投稿日:2024年11月18日

QC7つ道具で製品の品質をアピールし顧客の信頼を得る

QC7つ道具とは?

製造業において製品の品質を向上させるためには、適切な手法とツールを用いることが重要です。
その中でも特に重要なのがQC7つ道具です。
QC7つ道具とは品質管理の基本的な手法で、製品の品質を維持・向上させるための代表的な7つのツールを指します。
具体的には、以下の7つのツールがあります。

1. パレート図
2. 特性要因図
3. 管理図
4. ヒストグラム
5. 散布図
6. チェックシート
7. 層別

これらのツールをうまく活用することで、製品の品質を可視化し、問題点を明確にし、効果的な改善策を講じることができます。

パレート図を用いた問題の特定

パレート図は、発生頻度の高い問題を特定する際に非常に有効なツールです。
製品の不良やトラブルが発生した際に、どの問題が最も多く発生しているかを可視化することができます。
これにより、重点的に取り組むべき問題を明確にし、効果的な改善策を実施することができます。

パレート図の作成においては、まず発生した問題のデータを収集し、そのデータを元に横軸に問題の種類、縦軸に発生頻度や発生数をプロットします。
その後、発生頻度の高い順に並べ替えて積み上げ棒グラフを作成します。
このグラフを用いることで、どの問題にまず取り組むべきかが明確になります。

特性要因図で原因を追求する

特性要因図は、別名「魚の骨ダイアグラム」とも呼ばれ、問題の原因を追求するためのツールです。
製品の問題や不良が発生した際に、その原因を系統的に洗い出すことができます。

特性要因図の作成手順は、まず問題を「頭」として設定し、その問題に直接影響を与えている要因を「骨」として右から左へと引いていきます。
さらに、各要因をさらに細分化していくことで、原因を追求しやすくなります。
これにより、潜在的な原因を洗い出し、より具体的な改善策を導き出すことが可能になります。

管理図で工程の安定性を監視

管理図は、製品の製造工程が安定しているかどうかを監視するためのツールです。
これにより、異常が発生した時に即座に対応することが可能になります。

管理図を作成する際には、まず通常時の工程データを元に、平均値と上下の管理限界値を設定します。
実際のデータをプロットし、管理限界を超えたデータがある場合には即座に工程を見直します。
これにより、品質のバラつきを抑え、安定した製品を提供することが可能になります。

ヒストグラムでデータの分布を分析する

ヒストグラムは、データの分布を視覚的に分析するためのツールです。
製品の寸法や特性のバラつきを視覚化し、工程のばらつきや偏りを簡単に確認することができます。

ヒストグラムを作成する際には、データを特定の区間に分け、それを元に棒グラフを作成します。
これにより、どの区間にデータが集中しているか、または偏りがあるかなどが一目でわかります。
分布の特徴を把握することで、工程の問題点を特定し、効果的に改善を図ることができます。

散布図で変数間の関係を把握

散布図は、2つの変数間の関係性を明確にするためのツールです。
製品の特性や工程の変数がどのように影響し合っているかを視覚化し、相関関係を見出すことができます。

散布図を作成する際には、2つの変数のデータを縦軸と横軸にプロットします。
点群の分布の傾向を分析することで、正の相関、負の相関、もしくは無相関といった関係を判断することが可能です。
相関が見られる場合、その関係をもとに改善策を立てることができます。

チェックシートでデータを効率的に収集

チェックシートは、データ収集を効率的に行うためのツールです。
製品の不良や欠陥の頻度や分布を簡潔に集計し、管理することが可能になります。

チェックシートの作成においては、収集するデータの項目をリスト化し、現場でチェックするフェーズや要素を設定します。
この手法により、人為的なデータ収集のミスを防ぎ、効率的にデータを収集することができます。
得られたデータは、品質管理の基盤となり、改善活動に活用できるため、製品品質向上に直結します。

層別でデータの意味を深掘り

層別は、データを異なる属性で分けることで問題の原因や傾向を深掘りするための手法です。
例えば、生産ラインや作業グループ、時間帯によって分けて分析することで、深層に潜む問題を浮き彫りにすることができます。

データの層別は、分析をより詳細にするための重要なステップです。
適切な層を選定し分析することで、全体の中での傾向やパターンをさらに具体的に把握することが可能です。
これにより、原因の絞り込みや改善策の効果測定がより的確に行えます。

QC7つ道具を活用した顧客への品質アピール

QC7つ道具は、製品の品質を向上させるだけでなく、顧客への品質アピール手段としても有効です。
客観的なデータや分析結果を示すことで、顧客に対し製品の品質の高さを訴求することができます。

製品の製造過程における品質管理の取り組みや改善活動について、QC7つ道具を用いたデータとともに説明することで、顧客に対する信頼性を高めることが可能です。
また、改善事例として成功事例や品質向上の具体的な成果を提供することで、顧客に安心感を与えることができます。

まとめ

製造業における品質管理は、製品の信頼性向上に不可欠です。
QC7つ道具は、品質を可視化し、問題を特定し、改善を行うための基本的な手法です。
これらをしっかりと理解し活用することで、製品の品質を向上させることができます。
その結果、顧客の信頼を獲得することも可能です。
製造現場での実践を通じ、これらの手法を活用し、業務の効率化と顧客満足度の向上を目指しましょう。

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