製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
今日は購買部門の立ち上げということについてお話をします
すでに購買部門があるという会社
改革も行ったという会社も
参考にできる話はあると思いますので
ぜひ伺ってほしいと思います
全くないところから立ち上がるということは実はなくて
購買の仕事っていうのはそういう組織、名称がないだけで
色んな所で実際に行われています
それが一つの部門に集中しているのか
各部門にばらばらに散っているのかただそれだけだと思います
なので大事なのはもし、購買部門を立ち上げるという時には
現状の購買が物を買うという仕事がどこにあって
誰が何をやっているのか、何を買っているのか
というのをまず把握して
その中のどれが購買部門として集めて
集中的に集中購買をしていくのかということになります
ここが購買部門の立ち上げのまずスタートラインになります
会社としてはメーカーだったら原材料部品、設備
色んなものを買っていると思います
流通であれば店頭で売る商品の仕入れ
これを色んな形でやってると思います
サービス業であれば殆どものは買わない
だけど人的なサービスを買ったり
場合によってはソフトウェアだとか
目に見えないものを買っていたりとかということがあると思います
さまざまなことで買い物というのがあるんですけれども
それも実際にメーカーであっても
生産に直接関わらない設備だったり間接資材
出張旅費のようなお金は支払っているんだけど
売ってる製品の原材料部品では無いもの
これも購買部門が扱っていたり
いや総務部分が見てますよとか
検収に関しては人事が見てますよとか色々だと思います
通信ネットワークだとか
コンピュータのハードウェア、ソフトウェアは購買ではなくて
システム部門が全部管理しているというようなところもありますし
それはさまざまだと思います
生産設備、機械だとか
例えばロボット、 だとか溶接機だとか
いろんな設備を設備管理部門で買っているよというところもあれば
購買の中のそういった機械設備担当セクションが買ってるよ
というところがあったりすると思うんですけれども
大事なのは何で購買部門を立ち上げる必要があるか
集中してまとめて効率化する
ボリュームディスカウントを狙う
納期管理をする、欠品がないようにする
色んな目的があって集中購買、購買部門が
会社の物を買うという仕事を一通り全部見る
ということになってきます
その中で大事なのがサプライヤー
どこから何を買っているというサプライヤーリスト
何を買っているという品目のリスト
それにどういうデータ、情報が紐付けられているかという購買履歴
例えば部品番号ですとか、サプライヤーコードだとか
いろんな情報がどのように現状を整理されているのか
ないしはないのか
いつどこで何をどれだけの値段で買ったのかという情報が
集中管理されているかどうかということです
大きくなればなるほど
会社組織が大きくなればなるほど
サプライヤーの数だとか部品の点数が増え
同じものを実は別々のサプライヤーから違う値段で買っていたり
非常に不合理だったり非効率だったりコストアップになったり
色んな弊害が起きているので
これをなくすために購買という仕事を一つにまとめる
ということになっていきます
にして会社の経費を少しでも削減したいとか
厳しい状況の中で利益を出したいというために
購買組織の見直しだとか
そういったあちこちで散っているものをまとめて
集中管理するとか無駄を排除するというために
購買組織、新たに設置するのか
逆に分散させるのか
間接材も直接 すべて一括で見るのか
それぞれの部門にもうプロに、よく分かっている人間に任せるのか
という色んな判断があってのことだと思います
実際私がBMWではその購買部門がなかったので
立ち上げるという仕事に加わりました
バクスターやテスコにおいても立ち上げるという仕事をしました
三一重工においては逆に長沙の本社で購買本部というのがあって
各事業部ごとに工場があって
そこで各事業部の購買があって
本社と各事業部の購買の連携が非常にうまくいって
いなかったということがあります
要はできるだけ集中して買いたいけれど
事業部ごとで工場が別々に離れているところだったので
なかなか集中するということとか
サプライヤーを揃えるということにメリットがなかった
ということもあったりしてなかなかまとめきれていない
その中でも数品目は大手の鉄鋼メーカーから会社全体で買っていて
納期管理を各事業部でやっていたというような
色んなやり方があります
色んな問題を抱えています
その中で何が優先されるかということです
でもみんな目的はね一つなんです
少しでも会社の利益を出したい、コストを下げたい
調達の価格を引き下げたいということが先に立ってました
でも本当の購買のあるべき姿というのは
まず最適な製品、サービスを提供するために
どこから何を調達すべきかということを考えた時に
単にまとめるだけでは全く意味がないです
それで逆に非効率になるということもいっぱいあるわけですから
集中購買できるもの、できないもの
物理的に離れているものを一つにまとめようと言っても無理だ
もうそうなってくると工場の立地から考えていかないといけない
という話になってきます
全世界でお客様がいるのであれば
できるだけそこに近いところに工場を建てて
そこから出荷するということになりますけれど
そうすると集中購買の逆行ですよね
一か所の工場から全世界へ出荷するっていう方がいいのか
世界各地に工場があって分散で生産させて
その近くにいるお客さんに供給した方が良いのか
どっちの方がメリットがあるでしょう
それは顧客がどこにどれだけいて
どれぐらいのお客様がどれぐらい買ってくださるかによって
選択肢は変わってくると思います
それは国内でも一緒ですし
作ってる品目、たくさん工場があったり事業があったりした時に
どれだけまとめられるか、そうじゃないのか
にもよると思います
逆な話をすればメーカーが違うとか
競合他社であっても共同で買えば、一緒に買えば安くなるんだったら
それは一緒に買ったっていいじゃん
上場会社それから
中小、零細企業、すべての会社で物を買うという仕事があったら極端な話
全部の買い物、極端な話
もう異社とのはさすがに無理ですけど
極端にまとめてもう自動車業界の購買はここでとか
食塩流通の購買はここでとか
というふうにまとめたっていいぐらい
それぐらい日本の企業って競争力がないです
中国だとかと東南アジアとかインドとか
いろんな新興国がどんどんどんどん伸びてきている中で
日本の高齢化社会で人件費がものすごく高くなっていて
だんだんだんだん少子高齢化が進んでいる中では
今のこのスタイルを維持していくということが
非常に今、厳しいです、競争力ないですよね
競争力を保とうと思ったら今の一社の購買組織を
根本から見直さないと駄目
グローバルでどういう共同で購買できるかということを考えていかないと
だめな時代に入ったと思います
だからこれからは単に一社の中での購買を考えるのではなくて
業界全体でとか日本全体でとか
更に世界全体でより効率的な原材料部品
サービス、間接資材の購買を調達をするためにはどうあるべきか
ということを考えていかないといけないというふうに思います
一社一社の購買
その中でまだまだできてないことがあるのでまずはそこからです
当然最適なサプライヤー、自社だけではやはり無理だったら
協力してもらうパートナーを探すということだってあると思います
先日もホンダとGMの話をしましたし
まだまだBMWとトヨタの共同開発もしましたけれども
いろんな結びつきがあります
そういった話もさらに詳しくしていきたいので
何が実際に自分が経験した中で共同購買をやろうとして
できそうなとこまで行ったか実際できたかということも含めて
さらに突っ込んだ話をしていきます
ぜひこれからもNEWJIへのチャンネル登録もお願いしますし
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今日は以上になります
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。