- お役立ち記事
- プロジェクト管理部門のリーダーが取り組むべきPMBOKを用いたプロジェクトのリスク管理
プロジェクト管理部門のリーダーが取り組むべきPMBOKを用いたプロジェクトのリスク管理
目次
はじめに
プロジェクト管理におけるリスク管理は、プロジェクトの成功において非常に重要な役割を果たします。
その中でもPMBOK(Project Management Body of Knowledge)は、プロジェクトマネジメントのベストプラクティスがまとめられたガイドとして、多くの企業で採用されています。
プロジェクト管理部門のリーダーとしては、このPMBOKを活用し、効果的なリスク管理を行うことでプロジェクトの円滑な進行と成功を目指すことが求められます。
PMBOKとは
PMBOKは、プロジェクトマネジメント協会(PMI)が提唱するプロジェクト管理の知識体系であり、世界中で使われている標準的なガイドです。
プロジェクトの立ち上げから終結までの各フェーズにおいて、必要なプロセスや知識エリアが詳述されており、プロジェクトマネージャーはこれを基にプロジェクトを管理することができます。
PMBOKの10大知識エリア
PMBOKには以下の10の知識エリアが定義されています。
1. 統合管理
2. スコープ管理
3. スケジュール管理
4. コスト管理
5. 品質管理
6. 資源管理
7. コミュニケーション管理
8. リスク管理
9. 調達管理
10. ステークホルダー管理
これらの知識エリアを活用し、プロジェクトの計画、実行、監視、制御を行うことが、効果的なプロジェクト管理のカギとなります。
リスク管理の重要性
プロジェクトには常にリスクが伴います。
リスクはプロジェクトの目的を脅かす不確実な事象として現れることが多く、それらを管理することがプロジェクト成功のために不可欠です。
リスク管理は、リスクを特定、分析、優先順位付けし、その対応策を計画、実行することで、プロジェクトの成功確率を高めるプロセスです。
リスク管理のプロセス
PMBOKに基づくリスク管理は、以下のプロセスからなります。
1. リスクマネジメント計画の策定
2. リスクの特定
3. リスクの定性的分析
4. リスクの定量的分析
5. リスク対応の計画
6. リスク応答の実行
7. リスクの監視
これらのプロセスを順序立てて実施することで、リスクを緩和し、プロジェクトの成功を促進します。
リスクマネジメント計画の策定
プロジェクトのリスクマネジメント計画を策定する際には、リーダーはリスク管理活動の目標を明確にし、方法論を決定する必要があります。
これは、リスクの特定方法、分析技術、対応策の開発、監視方法などに影響を与えます。
リスクの特定
リスク特定は、予期される不確実性を洗い出すプロセスです。
ブレインストーミングセッションやSWOT分析、過去プロジェクトの振り返りなどの手法を用いて、可能性のあるリスクをリストアップします。
リスクの定性的分析
特定されたリスクを評価し、その影響度と発生確率を定性的に分析します。
このプロセスにより、さらに対応が必要なリスクを優先順位付けし、プロジェクトに及ぼす影響を評価することができます。
リスクの定量的分析
定量的分析では、リスクの影響を数値で測定し、プロジェクトの全体的なリスクに対する理解を深めます。
モンテカルロシミュレーションや決定ツリー分析など、より複雑な分析技術が用いられます。
リスク対応の計画
リスクへの対応策を計画することで、リスクを軽減、回避、または受け入れる戦略を整えます。
回避策や移転策、緩和策、受容策の4つの主要戦略を基に効果的なリスク対応を設計します。
リスク応答の実行
計画したリスク対応策を実行し、プロジェクトにおけるリスクを実践的に管理します。
この段階では、リスクが実際に発生した際の即時対応が求められ、チームの機動力と反応速度が重要です。
リスクの監視
リスク管理は計画から実行後まで継続的に行うプロセスです。
新たなリスクの発見、リスクの変化、および対応策の効果を監視し、必要に応じて計画を修正します。
最新の業界トレンド
最新のプロジェクトマネジメントにおけるリスク管理のトレンドとして、デジタルツールの活用が進んでいます。
リスク管理ソフトウェアは、リスクの特定、追跡、分析、可視化を支援し、効率的なリスクマネジメントを実現します。
また、AIや機械学習の技術もリスク分析に革新をもたらしており、データ駆動型の意思決定が可能となっています。
まとめ
プロジェクト管理部門のリーダーは、PMBOKを活用したリスク管理によって、プロジェクトの成功を支援します。
リスク管理の各プロセスをしっかりと実行し、プロジェクトの変化に対して柔軟に対応することで、不確実性の高いプロジェクトでも成果を上げることができます。
さらに最新の業界動向を押さえ、デジタルツールやAIなどの技術を活用しつつ、リスク管理を高度化することが重要です。
資料ダウンロード
QCD調達購買管理クラウド「newji」は、調達購買部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の購買管理システムとなります。
ユーザー登録
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。
NEWJI DX
製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。
オンライン講座
製造業、主に購買・調達部門にお勤めの方々に向けた情報を配信しております。
新任の方やベテランの方、管理職を対象とした幅広いコンテンツをご用意しております。
お問い合わせ
コストダウンが利益に直結する術だと理解していても、なかなか前に進めることができない状況。そんな時は、newjiのコストダウン自動化機能で大きく利益貢献しよう!
(Β版非公開)