製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
製造業において、調達部門は製品の品質向上に大きな影響を及ぼす。
部品の仕入先を選定・監督することは製品の品質確保に直接リンクする。
私は20年間、自動車部品メーカーで生産管理職を歴任。
調達部門と緊密に連携しながら、調達品質の改善に取り組んできた。
課題としては、仕入先からの納期や品質変動があった。
調達基準を明確にし、仕入先と共有することが重要。
私たちは必要品質項目と基準値を一覧表にまとめ、仕入先と交渉前から共有した。
品質検査結果もオープンに共有し、共同で品質向上策を議論した。
定期的な調達先技術者とのミーティングでは、新製品開発動向や最新加工技術などについて交流した。
仕入先の製品設計能力向上や生産ラインの自動化計画などを支援した。これにより品質変動の原因を特定し対策を立てやすくなった。
品質データを電子化し、システムで仕入先と共有した。
これにより品質偏差の早期発見と対応が可能に。加えて仕様変更への迅速な対応が図れるようになった。
生産計画もシステムに反映し、納期優先の調達が可能となった。
以上のように、調達の仕組みの見直しと最新ITツールの活用で、製造業の調達購買部門は品質安定化に貢献できる一例だと考えられます。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。