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発想・問題解決支援の技法
目次
はじめに
発想力や問題解決力は、製造業においてますます求められるスキルとなっています。
多様な要因から生じる複雑な問題に対処するためには、新しい視点や柔軟な考え方が不可欠です。
このような状況で役立つのが、「ラテラルシンキング」と呼ばれる創造的な思考法です。
本記事では、発想・問題解決支援の技法としてこのラテラルシンキングを中心に、その他の有効なテクニックも紹介していきます。
ラテラルシンキングとは
基本的な概念
ラテラルシンキングは、「水平思考」とも呼ばれ、従来の縦の思考(論理的思考)に対して横の広がりを持った創造的な思考法です。
これは、エドワード・デボノ氏によって提唱され、既存の概念や枠組みを超えた新しいアイデアを生み出すための技法です。
製造業の現場でも、例えば工程の効率化や品質向上、新製品開発などで応用されています。
ラテラルシンキング導入の効果
製造業におけるラテラルシンキングの導入は、次のような効果をもたらします。
第一に、従来の問題解決フレームワークに囚われることなく、多様な解決策を検討できること。
これにより、柔軟性のある解決策を生み出すことが可能です。
第二に、個々のメンバーが発想力を高めることができ、組織全体の創造性が向上します。
ラテラルシンキングを活用する技法
6つのハット
6つのハットとは、デボノ氏が開発した思考法で、異なる観点から問題を分析するために6色の「ハット」を使います。
この手法を用いることで、自分の先入観を超えて新しい視点を持つことができます。
製造業では、チームミーティングやプロジェクトの初期段階でこの手法を取り入れると効果的です。
各ハットには特定の役割があり、メンバーは役割ごとに徹底的に異なる視点で考えることが求められます。
ランダム・ワード法
ランダム・ワード法は、無関係な単語を用いて新しいアイデアを引き出す方法です。
この手法では、特定の問題について考えながら、ランダムに選択された言葉を結びつけます。
一見無関係な要素を強制的に関連付けることで、新たな発想を促進します。
例えば、製造工程の改善案を考える際に「海底」「ダンス」などの単語を組み合わせることで、独創的な発想を引き出すことができます。
問題解決支援のためのフレームワーク
因果関係ダイアグラム
因果関係ダイアグラム(因果関係図)は、問題の原因と結果を視覚的に整理するためのツールです。
製造現場のトラブルシューティングにおいて、関係する要因を可視化し、特に重要な要因を特定することに役立ちます。
これにより、根本的な原因を追求しやすくなり、持続的な解決策を立てる基盤が固まります。
PDCAサイクルの活用
PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)は、業務プロセスの継続的改善を目的とした循環的な問題解決手法です。
製造業における品質管理や生産性向上のためによく用いられます。
このサイクルを繰り返すことで、問題解決の精度も高まり、業務の効率化が期待できます。
アナログ業界でのラテラルシンキングの適用
既存の方法に執着しない
製造業はデジタル化が進む中で依然としてアナログ的な業務習慣が根強く残っています。
しかし、ラテラルシンキングを活用することで、従来の方法に執着することなく、業務の効率化を図ることができます。
デジタル技術を用いた革新的な方法と組み合わせることで、より効果的に課題を解決できます。
チームでの協力の重要性
アナログ業界では個々の専門性が強調されがちですが、ラテラルシンキングを適用するにはチーム間の協力が欠かせません。
異なる視点やアイデアを統合し、多様なアプローチを研磨することで、より優れた解決策が生まれます。
これにより企業内のコミュニケーションが活性化し、組織全体のパフォーマンス向上に繋がります。
まとめ
ラテラルシンキングを中心とした発想・問題解決支援の技法は、製造業において革新と効率化をもたらす強力なツールです。
多様な思考法を組み合わせることで、新しいアイデアや解決策を生み出し、製造現場の課題を解決に導くことができるでしょう。
是非、ここで紹介した技法を活用し、製造業の更なる発展に貢献してください。
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