製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?

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見積もり比較方法について

見積もり比較方法について

今日は購買の仕事の中でも 

重要な1つ      

見積もりの企画について説明します 

見積もりの比較ということなんですけれど 

ある部品や原材料を買う時に 

単純に価格の比較だけでどこから買うかって決められる場合もありますが 

そうでないことが非常に多いです 

購買部門だけではなく 

生産部門、営業部門、アフターサービス部門 

色んなところで仕事をする上で重要な項目 

それぞれ立場が違うので 

優先順位が違ってきます 

その中である原材料や部品を調達したいと言った時に 

ABCの3社どこから買うのが良いのか 

1社に絞りたいという時に 

どのようにして比較するのが良いのでしょうか 

場合によってはABCの三社から買うということもあるでしょうし 

A2の二社から買うということもあります 

何パーセントの比率で仕上がりをするかという方法もあります 

今日はその3社の序列 

優先順位を決める、ないしは優先交渉の順番を決めると言った時に 

客観的な数値データを持って 

その3社を比較するという方法について考えてみたいと思います 

 

常にこれは同じルールである必要はないです 

誰もが客観的に公平で公正な比較ができているということが大事ですけれども 

品目や調達する部品の性質 

様々な条件で比較する項目や内容、その項目の比率 

どれだけ重視するかということも違ってきます 

ではどういう項目を比較するのが妥当でしょうか 

一般的な話を今日はします 

当然価格の比較が大事です 

価格といってもできるだけ同じ条件でありたい 

品質、発注数量、梱包仕様 

色んな条件が揃っていないと単純に金額が安い、高い 

と比較できないこともあります 

例えばA社は100個単位で売ります 

B社は50個単位で売ります  

C社は1個売りもします 

といった時に150個買いたいといったときに 

100個単位のA社では200個でないと売れないとかということも出てきます 

ということでまず同じ数量で比較する 

ということが公平だと思いますが 

どういった条件にするかというものも含めて考えてみましょう 

価格以外にどういった項目があるか 

長く使うものですと耐久性だとかアフターサービス、保証に関わる条件 

これが各社で違っていれば 

比較の対象になると思います 

更に価格に次いで重要な納期 

希望の導入時期に間に合うかどうか 

これは非常に重要な項目です 

そして品質 

品質の比較もなかなか難しいんですけれども 

単に見た目だけではなくて先ほど申し上げたような耐久性 

どれだけ故障が少ないかといった品質 

それから不良率 

どれだけ作るとどれだけの不良が 

ロスがミスがあるかといった過去の実績 

さらにはアフターサービスの考え方ですけれども 

無償修理をしてくれるか 

お金がかかって有償の修理になるんでしょうかといった問題 

更には全国で展開する製品であれば 

そのアフターサービスとして 

サービス拠点が日本全国にあるのか 

東京首都圏だけなのか東京と関西、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡 

大都市圏にあるのか 

47都道府県、全てで網羅してくれるのかといったことも 

比較の対象になってくることもあります 

さらに今までの取引の実績があるのか、ないのか 

新規取引なのが、継続的な取引なのか 

その取引がえと増えつつあるのが、減りつつあるのか 

そのサプライヤーが 

自分たちの自社製品を買ってくれているのか 

そうでないのか 

特に耐久消費だとか 

お客様が買ってくれるものそのサプライヤーの従業員の皆さんも利用しているのか 

そういった企業間のつながり 

購買としてはこういうのはできるだけ公平に扱うために 

あえて除外する場合とそれを取り込んで評価する場合と 

企業の考え方まちまちです 

かつて財閥系のグループ区間取引では 

こういったものが重視されていた時期もあります 

今はだんだんこういった物の取引が薄れつつあります 

外資系ではこういったものはほとんど加味されない 

ということもありますが 

逆にそういった繋がりを大事にするというところも実際はあります 

そして与信 

それから支払い条件、財務体質の問題 

会社自体が継続的に存続できるかどうか 

不良在庫を抱えていたり、負債を抱えていて 

設備投資が出来ていないとか 

社員の給料がうまく払われていないとか 

長期の残業で過酷な労働を強いられているとか 

といったものがどこまで見積もりの比較の中に 

加味できるかどうかは非常に難しいところですけれども 

これを数値化して評価するということが必要な場合もあります 

長い取引で例えば自動車の部品の場合 

8年間モデルチェンジをしないでずっと供給し続ける場合には 

その企業の存続、コンプライアンス、社会的な信頼 

財務体質、そういったものも重要です 

途中で企業が倒産するとか 

供給が滞るということがあってはならないので 

そういった項目も評価する必要が出てくる時があります 

さらにブランド力だったりデザイン性 

デザイン性を数値評価するというのは非常に難しいんですけれども 

デザインが重視される製品に関しては 

これを評価の対象から外す 

あくまでも数値データで比較するという場合と 

それを加味した上で総合的な評価をするという考え方、両方あります 

そしてその他の追加項目として挙げられるのが 

性能や機能、品質以外のプラスアルファの栄養素です 

こういったものをどういった配分で評価するか 

というサンプルのシートを作りましたので 

是非それをご覧いただきたいと思います 

これはあくまでもシミュレーションで作ったものですが 

点数の配分もその時々で変わってきます 

結果としてA社B社C社、価格で有意な会社と品質で有意な会社 

それ以外のサービスで有意な会社 

それぞれの得点と配分比率で総合評価の得点で順位がつきました 

当然順位の1番のところから買うとか 

そこを優先するとか、シェアの比率を高めるということになるんですけれども 

この評価シート自体が正しいかどうか 

適切であるかどうかというのは 

第三者の目で見て確認をする必要があります 

購買部門だけではなくて監査部門だとか経理部門 

色んなところが見た上でこれが妥当だということであって 

初めてその評価シートが使えるということになります 

またこの評価シート、3社見積もり比較の方法については 

まだまだいろいろな話がありますので別途、また説明させていただきます 

今日は以上です 

 

 

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