ウッドデッキに適した木材―天然木と樹脂木材（人工木）の選び方

ウッドデッキに適した木材の選び方

ウッドデッキを設置する際に重要なのが、どの木材を選ぶかということです。
主に天然木と樹脂木材（人工木）の選択肢があり、それぞれに異なる特性や長所、短所が存在します。
ウッドデッキは屋外に設置するため、耐久性や耐候性、見た目などを考慮する必要があります。

天然木の特徴と種類

天然木は、自然の風合いや温かみが魅力的です。
自然ならではのぬくもりを感じられるため、あえて天然木を選ぶ人も多いです。
天然木にはいくつかの種類があり、それぞれの特性を考慮して選ぶ必要があります。

1.杉（スギ）

杉は日本でよく使われる木材のひとつです。
軽くて加工がしやすく、柔らかいため歩き心地も良好です。
ただし、耐久性や防腐性はそこまで高くないため、防腐処理が施されているものを選ぶことが重要です。

2.ヒノキ

ヒノキは、防虫・防腐性に優れた木材で、長期間にわたり美しさを保つことができます。
また、独特の香りも魅力のひとつです。
価格は少し高めですが、その分長く使えるため、投資する価値があります。

3.スギ

スギは軽く加工が簡単ですが、ヒノキほどの耐久性はありません。
しかし、防腐処理を施されたスギ材はコストパフォーマンスに優れ、選ばれやすいです。

4.アカシア

アカシアは硬くて丈夫な木材で、耐久性が非常に高いです。
色調も濃く、高級感があるため、デザイン性を重視する方には最適です。

樹脂木材（人工木材）の特徴

樹脂木材は、プラスチックと木粉を混合して作られた人工素材です。
高い耐久性とメンテナンスの容易さを誇り、近年人気が高まっています。

1.耐久性

樹脂木材は、湿気や紫外線、虫害に強く、腐食しにくいという特徴があります。
屋外に長期間設置しても風雨に耐え、見た目が変わらないのがメリットです。

2.メンテナンス

自然木と比較して、維持管理が非常に簡単です。
定期的な防腐剤の塗布やニスの再塗装が不要で、汚れても水拭きだけで簡単にきれいになります。

3.バリエーションと価格

色やデザインのバリエーションが豊富で、天然木のような見た目のものから、独特の人工的なデザインまで選べます。
価格は天然木よりやや高めですが、メンテナンス費用が少ないため長い目で見た時にコストパフォーマンスが良いです。

天然木と樹脂木材の比較

ここでは、天然木と樹脂木材の選び方を考えるために、それぞれの長所と短所を比較してみましょう。

美観

天然木は経年変化による色合いの変化が楽しめるという点が美しいです。
一方で、樹脂木材は色褪せが少なく、施工時の美しさを維持しやすいです。

耐久性とメンテナンス

耐久性に関しては、樹脂木材が優れています。
天然木は防腐処理を施しても多少のメンテナンスが必要ですが、樹脂木材はメンテナンスフリーです。
特に、多くの時間を外で過ごすウッドデッキでは、この違いが大きな選択ポイントになるでしょう。

コスト

設置時のコストに関しては、一般的に天然木が安価です。
しかし、長期間使用を考慮した場合、メンテナンスの費用を差し引けば、樹脂木材の方がコストパフォーマンスが高いことも考えられます。

選び方のポイント

ウッドデッキの木材選びで重要なのは、使用環境や予算、メンテナンスの可否、自身の好みのデザインを総合的に考慮することです。

設置場所の環境を考える

湿気が多い地域や、雨の多い場所では、耐水性や防腐性の高い樹脂木材が安心です。
日当たりが良く、乾燥している環境なら、天然木でも長持ちする可能性があります。

コストとメンテナンス

初期費用を抑えたいなら天然木を、メンテナンスを極力避けたいなら樹脂木材を選ぶと良いでしょう。

美観を重視するか耐久性を重視するか

経年変化や風合いを楽しみたい方は天然木を採用するのがおすすめです。
一方、耐久性を最重視したい方や、美しさを長期間保ちたい方には樹脂木材が向いています。

ウッドデッキは生活空間を豊かにしてくれる貴重なスペースです。
木材選びは慎重に行い、目的に合った素材を選定することが、長く満足して使い続けられるウッドデッキ構築のポイントです。