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購買組織再編購買部門の評価
今日はこの場合部門の評価、人事評価だとか
会社における購買部門の評価についてお話をします
この話はぜひ購買部門だけではなくて
他の部門、部門長、役員の方々
トップマネジメントの方々にもぜひ聞いてほしい話です
私が中国である建機メーカーの役員向けに指導した
助言、提言をした話にもなります
購買部門、支払総額を減らす
購入単価を引き下げるだけで評価をして欲しくないです
ということを申し上げたのですが
なぜそういう話をしたかというと
私が赴任した5年前、
無理な単価引き下げ交渉の結果品質が落ちてしまった
それでも値下げしたことが
購買部門としての評価だったんですが
じゃあ品質が落ちてお客様からのクレームが増えて
修理だとか部品交換が頻繁になってしまった
コストアップはだれの責任?
というようなことになったんですけれども
お客様に対しては会社全体での責任分担になるんですけれども
社内では責任のなすり合いが起きてしまいました
でもそれでは競合他社とのシェア争いとか
お客様に自分たちの製品を売り込むという時に勝てないです
社内では一致団結して
みんなが協力、責任を分担しあって、得た利益は分け合って
正しい公平な評価がなされないと
会社の中で部門間の格差
不公平な評価による社員のモチベーションの低下
色んなことがあって、いいこと何もないです
ということで購買部門が適正に評価されるのは
単純な値下げ交渉による支払い額の削減ではなくて
もっと幅広い総合的な評価を受けるべきということで提言しました
どういったものが評価されるか
サプライヤーとも信頼関係が築き
そして良い原材料が調達できる
不良がなくなる
単に不良がなくなるのではなくて
そのための設備投資が行われ
健全な事業が継続し発展する
そのためにはサプライヤー自身が新しい設備を投入するとか
優秀な人材を確保するためのある程度の利益
キャッシュフローが回らないと会社は衰退してしまいます
そのためには赤字でやれば長続きしません
サプライヤーを変えればいいじゃないか
という話も出ましたけれども
それでは細かい製品の改良だとか
性能アップの取り組みになかなかついていけないです
ある程度の年数の取引が継続することで
信頼関係が生まれより良い製品が出来上がります
そういったものをサプライヤーにお願いする為には
適正な利益、適正な品質、余裕を持った納期
こういった形でサプライヤーから原材料部品の供給を受ける
ということで購買部門の評価は
値下げ交渉によるコスト削減ではなくて
適正な原材料部品が、適正な価格で調達される
そのための品質向上、生産性の向上、無駄をなくし
さらにサプライヤーのモチベーションもあげる
相互の信頼関係
守秘義務は守り、必要な情報は開示し
さらに競合他社、海外の強い会社
こういったところとも価格以外の品質や
サービスで競争できる会社になる
これが購買の評価されるポイントだということで説明しました
それを正しく公平に客観的な数値で評価されるためには
購買部門自身が努力をしなければなりません
購買部門、安くしましただけではなくて
不良率が下がりましただけではない
耐久性が伸びました
サービスも向上しました
保証も延長しました
といった項目をきちっと客観的な数値データ
現場の100から110に上がりました
購買部門以外の人が見てもその数値は正しいね
財務部門が支払いの数字を見ても
変わったねというような評価があって
初めて総合評価されるものです
ひびの納期管理も大事です
生産に滞りがないように
きちっと納期管理ができているということも大事なポイントです
クレームがあった時にすぐに対応して
お客様の問題を解決するために
原材料m購買の調達が購買の責任であれば
それがすぐに解決できるそういった行動をとる対策が
打たれて再発防止の結果が出た
こういったことも評価の対象になると思います
そういった幅広い評価項目を持って
購買部門は評価されるべきですし
購買単独で成果が出るものではありません
サービス部門、営業部門、マーケティング部門、研究開発部門
生産部門、経理、システム、人事、総務
様々な部門の協力があって会社は回っています
購買部門が調達した原材料が適正に使われるためには
それぞれの部門がそれぞれ適切な業務を行っているということが
前提としてあります
こういった正しい評価がなされる
それぞれの部門の役割が適正に行われるためには
役員、トップマネジメントが正しい理解を持って
正しい采配をふるって、業務の責任分担を明確にし
正しい評価をしてあげるということが大事になります
そうすれば購買スタッフ、部門は適正な評価を受けて
モチベーションを上り更に努力をするという事が続けられると思います
ぜひ購買部門は早くしろ、やすくしろ
それだけで評価されるべきではなく
様々な評価項目を持って正しく評価されるということを
役員の人たちがお願いしたいですし
そうなるような数値データを持って自分たちが管理できる
購買部門であってほしいと思います
今日は以上です
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