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中国産地、竹製品工場に潜入調査してみた話

中国産地、竹製品工場に潜入調査してみた話

中国の伝統、竹製品工場の現状

今日は中国の伝統工芸、その中でも竹製品についてお話をしたいと思います。

私が2年前に中国の湖南省のという、ちょっと地方の町へ連れてってもらった時に竹製品を作ってる工場へお邪魔しました。

実際に物を作るという現場を見る時、普段は建設機械の工場でいろんな金属製品や電子部品を扱っているところをみにいきます。ですが、今回はそれ以外の製品、どちらかと言うと製品の部品ではなく、日本で言うと総務が色んな備品を調達するにあたって購入する日用の製品の製造現場を見に行きました。

だから絶対そのものを買わなきゃいけないということではなく、たまたま購買の社員の出身地の田舎へ遊びに連れていってくれるということがあってついでに行ったという次第なんです。

車で走っていても高速鉄道に乗っていても結構竹林が目に留まります。

実際に私が湖南省の竹林もかなり広い面積になります。

竹のメリットとしては短期間で急成長するということで、原材料、非常に豊富なんです。ただ伐採だとかそれを加工する作業は木工製品とはまた違った手間隙かかるものなのでなかなか難しいということになります。

実際には色々な製品があるわけなんですけれども簡単にお話ししますと、どんな竹製品を現在中国で作っているかなんですけれども。

私が見に行った工場はラグ、敷物です。2、3センチぐらいの小さい平べったいピースを作ってそこに太い糸というか細い紐というかこれを通して敷物にするというものをメインで作ってました。

その他ティッシュを入れるケース中国のティッシュって日本よりも紙幅が細くて短いので箱が日本のティッシュボックスだと細長いんですけど、中国のものってもうちょっと幅が短いそういったボックスティッシュのボックスの部分です。

これ結構まるで木製品のように丁寧に磨いてきちっと組み上げると丈夫です。

意外と丈夫で、意外ときれいでした。

実際に1個もらって社宅で使っていました。

こういったものその他に箸とかナイフ、フォーク、スプーン、食器の類も当然作ってますし特に箸なんかはあります。

その他にもお花をいける花器とか。

今はあんまり作られていないんですけど、記念館、博物館みたいなところがあって、そこでかつて中国で日々の暮らしの中で椅子だとかテーブルだとか円台のようなものも見られたんですけど、最近そういうものはあんまりやっぱりできていないとのことです。

特に湖南省は家具の産地でもあり、木工製品が主、近年、木の伐採はなかなか難しくなってきて木工製品も非常に少なくなってきています。

木と竹の役割の違いは色々あって、竹は木のように大きく育たないということもあり、ある程度の太さまでで限界があります。

竹を利用した製品はたくさんありますが、1番目に思いつくのは工事現場で足場を組むときに竹が使用されていることです。

特に小さい建物、工事現場なんかは竹が使われることが多いです。

大型の建築になると金属パイプ、アルミなど軽くて丈夫なものを使ってるんですけど、まだまだ地方の田舎で一戸建て建てるときに足場なんか竹で組んだりしてるところがまだまだいっぱいあります。

あとそれから日本では普通にタケノコ食べますけれど、中国ももちろん産地では食べています。

ただ日本のタケノコ料理のような感じではなかったです。

非常においしかったんですけれども、細いタケノコでした。

日本のようにあれだけ大きく育つものを食べるということはないのかもしれませんけども、一応たけのこの料理は実際あります。

私も食べてきました。

そういったもので使われているいう状況ですけれど、実際に中国の竹の産地は沿岸部や南部などやっぱり亀の多い地域、逆に奥の寒い地域とか雨の少ない奥のチベット、ウィグルの方では当然竹というのはないということになります。

1年間で特に雨の降る春先に急速に伸びるということで、材料は豊富なんですけど、本当の問題は工場の設備とあとこれから話をしていきます。

中国伝統工場の問題

やっぱり中国も少子高齢化でそういった工場で作業する人、若手が今ほとんどいないです。

私が行った工場も高齢者ばかりでした。設備も古かったです。

実際に竹加工するには切ってそのままできるパターンと一旦高温お湯に通して柔らかくしてという表面を剥ぐとか、削るとか生産するとかいろんなことをまずするというこの作業が必要になるんです。

実際にこの柔らかくする作業なんですけれども後々加工するにあたってぴたっと合わせるとか細かいところまで仕上げるとか、金属製品のようにミクロ単位までの精密度って要求されないんです。

けれども小さい穴を開けてひもを通すという加工が待ってるので、そこで割れてはいけないのである程度の強度を保たせるというためにもそういう工程が必要になってきます。

竹を煮るという作業は結構大変です。削ったりすると木くずのように竹くずがいっぱい出るのでこの廃材の処理というのも大変です。

色んな廃棄物処理に関してもだんだんだんだん中国も規制が厳しくなってきているようなので、それもこれからの課題になるということです。

実際には品質の向上や生産性の向上、自動化、作業の安全性の向上、古い設備の更新、作業環境の改善も雨ざらし野ざらしの中で作業している中で夏は暑いし冬は寒いしという中でどこまでその状況を改善するのか。

工場も暖房も冷房ない状態で扇風機が置いてある程度、これは結構きついです。

そんな中で需要先の確保だとか安定的な供給とかってなかなか難しいですし。

竹は1年間を通じて全く同じ量が取れる訳でもありませんし季節の変動が大きいし需要に関しても夏場によく使われる竹のラグなんですけれど、これも需要が季節的に大きく変わるということもあってこれもなかなか難しいと思います。

こういったところで安定供給を受けるためには原材料の安定供給、それから授業確保して安定的に生産をするというのは実際非常に厳しいです。

高齢者がそういうことで地元で仕事をしているのはそれだけじゃないと思うんです。

恐らく周辺で農作業もあって合間で作っているという感じです。専業でそれをやってるという感じではなかったです。

当然1年間というのは需要の変化っていうのは大きいので農作業の合間を見て作業をしているというような感じ。

日本の地方でも似たような状況だと思うんですけれども、中国でもこういった製品をもし調達するということであれば、やはり現地の状況を見る必要があると思います。

どのぐらいの生産能力なのか品質管理をしているのかとか、設備投資とか改善の揚力あるのかとかいろんなことを考える必要があると思います。

工場視察の重要性

実際にはまとめとしてこれだけ電子部品ももうかなり高精度の精密機械工業、装置産業、外資系が入ってさらにいろんなものも作れる中国になってきていますけれど、地方においては未だに、特に伝統工芸の加工製品についてはこのような状況であるということです。

生産現場はやっぱりよく見ておく必要があるし、今後長期的な取引をするにあたってはいつまでこういった現場で作業している人たちが仕事をしてくれるかとかということも色々あると思います。

なかなか中国も日本も非常に厳しい状況の中でどこまで計画的にきちっと利益を出しながら仕事できるかっていうのは、なかなか難しいと思うんです。

まして更にこういった田舎においての生産設備の老朽化、作業員の高齢化の状況の中こういったところで安定的に売れる需要が見込めれば、ないしは販売先が見つかればいいんですけども、中国ではスマートフォンでのネットの社会が当たり前ので、どこまで商流がその仕組みに取り組まれて売れるかっていうこともあると思います。

東南アジアの強豪の国もいっぱいありますし、どこまで品質の安定が図れて効率化がはかれるかっていうのが生き残るポイントになってくると思います。

具体的な数値情報とかは特に入手しなかったです。

実際に取引するかどうかっていうことを前提にしてないでの見学だったのでこういったものをこういった場所で、こういう状況にあるとっていうことが非常に大事な情報源として参考になるとおもいました。

是非皆さん電子部品のような装置産業だけじゃなく、こういった工場からこういったものを買うという時はやはり現場を見に行く。

どうしても見に行けない時はNEWJIのVRシステムなどで現場をできるだけ詳しく確認するという作業が必要になるかなと思います。

これから更に厳しくなる地方のものづくりですけど、それは日本も中国も同じだと思います。

今後も私いくつか中国の工場を訪問して色々なものを見てきましたのでこういったものも継続して皆さんにお伝えしていきたいと思います。

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