投稿日:2022年6月13日

製造業調達購買部門にとっての最適な品質は何かをご存知ですか?

今回は品質の話をしようと思います。

 

ものを買うときに最適な品質ってなんでしょう?

 

例えば自動車やカメラ、食品、人的なサービス。

いろいろなもので品質、考え方が変わります。

しかし、共通することもあります。

過剰な品質とか品質が悪いとか。

そういったときに何を基準にして人は品質がいいとか悪いとかを判断しているのでしょうか。

 

例えば自動車で品質が悪い、故障が多い、燃費が悪い。

様々な形で感じることができます。

 

その原因ってなんだろう?

 

単に原材料や部品の素材の品質が適切でない、基準を満たしてない不純物が入っている、それだけではないですよね。

例えばネジの締め付けがバラバラ、数値が決まっていてその通りできていない。

というようなこともあれば、そこまできちっとやっているのにお客様へ届ける時に粗雑に扱った。

モノであれば梱包が適当だった。

お客様の手元に届いた時にキズがあった。

使っていて故障した。

いろいろなところに品質の問題って隠れています。

 

まずは購買としては

・素材が基準書通りか

・図面通り作られているか

というところから始まります。

 

組立て加工から梱包、出荷。

製品に関しては、それぞれの生産技術や物流部門、そういったところの責任になりますが、原材料調達における梱包出荷や生産の不具合については購買の責任になります。

サプライヤーをきちんと管理できているか、指導ができているかということになります。

 

サプライヤーに図面を渡して「この通り作って下さい」

 

サプライヤーは多分こう言うと思うんですよね。

「はい!図面通り作りました!出荷前に検査をして合格をしていないものは外しました。合格品だけを納品しています」

ですが実際に生産現場で部品が届いて、組立てを行おうとした時に

あれ?傷がついている。サイズが違う。決められた色でない。形が違う。

いろんな問題が発生しています。

そういったものをなくす、これは品質管理の仕事の一つです。

 

図面の中に最低基準を決めることも重要です。

長さや重さであればプラスマイナス一定の範囲内に収まっていることが品質を満たす場合もありますし、

それが絶対的な数値、例えば公差プラスマイナス0.1ミリなのか、決められた基準の0.5%以内なのか、といった相対的な数値。

場合によっては双方の絶対的な数値、相対的な数値、両方を決める場合もあります。

 

また複数の部品を積み重ねて合計のサイズが基準を満たしているか、いないか、ということも決める場合があります。

積み重ねた結果、最終的な基準値に満たしています。

他の部分のサイズが合格基準内であってもそれぞれが最低限ギリギリだったといったとき、これを積み重ねた結果トータルで基準に満たしていないと言うことが起きるかもしれません。

したがって基準を決める場合、合格不合格の判断をする場合、複数の計算測定ですとか基準を決めてそれを満たしているかいないか、という検査をすることも必要になってきます。

それをサプライヤーに正しく伝え実行するためには定期的にサプライヤーを訪問したり、レポートを出してもらったり、場合によってはサプライヤーと一緒に改善に取り組んだりということも必要になります。

 

自分が経験した中でちょっと特殊な品質。

例えば食品。

これは一番重要なのは衛生管理です。

健康に被害がないかということがまず求められます。

今では賞味期限だとか消費期限、衛生管理以外のこと、細かないろんな基準、これを満たしていないと販売できない非常に難しい製品の購買になります。

 

更にもうひとつ難しいのが人の命に関わるもの。

たくさんある中で医薬品、製薬品。

薬も人の命に関わるので検査基準、品質管理基準に満たしていないもの。

これは売ることができません。

管理は非常に厳しいです。

 

他にも命にかかわるようなものはたくさんあります。

 

自動車もそうですね。

安全基準を満たしていない車は売れませんし、ブレーキや根本に問題があって事故が起きて人の命がなくなってしまっては取り返しがつきません。

そう言ったことから品質の管理というものはとても大事です。

 

安く買うこと

納期を守ること

欠品しないこと

 

購買の仕事って大事なんですけれども、品質を満たす

それは単に図面通りに作ってもらって納品するだけではないですよね。

その先、それを買ってくださったお客様に事故があったり怪我がないようにするために物が作られる。

その原材料部品を調達する購買はサプライヤーと共に一緒になって品質管理に取り組まないといけない。

 

この品質、何をもって合格か不合格か。

判断する基準となる図面や仕様書となる、基準となる公差の数値、それを定期的にチェックするのか。

抜き打ちなのか、一つのミスも許さないのか、それぞれ部品の性質や役割によって違います。

 

最適な管理が求められている今の世の中で、購買の仕事、とても大事です。

 

調達する上で品質の重要性を分かっていただけましたでしょうか。

この話はまだまだ、いろいろと難しい問題がありますのでまたの機会にしたいと思います。

 

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