製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
購買部門が必要とする情報について続きの話をさせていただきます
今日は競合他社の情報です
自分たちが売っている製品の競合となる製品
自分たちが原材料部品を調達するにあたり
他社製品がどのぐらいの品質なのか
機能なのか性能なのかっていうことを知るということは
自分たちがどのぐらいの品質で売れば
その競合他社に勝る製品が出来上がってさらに自分たちが売れるか
ということになっていきますので
この情報も非常に貴重です
目指す品質やコスト、調達する価格、数量
様々な情報が有効になります
ではこれから申し上げる情報ですけれども
10項目、競合他社の製品に関わる製品の仕様や機能、性能
販売価格、アフターサービス、保証期間や対象保証部品
こういったもの
できるだけ詳しく情報を仕入れるということが必要です
時にはその製品を一般の顧客として購入する
ということも必要な時があります
この他社の製品に加えて欲しい情報というのが
競合他社の事業戦略
どのような販売の計画なのか
数量を売っていきたいのか
新しい機能、性能を追加するとかという情報
生産能力、どれだけ今後販売が増えるのか
工場の設備、なかなかこれは表に出ないんですけれども
売れている販売台数や生産の余力
調達している原材料の数量
いろんなものから推測することが可能です
そしてその競合他社が仕入れている仕入れ先
自分たちと同じなのか
また別の競合から買っているのか
そして販売先
どこを経由して売っているのか
販売代理店、小売店
こういったネットワークが自社と共通なのか、違っているのか
そしてその会社の経営状況、資本力や財務
今後の新規事業や新製品の開発能力を知る上でも情報は貴重です
市場の地位、その競合他社はトップなのか
自分たちよりも下なのか上なのか
これは非常に重要です
そして顧客からの評価
その他社の製品がどれだけ市場で評価されているのか
またその競合他社の従業員が
どういった環境で仕事をしているのか
やりがいを感じているのか
なかなかこういったものも
表に出てくることはないんですけれども
いろんな方法を使って口コミの情報が入手可能です
そしてその企業のトップの経営方針
どのような方針で今後、自分たちと競合なのか
場合によっては共同なのか
更に別の事業へ展開を拡大していくのか。縮小するのか
そういったことを知るということも重要です
ぜひ一般の市場やインターネット、ホームページだけではなく
直接、生の声を聞くないしは
口コミの情報を一つ手に入手する
さまざまな情報を入手することで
自分たちの製品の販売数量の予測や競合と比較した時に
自分たちの製品が売れるかどうか
さまざまな業務に活かしてほしいと思います
今日はここまでになります
競合他社の情報
これを購買業務にぜひ活かしてほしいと思います
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。