- お役立ち記事
- 利益倍増!?中古タイヤ市場に人が群がりつつある市場の調達現場とは!
利益倍増!?中古タイヤ市場に人が群がりつつある市場の調達現場とは!
今日は中古部品の調達についてお話をします。
先日インターネットに日本の大手タイヤメーカーの中古ビジネスについて触れられた記事が目に留まりましたので今日は買う側の立場から話をしてみたいと思います。
タイヤは自動車の主要な部品で消耗品です。
常に新品でありたいのですが走行距離が長ければ一定の摩耗に従って交換しなければならない重要な部品であり、安全のために定期交換が必要になります。
消耗品なので、特に商業車・トラックなどでは頻繁に交換しなければならないものです。
この常に新品でありたいタイヤですが、タイヤを生産、売る側が中古タイヤビジネスについて今積極的に取り組んでいるという記事でした。
自動車自体も新車と中古車ってありますし、他にも中古品のビジネスというのは今盛んなのですけれども、ほとんど新品に近いというか新古品というか、未使用品、いろいろあります。
タイヤの場合ですと中古品、古いものをそのまま使うということはできません。
どうやって使える状態にするか、再生なのですけれども買収したタイヤを表面を剥いで、新しい溝の付いた部分を貼り付けて、ということです。
かなり手間がかかりますし加工に時間もかかります。
当然新品と違って耐久性や安全性にも若干差があります。
でも新品より大幅に安いということで、この中古のタイヤ、欧米各国、中国では実はかなりのシェアを占めています。
ヨーロッパやアメリカで今、25%〜30%ぐらい。
中国でもほぼそれぐらいの中古のタイヤが全体のタイヤの市場の中で占めています。
では、買う側として中古のタイヤはどういう時に買う対象となるかになるんですけれども、
実際に新車につけるタイヤは当然新品のタイヤです。
お客様もそれを望んでいます。
できるだけ長くタイヤ交換せずに使いたいから、中古のタイヤを履かせて新製品の建設機械、トラック、バス、乗用車を売るということはないです。
ですが例えば中古車正規ディーラーが品質を保証した自動車。
新品のタイヤを履かせて売るのか、それとも中古のタイヤを履かせて売るのか、これはお客様のニーズにもよると思います。
更に車検を迎えてあともう1年だけ乗りたいという期間限定だったりすれば、新品のタイヤじゃなくてもいいよというお客さんのためには、安い中古のタイヤを売るということも選択肢に入っています。
なので購買部門が考えることは、必ずしもいつも新製品、新品の部品を調達するということだけではない例があります。
例えば自動車メーカーでいけば、新製品のタイヤは新品のタイヤですが、お客様がもう何年も乗っていて来年車検を迎えるまでタイヤは交換するのだけれど、「新品じゃなくていいよ」という場合には、中古のタイヤをお客様に交換してつけて差し上げる。
というようなこともある訳です。
タイヤ以外の食品でもリベルト品という名前をつけたりして補修部品用で調達して販売することがあります。
ポイントはどれだけの品質、耐久性、性能、安全性、お客様が望んでいるレベルは新品と比べて同等なのか、そうじゃなくてもいいのか、そこですね。
それがどれだけ安く買えるかという価格差と得られるメリット。
どれだけ長く使えるか、という耐久性に合っていればお客さまが中古品の製品でも満足して買ってくれるということになります。
日本ではまだまだ中古に対して抵抗のある分野があります。
自動車はかなり中古車も認知されたマーケットですし、メーカーが保証した認定中古車というものもだいぶ市場で出回っています。
しかしタイヤについてはまだまだ新品でありたいというお客様も多いです。
タイヤ専門の交換の販売店ですとかいっぱいありますし、出来るだけ事故は起こしたくないということで溝の深い新品が良いというお客さまがまだまだいっぱいいます。
日本の中古タイヤのビジネスは欧米と比べてまだまだ半分です。
なぜ大手のタイヤメーカーがあえて中古(リトレッドタイヤという製品名が付いてますけれども)、そういったものを売ろうとしてるのか。
新製品を売る営業とかなり社内で競合になるというリスクもありますが、あえてそこをトップダウンでその会社が取り組んで市場を広げようとしてます。
なぜこのようなことをしなければならないかというと、海外の競合他社、特に中国。
今自動車市場では世界一の中国で中古のタイヤのビジネスが非常に盛んです。
更に新品のタイヤ自体もMADE IN CHINAは非常に安い。
これに対抗するためには日本製品の高価なブランドのタイヤだけでは今後市場が大きく伸びていかなくなる時代において売上を伸ばすことは非常に難しい。。
新しい分野としてまだまだ復旧が進んでいない中古のタイヤのビジネス、ここで品質を高めてなおかつ安いコストでお客様に提供することによって競合の中国や欧米のメーカーと競争してシェアを拡大していこうという事業戦略であります。
そういったタイヤメーカーの取り組みはそれを買う購買としても注目するに値します。
タイヤだけに限らず他の原材料部品でも起きているこの中古のビジネス。
新品、新製品用の原材料だけでなくて補習部品やメンテナンス用の消耗品の交換部品、こういったものの調達に新品ではなくて中古の、特にメーカーの保証も付いている中古品。
これに着目をして調達の対象範囲を広げるというのも重要な購買戦略のひとつです。
是非品質、メーカーの保証のある中古品、正規販売店でないところで売られている、品質が保証されていない、中古品とは一線を画した高品質の中古品。
これを購買の対象とすることを是非検討してほしいと思います。
資料ダウンロード
QCD調達購買管理クラウド「newji」は、調達購買部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の購買管理システムとなります。
ユーザー登録
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。
NEWJI DX
製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。
オンライン講座
製造業、主に購買・調達部門にお勤めの方々に向けた情報を配信しております。
新任の方やベテランの方、管理職を対象とした幅広いコンテンツをご用意しております。
お問い合わせ
コストダウンが利益に直結する術だと理解していても、なかなか前に進めることができない状況。そんな時は、newjiのコストダウン自動化機能で大きく利益貢献しよう!
(Β版非公開)