投稿日:2025年7月29日

コーデュラポーチOEMが長期使用でブランド露出を維持する高耐摩耗撥水

コーデュラポーチOEMとは?耐摩耗性と撥水性がもたらすブランドメリット

コーデュラポーチは、その名前が示す通り、高い耐久性を誇るコーデュラナイロン素材を用いて製造されたポーチのことです。

この素材は、ミリタリーやアウトドア、ワークウェアの分野では“定番”とも言える存在で、現場のプロにも長年にわたり支持されています。

近年、このコーデュラ素材のポーチをOEM(Original Equipment Manufacturer)により受託製造し、自社ブランドで展開する企業が増えています。

それは単なる耐久性だけではなく、製品を通じて長期間にわたりブランド露出を維持できるというビジネス上の大きなメリットがあるからです。

今回は、現場に根差した目線から、コーデュラポーチOEMの真価、これからの製造業でバイヤーやサプライヤーが押さえておくべきポイント、そして従来から続くアナログな業界の常識に風穴を開ける視点まで詳しく解説します。

コーデュラの高耐摩耗撥水性がブランド価値を支える理由

耐久性は「持続的なブランド露出」のカギ

企業が販促やキャンペーンのためにロゴ入りポーチを製作する際、従来はコットンやポリエステルが一般的でした。

しかし、これら素材のポーチは、どうしても摩耗や汚れによって短期間で美観を損なったり、壊れたりしやすいという課題があります。

ユーザーの手元に残っている期間が短い=ブランドロゴやメッセージを世の中に届ける時間が短いという問題につながります。

一方、コーデュラナイロン素材は“摩耗強度が7倍”とも言われ、長期間にわたって使用されるため、ブランドロゴもユーザーの日常にしっかりと溶け込み続けます。

企業の認知向上だけでなく、「このブランドは高品質」というポジティブなイメージも伝わり続けるため、中長期的な投資対効果で見ると、コーデュラポーチOEM製品は驚くほど高いブランディングパワーを持つのです。

水や汚れも怖くない撥水性

工場や現場で働く人の目線で言うなら、ポーチは工具や部品、小物の小分け収納に欠かせないアイテムです。

現場では洗剤やオイル、雨など、濡れたり汚れたりするシーンが日常茶飯事です。

コーデュラは優れた撥水性を持ち、簡単な汚れならウエスでサッと拭くだけ、内部への浸水も抑えられるため、中身の工具やパーツが守られます。

この実用性の高さが、“ノベルティ”の枠を超え、毎日使いたくなるアイテムとしてユーザーに浸透しやすい理由でもあります。

長期露出のOEMメリット―現場目線で考える最適解

1日で壊れるポーチと3年使えるポーチ、どちらがブランドイメージを高めるか

私自身、工場長として数多くのOEM製品を自社ブランドで展開した経験があります。

安価なポリエステルポーチを大量配布した年、半年後には大半がボロボロになり、現場スタッフからも「すぐ壊れるから結局使わない」と不満の声が挙がりました。

一方、コーデュラ素材でOEM供給した翌年、2年経っても「まだ十分使える」「現場で評判が良い」とポジティブな声が絶えませんでした。

この差はそのままブランド評価に直結します。

ノベルティが現場スタッフの“相棒”として3年以上愛用される――これは単なる販促物ではなく、現場にしっかり根付く「ブランドの信頼」そのものなのです。

バイヤーが重視する“ROI”発想

サプライヤーとしてOEMを請け負う場合、納入単価や納期遵守はもちろん重要です。

ですが近年、大手バイヤーの購買視点は“ただの安さ”から“投資対効果=ROI(Return on Investment)”に間違いなくシフトしています。

コーデュラポーチのように「1個あたりの単価は従来品より高いが、3年以上使われ、ブランド波及効果が長く続く」ことまで数値とともに提案できれば、価格以外の理由で自社を選ばれる可能性が格段に高まります。

結果、安価なアナログ発想だけに頼らない競争力をOEMサプライヤーとして発揮できるのです。

“昭和”のアナログ慣習が根強い製造業界に必要なパラダイムシフト

未だに「物を配ればOK」の時代は終わった

製造業のノベルティ市場では、いまだに「とりあえず安価なポーチを大量配布して露出を稼ぐ」という昭和的な手法が根強いままです。

しかし、現代のSNS時代では、低品質な製品は簡単にユーザーからネガティブな意見や写真が広まります。

逆に、丈夫で使い勝手のよいコーデュラポーチは、「長く使える」「良かった」という好意的な投稿や口コミが生まれやすく、無意識にブランドロイヤリティを高めてくれます。

差別化を生み出す“製造現場の声”

私は長年、現場の多くの従業員と向き合って課題やニーズをヒアリングしてきました。

彼らが本当に求めているのは、見栄えやノベルティの数ではなく、「実用的か、壊れにくいか」です。

OEM生産の現場では、バイヤーの意向や市場動向に合わせるだけでなく、「現場ではこんな使い方がされがちなので、ここは二重縫製がおすすめ」「このサイズだと工具収納が便利」など、プロ目線のフィードバックを設計思想に落とし込むべきです。

この“ユーザー目線で一歩踏み込んだ提案力”こそが、型にはまったOEM調達と差を生み、採用率・継続率につながっていきます。

コーデュラポーチOEMにおける具体的な導入ポイント

カスタマイズ提案の幅を広げる

コーデュラナイロンは厚み、色、織りパターン、撥水の程度、裏地の種類までバリエーション豊富です。

ロゴ印刷だけでなく、刺繍やワッペン、ファスナーやストラップのカスタムなど、多岐にわたる提案が可能になります。

工場で使うなら「重い工具や部品にも耐えられる補強縫製」「取り出しやすいダブルジッパー」「油汚れに強いインナー素材」など、現場発想の小技を効かせることで付加価値は大きくなります。

品質管理体制の訴求

サプライヤーの立場としてバイヤーにアピールする際、“コーデュラだから丈夫です”だけでは不十分です。

「原材料のロット管理から、摩耗試験、撥水耐久テストまでトレーサビリティを明確化」「現場使用を想定した連続開閉テスト済みで、品質保証1年付帯」など、品質への安心感もわかりやすく伝えましょう。

製造業の調達購買部門は年々、その信頼性を重視しています。

ここを押さえることで、“付加価値で選ばれるOEMサプライヤー”へとステップアップできます。

今後の製造業OEM調達における競争力とは

単なるモノづくりではなく「使い続けてもらう設計思考」へ

製造業の現場改革や工場の自動化が進む一方で、現物のノベルティや販促グッズ市場はまだまだレガシーな部分が残っています。

しかし、これからの時代は“安く大量に配布”よりも、“長く愛され現場で使い続けてもらう”という設計発想が中核になってくるでしょう。

現場目線で考え、耐久性・使いやすさ・付加価値を緻密にプランニングしたOEM受託が、強いブランド露出とともに継続的なバイヤーとの信頼関係を生み、ひいてはサプライヤー企業自身のブランド力強化にもつながります。

まとめ―コーデュラポーチOEMがもたらす未来型ブランド戦略

コーデュラポーチOEMは、その圧倒的な耐摩耗性・撥水性で、単なる“物”を超えたブランド資産となります。

昭和型の「数で勝負」「安さで勝負」の時代から転換し、“長く現場で愛用される設計思想”を持つこと。

これが、これからの製造業のバイヤー、OEMサプライヤー、現場スタッフすべてにメリットをもたらす地平線です。

現場に根差したリアリズムと、ラテラルシンキングによる新しい発想で、時代を超える「使われ続けるブランド戦略」をともに考えてみませんか?

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