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購買必須情報!相場分析チャートを知り尽くせ!
今日は相場分析についてお話をします
購買が調達するものの値段って年に1回価格改定だとか
ほとんど数年間全然価格が変わらないとか
毎月のようにどんどんどんどん変化するもの
極端なものは毎日価格が変動するもの、様々です
例えば為替は毎日変わっていますし
原油だとか、非鉄金属、貴金属、銅やアルミ、金、白金といった貴金属
非鉄金属こういったものも相場は毎日変動します
この相場は国際相場
世界にはいくつも商品取引所があるんですけれども
グローバルなところでイギリスのロンドン、メタルエクスチェンジ
略称LME
それからニューヨークのコモディティーエクスチェンジ
略してCX
更にはドイツのフランクフルト、 デュッセルドルフ
こういったところにも取引所はありますし
日本でも東京や大阪にこういった商品取引所
先物取引所があります
為替は世界各国でトレードされていて
これは刻々と市場が開いてる間、
世界の市場が開いてる間っていうことは
休日を除いて24時間どこかが空いてると
東京が開いている間はニューヨーク
時差が十数時間ありますのでお休みですが
東京が終わる8時間の時差のある
ヨーロッパは日本の夕方から開き始めます
ということでこの相場をウォッチするのは実は非常に大変です
私自身が新入社員、最初に勤めた
電線会社で工場の実習を終えて
1番最初にした購買の仕事が実はこの銅やアルミの相場
最初は分析ではなくて相場のデータをグラフにする
表につけるっていう仕事をやりました
休みは基本的には土日ですが
正月の元旦以外はずっと夏休みも正月休みもゴールデンウィークもなく
ずっと自宅に相場表を持ち帰って商社に電話をして相場表をつけていました
結構大変です
気が休まりません
私が1番忙しかったのが1日の中の夕方
定時で帰れないというのがずっと続いてたんですけれども
東京が終わる夕方からが
ロンドンのLMEがオープンしますので
そこからが私の忙しい時間です
そうすると東京が終わりかけた時にロンドンが始まる直前
プレマーケットっていうのがありまして
今日は多分このぐらいでいくんじゃないか
という水面下の場外取引が少し行われて
午前中の取引、それから午後の取引
前場、後場っていう言い方をするんですけれども
その間で取引がなされます
株式や為替と違って非鉄金属の相場は
取引する業者が限られていて
免許制なので実際はかなり限られた範囲内で相場は周期的に変動します
これは私、大手商社の人たちから教えてもらって
その数値につけた相場変動をグラフ化して
それをコンピューターに入力して分析する
というように少しずつ進化してきました
私が4年間その仕事をした中で
最初はなかなか月間の平均価格より
安く買うっていうことができませんでした
電線会社の中で銅やアルミの購入っていうのは大きく分けて
年間契約、1年間これだけ買えますよ
っていう契約とそれから月間契約
月々定量でこれだけ買っていきますよということと
さらに日々のスポット
今日安いから買いますとかいうスポットの取引がありまして
これを組み合わせて1年間注文を受けた
電力会社とか通信会社とか電気メーカーとかからの注文に応えて
電線を作ると
その原材料の半分近くを占める
胴体の銅やアルミは全部輸入なので
海外から商社を通じて買ってきます
そうするとその値段は
日々の相場の変動に引っ張られて上がったり下がったりします
購買の見せどころとしては
できるだけ年間平均よりも少しでも安く買う
リスクを避けたいところは
月間のアベレージで平均価格で買えます
チャレンジャーな私としては部長と相談した上で
ある一定量は年間契約にして
月間の平均価格にして
ある割合だけ月間の安いところを買う
ということをやっていこういうことで
毎年のように少しずつ工夫しながら進化してきました
3年目、4年目は平均よりも
コンスタントに安く買えるようになりました
実際に平均を下回ることを12か月
ずっと続けるっていうのはほぼ無理で
それでも12か月の内の
7勝5敗、6勝6敗で
平均で買ったのと同じぐらいになりますけれども
7勝5敗からはじめて評価
まるで相撲の勝ち越しみたいじゃないですけれども評価されると
最後の4年目は
ほぼ9勝10勝ぐらいのところまで行ったんですけれども
そこには分析の成果が上がりました
この分析の方法は日々上下している変動の中で
ある周期を見つけ出すということです
これは高いお金を出さないとお話ができないんですけれども
私も大手商社からかなりの取引
電線会社と大手商社の取引なので
それに見合った情報提供いうことで教えていただいた戦略です
実際にどういうことをしたかって言うと
その計算方法についてはコンフィデンシャルですけれども
考え方は数学で言うと
微分と積分の分析方法になります
一定期間における下がった部分と
上がった部分のトータル金額というのは実はほぼ等しい
といういうことになるので
下がった分どこかで上がって
帳尻はプラマイゼロ
その背景には実はオプション取引だとか
リスクヘッジの取引があったりして
どんどんどんどんそういったリスク、先物
先売りの取引が相殺されながら
アベレージにどんどんどんどん収束されていくという背景があります
取引しているのも
電線会社や電気メーカー、電力会社通信会社
それから自動車メーカーみたいに限られるので
その中での取引になりますから
一般の投資家が投資している株式市場だとか商品相場と違って
かなりexclusive
限られた変動です
だから下がったら必ずどこかが上がると
ただし大きな経済要因
為替それから原油や経済指標
更には政治的な要因なので
それを突き抜けて大きく変動するリスクはもちろんあります
実際私ブラックマンデーを経験してるんですけれども
この時はそのコンピュータの分析の結果
必ず半値戻しがあるという予測が出たので
私は思い切ってその安いところで
ブラックマンデーの日に買いました
多くの電線会社、電気メーカーが買いを見送りました
もっと相場が下がるだろうと
ところが私のコンピュータの予測の通り
翌日半値戻ってきました
大きくかいたわけですけれども
そこでみんな慌てて
もうあれはそこだったんだねって初めて気が付いて
買いを入れた時には私はその半値戻しの時はもう見送ってましたということで
こんな成功事例は今までにない
購買の私の仕事の中で最初で最後です
そう滅多にあるものではありませんし
できればこういったブラックマンデーのような
リスクを避けるための相場分析であるべきなんですけれども
たまたまぴたっとはまったという事例です
どういう風に分析するかというと
あとは株式相場で色々な
チャート分析の本が出てますけれども
全てが正しいわけではありませんが
すべてが嘘というわけでもないです
人間のやることとそれからコンピュータが予測すること
コンピュータが予測するといっても過去の
人間の取引の傾向値から予測するので
大きく外れることはないんですけれども
だんだんみんながコンピュータの予測をすると
その通りに全体が動いてしまうと
それ以外の大きな政治要因だとか
経済的な要因、今回のような
コロナようなコンピュータの予測にない要因が
入り込むと相場はその予測を超えて
大きく変動してしまいます
なのでそれを100パーセント信じない
リスクがあった時にどうやってリカバーするかっていうこと
ある一定のリスクを持って損を切り捨てる
っていう考え方を取って基本的には
その変動の相場で儲けるということをするのではなくて
いかにリスクを少なくするか
ロスを少なくするかという考え方で取り組むのが
実は会社の利益を大きくする考え方です
過去はそこに手を染めて大きな穴を開けてしまった商社の人とか
電気メーカーのトレーダーの人とかいっぱいいます
私がそうならなかったのは
そういった相場に手を染めなかった
あくまでも分析は100パーセントではなくて
信じることはあるんですけれども
そうじゃなかった時のリカバー
それから責任の分担
必ず部門長や役員と相談した上で
こうなってるけれど誰が責任を持つのか
どういった判断をするのかっていうのを
1人で勝手にやらないということです
そういった取り組みをしていけば
大きく儲けることはないですけど
大きく穴をあけるということもないですし
リスクは最小限に食い止められます
細かい相場分析の手法については
ここではあまり語りたくないですね
実際にその通りにならない
なので過去どうだったから
未来をどう予測するかといったときに
必ずその通りにならない
ならない時にどこまでリスクをカバーするかという考え方です
過去を振り返った時に
どれだけ長い過去を振り返られるかによって
将来想定外と言われる大きな高騰だとか暴落っていうものが実は予測できます
私がそういった予測ができたのは
過去の2回のオイルショックの大きなの急騰の数値
グラフを見ているから
コンピュータの予測の上下の範囲内を超えることが
実際に起き得るんだという知識があったので
データがあったのでだからこそ
その時のブラックマンデーの劇的な暴落
でも0にはならない必ずこの程度が限界だろう
でも常識の範囲内でいくと
普通はせいぜい15パーセントから20パーセントの下落で止まるはずが
もっとそれを超えることもあり得るかもしれない
そういった心の備えが大事です
これもなかなか難しい話ですが
また機会のあるタイミングで
別の角度からお話をしたいと思います
まだまだ色んな話があるんですけど
今日は相場分析についてはここまでにしておきます
実際にチャートの書き方とか見方についての基礎的な知識については
エクセルシートでまとめた資料がありますので
それも合わせてご覧いただければと思います
本当に基礎的なことしか書いてありません
移動平均線を何日間で取った時に
それが交差したところが相場が上がる基調だよとか
下がる基調だよとかというような見方とか色々あるんですよね
そういった話はあんまりここではしないで
そういう専門家にお任せしたいと思うんですね
購はいかに相場師では無いので
ギャンブルではないので
どれだけリスクを減らすかということです
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