製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?

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購買担当者は引き出しを増やせ!海外と日本企業の購買業務の違い

購買担当者は引き出しを増やせ!海外と日本企業の購買業務の違い

今日は購買の仕事の中で

国によって考え方が違うんでしょうか

っていう比較の話をしてみたいと思います

実際に私がこれまでに仕事をしてきた会社が

日本企業のほか

ドイツ、アメリカ、イギリス、中国、スペインそういった国になります

国籍はどこであっても、日本でビジネスをしている上では

ほぼ商慣習だとか優先順位とか知って考えるべきことはほぼ一緒です

中国の企業だけは中国の現地で仕事をしましたのでそこは若干違います

でも基本的に安く買いたいというところがほぼ共通であとは

取り扱っている製品によって多少優先順位が違ったり

時間の配分や仕事の量が違ってくるということなんですけれども

価格、品質、納期、アフターサービス

基本的なところはほぼ一緒です

実際に私がこれまで経験してきた6カ国の企業の中で

どこがどういう風に違うのかっていう話なんですけれども

実際に働いていって

それでも全く同じというわけではないですね

個人個人、人の考え方だとか、そういった価値観の違いもあるんですけれども

国ごとの文化的な背景、歴史の違いが

現在の国民の考え方に反映している部分もあります

おおよそこういう傾向だということであって

その話は必ずしも絶対というわけではありません

それでも面白いもので時間に対する考え方

この比較は仕事をしていく上で実は大きな差の1つです

考え方の中で時間のスピードに対する価値観

この違いがどういう差を持っているか

具体的に話をしてみましょう

 

日本、比較的時間の進み方は私が経験した6カ国の中では遅いです

かたや早いのがアメリカ、その次に来るのがドイツ

中間的なのがイギリスやスペイン

中国は東洋圏なので比較的ゆったりとした

時間の進み方であるんですが

中国人から言わせると早い、せっかちだと言っています

そこは考え方の違いですね

 

実際にアメリカやドイツの企業を経験してると

早いと言われていた中国、実はそんなに早くない

はやく動けるっていうのはそれだけじゃなくて企業の大きさ

官僚的な組織なのかフラットな組織なのか

何人が決済に必要なのか

そういったことが関わってくることもあります

購買の仕事でいけば発注するのに

金額によって部長でいいの?役員まで必要なの?

トップの承認まで必要なの?という違いだとか

例えば故障、クレーム、アフターサービスで

購買部門がサプライヤーと交渉する時

そのスピード感、すぐ解決しなければいけない

お客様から問い合わせにあった問題に対して

質問に対してすぐ答えたいといったときに

小さい企業だったら組織に関わらず

電話を取った人が、メールを受け取った人が

関係者に聞いてすぐ返事をするということが

大企業になると

いやこれは自分の責任ではありません

これはどこどこ部門が担当です

といったたらい回し、責任逃れということが往々にしてあります

 

その考え方が歴史的な背景だったり

価値観の違いだったりということがあるんですけど

アメリカの企業が特に早いです

私が経験した中ではどのぐらい早いかというと

すぐやれって言うと

日本企業、1週間以内にやってくださいということが

ドイツ企業ではその日のうちにやりましょうだったりすることが

アメリカでは目の前でやってちょうだい

私ここで見てるからすぐやって、すぐ電話かけて

返事もらってそれを報告して

私30分後に会議があるからそれまでにこの問題処理して

というような即時性は本当に本当に本当にすぐやれ

こういったスピード感を求められます

ところが日本企業、すぐやれと言っても

先週はこれ頼まれた役員からの宿題があるので

これ先やっていいですか

部長から今日これやってねって言われたので

1番最後でいいですか

今日、定時にになったので用事があるので帰るので明日でいいですか

みたいな先送りということもよくあります

購買の中で先送りしていいもの

実はそんなに多くないですがあるにはあります

だけどすぐやって欲しいものというものが意外と多いです

現場で生産ラインが止まっちゃうので

急に大量に必要になって

欠品になりそうだからすぐ入れてもらって

そんな話を中国の5年間でよく聞きました

結局すぐやれってそれは準備が悪いからとか

確認をしなかったとかいろんな問題があって

本当は前もって出来る事ができなかった結果として急ぐと

だからスピーディーなのではなくて

準備が怠った結果として慌ててやらなきゃいけない

そういう点では準備ができていない国ほど

そういう慌てた

要はスピーディーということとは違った意味で

早くやらなきゃいけないということが多い

準備がきちっとできてる

例えばドイツ企業の場合ですと

もう1年間のスケジュールが決まっていて

いつ何をやるかっていうのが決まっていて

緊急の対応の場合もどうするかってことが

ある程度見えているとすぐやるってことがない

常ににスピーディーにどんどんどんどんやっているんですが

緊急対応だとか臨時が少ない分

どんどんどんどん仕事が捗って

一定期間にできることが非常に多い

緊急性があったり臨時が多いと

その処理に大事な時間が奪われて

本来やるべきことはできない

それを悪循環の負のスパイラルに入ってしまうと

どんどんどんどん緊急でやるべきことがたまっていって

結局それができなくなる

慌ててやった分仕事の精度が落ちるので

ミスも増えるという悪循環になりますね

だから品質の問題や納期の問題

サプライヤーを急かす、急がす

すぐ持ってこいと言った結果

起きる問題

どんどんどんどん逆に増えて

自分の首が締まってしまいます

そうならないために準備ができる計画的な国民性である国なのか

いや場当たり主義の楽観的な考え方を持った国なのかによって

企業の考え方、時間のスピードこういったこと

ずいぶん変わってきます

こういった考え方の他に会社の基本理念

お客様最優先といった

そのお客様を意味するところが何なのか

会社の姿勢、社員のモチベーション、仕事優先なのか家庭優先なのか

さらにはお客様というけれども

お客様が求めているものは本当は何なのか

さらには大きな組織の中での部門の役割や連携

そういった縦割り主義なのか

協力しながら相手の領域まで勝手に入り込むのではなくて

コミュニケーションを取りながら

協力しながらできるのか

そういった関係、それからサプライヤーとの関係

上から目線なのか、対等な立場なのか

こういったものも企業によって

国によって価値観や文化の違いによって差があります

全てが同じ考え方で仕事をしているわけではないのですが

そういった国の違い

例えばサプライヤー、外国から買うといったときに

自分たちが考えている時間の流れと

相手が考えている時間の流れが違ったりすると

誤解やいろんなミス、トラブルを生じます

そういった背景を十分理解した上で

海外の輸入だとか、外国のお客様に対する返事だとか

そういったことを考えていく必要があります

是非ともその国ごと会社ごと地域ごと

一人一人違う訳ですから

それはある程度理解した上で仕事を進めていくことが大事だと思います

その具体的な違いについてまた別の機会に

更に突っ込んだ話をしたいと思います

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