粉体が分散しきらず沈殿が起きる液体ファンデの悩み
粉体が分散しきらず沈殿が起きる液体ファンデとは
液体ファンデーションは、肌に美しい仕上がりをもたらすベースメイクの要です。
しかし、中にはファンデーションの瓶や容器の底に白っぽいまたは茶色っぽい沈殿が発生することがあります。
これは主に、粉体が分散しきらず沈殿してしまうという現象によるものです。
この現象に悩むユーザーは少なくありません。
なぜこのような沈殿が起きてしまうのか、その原因や対策について詳しく解説していきます。
液体ファンデに使われる粉体の役割
液体ファンデーションに配合されている粉体は、製品ごとにさまざまですが主に以下の役割を果たします。
カバー力の向上
粉体は顔の毛穴や色ムラをカバーし、滑らかな肌に仕上げる重要な成分です。
特に酸化チタンや酸化亜鉛、タルク、マイカなどが多用されています。
発色や質感の調整
色味を均一に仕上げたり、ツヤやマットなど望みの仕上がりに調整したりする役割もあります。
また、肌に触れた際の感触を良くするためにも用いられます。
粉体が分散しきらず沈殿する原因
液体ファンデーションの粉体が均一に分散されていれば、沈殿することはほとんどありません。
それでは、なぜ沈殿が起きるのでしょうか。
主な原因は次の通りです。
分散剤や界面活性剤の不足
液体ファンデには、粉体を均一に分散させるために分散剤や界面活性剤が配合されています。
これらが不足していたり、成分のバランスが悪かったりすると、時間が経過するにつれて粉体が沈みやすくなります。
粉体粒子の大きさと比重の違い
配合している粉体の粒子径が大きい、または比重が重い場合、液体部分より早く重力で沈降しやすくなります。
特定の原料が多く含まれているファンデーションや、ミネラル配合を強調した製品で起こりやすい現象です。
分散工程の不十分さ
製造工程において、混合や分散の作業が不十分だと、もともと液中に均一に混ざっていないまま充填されます。
この場合は、製品到着直後から沈殿が始まっていることも多いです。
保存状況の影響
置き方・温度変化・直射日光・冷暖房の当てすぎなど、容器の保存状態が悪いと分離や沈殿が進みやすくなります。
温度差が激しい場所は避け、使用後はしっかり蓋を閉めることが基本です。
沈殿した液体ファンデは使っても大丈夫?
ファンデーションの底に沈殿物が見られたとき、多くの人が「使っても問題ないのか」と不安に感じるでしょう。
沈殿があるからといって、すぐに品質が劣化しているとも言い切れません。
以下のポイントで安全性をチェックしてください。
分離液や臭いの変化がないか確認
油分と水分がくっきり分離し、液体の色や質感が大きく変わっている場合は、成分劣化の可能性が高いです。
また、酸化臭やカビ臭がある場合は使用を中止してください。
沈殿のみで、全体に液体性状の変化や悪臭がなければ、よく振って分散させてから使って大丈夫です。
肌状態に注意を
沈殿がひどく、完全に混ざりきらない場合は、成分偏りや肌への刺激につながることもあります。
パッチテストを行い、赤みやかゆみがないか確認してから使用しましょう。
沈殿するファンデーションのデメリット
粉体が沈殿することで、日々のメイクにどのような影響があるのでしょうか。
ムラづきや崩れの原因に
容器を振らずにそのまま使うと、沈殿した粉体がノズル詰まりや濃淡ムラの原因となり、部分的な厚塗りやヨレが起きやすくなります。
肌トラブルのリスク
分散不足のまま塗布すると、一部の成分だけが肌に濃く乗ることとなり、敏感な方は吹き出物や赤みといった肌荒れリスクもゼロではありません。
仕上がりの美しさが損なわれる
均一なツヤやキメ細かさが出にくく、厚ぼったい印象になりやすいです。
これでは仕上がりに満足できません。
沈殿しにくいファンデーションの選び方
これからファンデーションを選ぶ際、沈殿しやすいものを避けたい方のためのポイントをご紹介します。
口コミや評価をチェック
通販サイトや美容系SNSで「分離しやすい」「沈殿する」などのレビューが多い製品は避けることがおすすめです。
リアル・テスターで液体の状態を確認
販売店にテスターがある場合、底に沈殿が見られないか、液体が均一に見えるかチェックしましょう。
比較的新しいロットや旬の製品を選ぶ
発売から時間が経過した商品、店頭に長く並んでいる商品は、沈殿や分離が進んでいる可能性があります。
新しめの製品を選びましょう。
分散技術をアピールしているメーカーを選ぶ
「微粒子均一分散」や「ナノ化粉体」など、分散均一性を謳っているファンデーションは、沈殿しにくい工夫がされています。
原材料や技術面を公式サイトでチェックしましょう。
自宅でできる沈殿防止対策
既に愛用しているファンデの沈殿を防ぎつつ快適に使うコツを解説します。
使用前にしっかり振る・かき混ぜる
ボトルタイプの場合、使用前に10秒程度しっかり振ることを習慣づけましょう。
それでも沈殿物が残る場合は、清潔なスパチュラや綿棒で全体を攪拌するとより良いです。
保存環境を見直す
高温多湿、直射日光を避け、空調の風が直接当たらない場所に保管しましょう。
また、倒れたり横向きになったりしないよう立てて保管してください。
開封期間にも注意
開封して長時間たつと沈殿や分離が進みやすくなります。
開封から半年〜1年以内を目安に使い切るようにしましょう。
沈殿しないファンデーションへの進化と最新技術
最近は、粉体の微粒子化やナノ化技術、分散安定のための高性能界面活性剤・ポリマー技術などが進んでいます。
従来よりも長期間、粉体の均一な分散が可能になりました。
有名な技術としては「マイクロエマルジョン」「ナノディスパージョン」などがあります。
これらの技術を用いたファンデーションは沈殿がしにくい傾向です。
「最新技術採用」や「高分散性」などと表記されている製品は、忙しい現代人にとって強い味方となります。
プッシュ型や二層式の新容器も登場
近年は、容器の底が可動式になり最後まで均一に中身が取り出せるボトルや、使用時に油分と粉体をその場で混合する二層式の容器も増えつつあります。
こうしたパッケージの進化が、分離や沈殿ストレスを軽減します。
まとめ:沈殿の悩みを解消して快適なベースメイクを
粉体が分散しきらず沈殿が起きる液体ファンデーションの悩みは、決して珍しいものではありません。
分散剤や粉体の組み合わせ、製造技術による違い、保存状態など複数の要因が関係します。
完全に使えなくなるケースは稀ですが、沈殿や分離の兆候が見られたら、しっかり振ってから使う習慣、清潔な保管、製品の選定を心がけてください。
また最新技術で沈殿しにくいファンデを使えば、日々快適なメイクタイムを楽しむことができます。
自分の肌とライフスタイルに合ったファンデーションで、美しい仕上がりと健やかな素肌を叶えていきましょう。