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赤しそ茶は、シソ科の一年草である赤しその葉を乾燥・焙煎し、湯で抽出して楽しむ健康茶です。
梅干しの色付けに使われるアントシアニン系色素「ペリラニン」を豊富に含み、鮮やかな赤紫色と爽やかな香りが特徴です。
ビタミン、ミネラル、ポリフェノールがバランス良く含まれ、美容や疲労回復を目的とした機能性飲料としても注目されています。
赤しそ独特のハーバルな香気は、リモネンやペリラクトンといった精油成分が生み出します。
抽出時には甘酸っぱい香りと共に、鮮烈な赤紫色がカップを彩ります。
カフェインを含まないため時間帯を問わず楽しめ、フルーツティーや和菓子との相性も抜群です。
香りを担う主要成分はリモネン、ペリルアルデヒド、シソケトンなどの揮発性モノテルペン類です。
色素はアントシアニン系のペリラニンが中心で、pHによって赤紫から青紫に変化します。
これらの成分は熱や酸化に弱く、焙煎条件が適切でないと失活や褐変が起こります。
焙煎とは、原料の含水率を下げる乾燥工程と、加熱による化学反応を促進して香味を創出する工程を合わせた加工技術です。
主な化学反応はメイラード反応、カラメル化、脂質の酸化分解です。
赤しそ茶の場合、色素を守りながら香りの前駆体を生成・放出させる温度帯コントロールが鍵となります。
揮発性精油は120℃前後で急激に放散するため、低温域から段階的に加熱して内部まで均一に熱を通す方法が有効です。
特に80〜95℃の「芳香生成帯」を長めに取ることで、リモネンやペリルアルデヒドの前駆体が分解してフローラルなトップノートを形成します。
遠赤外線ヒーターやドラム式ロースターを用いる際は、風量と攪拌速度を抑え、ゆるやかに脱水させると香気保持率が高まります。
ペリラニンは150℃付近で分解が始まります。
そのため、最終到達温度を130℃以内に制限する「低温長時間焙煎」が推奨されます。
乾燥後に短時間の蒸らし(ミストコンディショニング)を挟むと、内部の水分が再分配され、色素が外層に移行して発色が向上します。
さらに、弱酸性環境を維持するため、焙煎後すぐにクエン酸や梅酢を微量噴霧する方法も業務用では活用されています。
収穫後24時間以内に陰干しし、葉脈の太い部位や病害虫の跡を除去します。
この段階での異物混入は焙煎ムラや品質劣化の原因になります。
40〜50℃、相対湿度20〜30%のホットエアで6〜8時間かけて含水率を18%前後に下げます。
ここで水分を飛ばし過ぎると後工程で香りが出にくくなるので注意が必要です。
ドラムロースターで65〜90℃を25分かけて上昇させます。
排気ダンパーは70%開放し、微細な蒸気と青葉臭を除去します。
90℃で5分間ドラム回転を止め、密閉して内部温度を均一化します。
この間に細胞壁が破裂し、精油が葉表面へ滲み出します。
再転回後、110〜125℃で7分加熱し、最終含水率を4〜5%に調整します。
冷却は室温のブロワーで一気に行い、再昇温による色素分解を防ぎます。
抽出液のL*a*b*色差値でa*(赤み)が20以上、b*(黄み)が5以下であれば鮮やかな赤紫色を維持できています。
官能評価では、立ち上がり3分以内に柑橘系のトップノート、5分後に青葉・フローラル系のミドルノートが感じられるかを確認します。
苦味や焦げ臭が出た場合は、仕上げ温度の見直しと排気量の調整が必要です。
焙煎後の赤しそ茶は、光と酸素に弱いため、不活性ガス充填パウチや遮光瓶で保管します。
冷蔵よりも15〜20℃の定温倉庫の方が色素の変化が少なく、香りも安定します。
フルーツチップやルイボスとのブレンドは味に奥行きを与え、アイスティー用にレモングラスやハイビスカスを加えると、ペリラニンが鮮やかに発色します。
赤しそ茶の香りと色素を最大限に引き出すには、低温域での香り生成と高温域を抑えた色素保護を両立させる焙煎設計が欠かせません。
80〜95℃の芳香生成帯を長く取り、最終到達温度を130℃以内に抑えるのが基本です。
適切な蒸らしと急冷によって精油とアントシアニンを守ることで、鮮烈な香りと美しい赤紫色を両立した赤しそ茶が完成します。
家庭でもフライパンと温度計を用いた低温焙煎で再現できますので、ぜひ挑戦してみてください。

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