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ルバーブは茎の部分を食用にする珍しい野菜で、鮮やかな赤色と強い酸味が魅力です。
いちごやブルーベリーに比べペクチン量が少ないため、砂糖や酸のバランスによって硬さや風味が大きく変化します。
特に酸味が突出しやすいので、糖度管理を徹底しないと「酸っぱすぎる」「甘すぎてルバーブらしさが消えた」という結果になりがちです。
糖度はショ糖が水に溶けている割合を示す指標で、ジャムではBrix(%)で表記されます。
一般に糖度が高いほど甘味が強く、保存性も高まりますが、風味や食感には適切な範囲があります。
ルバーブジャムの推奨糖度は50〜60%です。
50%付近は酸味が際立ちフレッシュな味わい、60%付近は甘味がしっかりし、保存期間も長くなります。
40%以下にすると酸味が強く出るうえに腐敗やカビのリスクが高まるので、低糖度の場合は冷蔵保存や冷凍保存が前提です。
逆に65%を超えると糖の結晶化が起こりやすく、ざらつきや過度な甘さを感じやすくなります。
家庭用ならデジタル屈折計が扱いやすく、0.1%単位で測定できます。
アナログ手持ち屈折計でも十分ですが、煮詰めたジャムを少量冷ましてから測る手間がかかります。
精度は±0.2%程度で問題なく、耐熱試料皿が付属しているモデルだと作業効率が上がります。
最初から全量を入れると短時間で糖度が上がり、ペクチンが早く凝固して硬い仕上がりになります。
酸味を活かしたい場合は、加熱開始から10分後に半量を入れ、残りを仕上げ直前に加えると柔らかく爽やかな味わいになります。
ルバーブ単体ではペクチン不足のため、とろみが弱くなりがちです。
糖度55%未満では、リンゴ由来の粉末ペクチンを0.3〜0.5%加えると硬さを保ちつつ酸味を引き締められます。
ペクチンを加える際は事前に砂糖と混ぜダマを防ぐのがポイントです。
収穫時期や品種によって酸味が弱いルバーブもあります。
糖度60%以上で甘さが勝つ場合、レモン果汁を出来上がり重量の1〜2%入れると味が締まります。
果汁は煮詰め終盤に入れると香りが飛びにくく、酸の効果でペクチンのゲル化も促進されます。
糖度45%以下では浸透圧による防腐効果が弱まるため、真空殺菌しても冷蔵保存が必要です。
カビや酵母の発育温度が10〜25℃と人が過ごしやすい温度帯と重なるため、常温放置は一晩でも危険になります。
低糖度はペクチンの働きも弱くなるので、カルシウム含有のペクチンやジェル化力が強いHMペクチンを選びます。
または寒天0.2%、アップルジュース30%を加えるなど、他素材で固さを補強できます。
糖度65%を超えると冷却時にショ糖が析出し、ザラザラ食感になります。
煮詰め終盤で少量の転化糖(蜂蜜や水あめを総重量の2〜3%)に置き換えると結晶化を抑制できます。
バニラビーンズやシナモンスティックを一緒に煮込むと甘味を引き締め、香りの奥行きが加わります。
またミントの葉を最後に浸すと後味が爽やかになり、糖度が高いのに重たく感じません。
ルバーブ500gにグラニュー糖200gを加え、弱火で20分煮詰めます。
仕上げにレモン果汁10g、ペクチン2gを入れ、熱いうちに瓶詰めして急冷します。
冷蔵保存で2週間以内に食べ切る想定です。
ルバーブ500g、グラニュー糖300g、レモン果汁5gを使用。
中火で15分煮詰め、糖度計で55%になったら火を止めます。
ペクチンは不要で、とろみは自然な滑らかさに仕上がります。
ルバーブ500g、グラニュー糖400g、水あめ20g、バニラビーンズ1/4本を使用。
最初に砂糖の半量と水あめを加え、シロップ状になったら残りの砂糖を入れます。
糖度計で65%を確認したら瓶詰めし、90℃で10分間の加熱殺菌を行えば常温6か月保存が可能です。
Q. 収穫したてのルバーブは水分が多く糖度が上がりません。どうすれば良いですか。
A. 一晩冷蔵庫で乾燥させ水分を飛ばすか、煮詰め時間を延ばしつつ途中で糖度を測定し、目標値まで煮詰めてください。
Q. 砂糖の代わりにきび糖やてんさい糖を使うと味は変わりますか。
A. ミネラル分と風味が加わりコクが生まれますが、糖度計の読みは同じです。
色がやや濁るので赤色を鮮やかにしたい場合はグラニュー糖が向いています。
Q. 冷凍保存したジャムが分離しました。再加熱で元に戻せますか。
A. 再加熱すれば均一になりますが、ペクチンが分解している場合はとろみに影響します。
小分け冷凍し、解凍後は早めに食べ切るのが望ましいです。
ルバーブジャムは酸味と甘味のバランスが命であり、その鍵を握るのが糖度管理です。
糖度計で正確にBrixを測定し、目的に応じて50〜60%を中心に調整することで、フレッシュな酸味と程よい甘さを両立できます。
低糖度では保存性とゲル化、高糖度では結晶化と過度な甘さに注意し、ペクチンや転化糖、スパイスなどを活用しましょう。
糖度管理をマスターすれば、季節ごとに変わるルバーブの酸味を余すことなく楽しめます。

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