陝西省宝鶏中国バッテリー工場で改善指導！視察のポイントとは？

今日は中国の部品メーカー

バッテリー工場について解説をいたします

私が顧問をしていた中国の建機メーカーの

重要なサプライヤーとして

中国は陝西省、宝鶏（バオチー）というところにある

バッテリーメーカーを

何度か訪問しています

このバッテリーメーカーなんですけれども

中国の中ではほぼ真ん中なんですけれども

臨界の工業地帯からは800キロ以上

内陸の陝西省、西安からさらに西

高速鉄道で1時間

高速道路で車で行くと

2、3時間はかかる山の中にあります

黄河の支流の渭水に面していまして

宝鶏（バオチー）の町の中を東西に

高速鉄道と高速道路が走っています

そしてその奥、陝西省のさらに先は

甘粛省、さらにその甘粛省の先は

タクラマカン砂漠ということで

チベットとウイグル自治区ということになります

 

この西安から

1時間車で走ったところ

高速鉄道で1時間の宝鶏（バオチー）なんですけれども

最初に私が訪問した時には

まだ高速鉄道の建設工事中でした

しかし今はその多くの蘭州、ウルムチまで

高速鉄道の線路は繋がっています

上海から800キロの内陸にある

この陝西省なんですけれども

車で走れば

1日、時速100キロで8時間以上かかる

という山の中なんですけれども

この陝西省、西安を含めて

さまざまな工事の車両

トラック、メーカーがたくさんあります

従ってその奥地

それほどその工場から遠くないところに

バッテリーメーカーの工場があるわけです

 

この宝鶏（バオチー）の

バッテリーメーカーの工場なんですけれども

移設する直前の古い工場と

それから移設後の新しい工場

まだ設備を移設中で稼働する直前でした

だけど見せていただきました

この両方を見比べることで得られる情報というのは

多々あります

この陝西省の山の中で

なんでこういった工場があるのか

当然この当時の鉛蓄電池のバッテリーの工場は

周辺の廃棄（廃液）の処理の問題だったり

環境対策のこともあって

周辺に住宅がないところ

ただしトラックの工場から

そう遠くないところというところで

ここの立地になった訳なんですけれども

高速鉄道がそばを通り

駅ができ

住宅が建ち始めたところで

この工場も移設を余儀なくされました

中国共産党政府の方から

指導を受けて工場の移設、疎開ということになるんですけれども

鉛蓄電池のバッテリー工場

だんだん周辺の環境を気にして

今までのところで作業ができなくなりつつあります

 

実際には古い工場は作業環境

特に労働者の環境

非常に良くないということもあって

皆さんマスクはしているんですけれども

当然鉛の廃棄物ですとか

汚染されているいろんな化学物質の問題もありまして

少しでもいい環境へ改善したいということで

新しい工場設備

当然そういった対策打たれています

見ての通り新しい工場

温度管理、エネルギー管理、リサイクル

様々な改善がされています

実際には工場の新しい設備の方なんですけれど

実は日本のメーカーではなくて

ヨーロッパのメーカーの設備が入っていました

そこで聞かされたのは

日本メーカーと比較検討した上で

最終的にヨーロッパになったと

当然工場のプラントに関しても

マニチャですとかいろんなところの

比較検討はしたらしいです

でもなぜヨーロッパになったか

ドイツやその周辺各国の技術

中国からしてみれば遠い国ではあるんですけれども

それなりのメリットを感じて導入ということになりました

 

上海からそれだけの距離があるところなんですけれども

代理店、サポートをするということで

このような設備になるわけなんですけれども

環境がどれだけ厳しい

温度ですとかかなり寒い地域なんですけれども

少しずつ労働者の作業環境も

改善しつつある中国です

このように現場を施設して

生産工程の改善、梱包作業の無駄をなくす

少しでも安全を高める

労働に負荷のかかる仕事は

できるだけ機械に任せるというような指導をしてまいりましたけれども

当然と環境対策も重要なこと

そして今後、車の電動化、自動化が進む中で鉛蓄電池のバッテリーが

いつまでこのような生産を続けるのか

そういったことも

見ていかなければなりません

だんだんトラックの電動化も試作品を作り始める時期になっています

こういったバッテリーを

いつまで買い続けるか

競合他社がどういったバッテリーを使っているか

さまざまな情報を見ることができました

ショールームに飾ってある

他社のバッテリー

どのような仕様なのかサイズなのか

そして生産ラインにおける他社名鑑、製品の出荷状況

いろんな情報が見て取れるので

その工場の現場で

なかなか目にできないものって多いんですけれども

それでも撮影を許されて

こういう工場の現場を写真撮ってきたんですけれども

出荷前のバッテリーの数

どれだけの生産規模かということが想定できますし

競合他社向けの製品も並んでいたので

どれだけ競合他社が製品を売っているのか

トラックを作っているのかっていうことも推測できます

様々な情報が手に取れる

中国のバッテリー工場

この先日本のメーカーが

サプライヤーとして検討するに値するのかどうか

この鉛蓄電池のバッテリーメーカーだけではなく

この宝鶏（バオチー）という土地

陝西省の西安からさらに西の地区に広がる

工業地帯、さまざまな工業団地

こういったところでどれだけ可能性があるのか

上海からある程度の距離があっても

高速鉄道や高速道路の拡充、整備で

そのデメリットはだんだん薄れつつあります

ただ東南アジアや

様々な沿岸の工場の立地から比べると

デメリット、弱点ももちろんあるわけです

そういったものを比較した上で

中国の様々なメーカーの工場

サプライヤーに値するのはどうか

ぜひ現地を見てほしい

どうしても見に行く時間がなければ

VRの仕組みを使って

バーチャルな工場視察を実施して

実際に自分の目で確かめるということが大事だと思います

 

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今日は以上になります