投稿日:2024年6月28日

エクセルデータ分析講座

エクセルデータ分析講座

現代の製造業において、データ分析は重要な役割を果たしています。
特にエクセルは、その手軽さと強力な機能から、多くの製造業従事者に利用されています。
今回はエクセルを用いたデータ分析の基本から応用まで、実践的に解説します。

エクセルデータ分析の基本操作

まずは、エクセルでのデータ入力と表の作成方法について説明します。
エクセルでは、データをセルに入力し、それを利用して表やグラフを作成することができます。

1. データ入力

エクセルファイルを開き、セルに直接データを入力します。
例えば、生産数や不良品数などのデータを入力します。
この際、データの種類別に列を分けると後々の集計や分析がしやすくなります。

2. データの整列とフィルタ

入力されたデータを整列させることで、見やすく整理された表を作成できます。
データが入力された列を選択し、「データ」タブから「並べ替え」を選びます。
ここで昇順や降順にデータを整列させることができます。
また、フィルタ機能を使うことで、特定の条件に一致するデータのみを表示することも可能です。

3. 基本的な数式と関数の利用

エクセルでは、基本的な数式や関数を用いてデータの計算や集計が可能です。
例えば、SUM関数を使って特定の範囲内のデータを合計することができます。
また、AVERAGE関数を用いて平均値を求めることもできます。
基本的な関数をマスターすることで、データ分析の基礎が固まります。

エクセルを用いた視覚的なデータ分析

データ分析において視覚的な表現は非常に重要です。
エクセルでは簡単にグラフやピボットテーブルを作成でき、データを視覚的に分析することが可能です。

1. グラフの作成

データを選択したら、「挿入」タブから「グラフ」を選びます。
棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど、さまざまな種類のグラフを作成することができます。
例えば、生産数量の変動を折れ線グラフで表示することで、視覚的にトレンドを把握できます。

2. ピボットテーブルの利用

ピボットテーブルは大量のデータを簡単に集計、分析することができる強力なツールです。
「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選び、データ範囲を指定します。
ドラッグ&ドロップで項目を配置するだけで、自動的に集計が行われます。
これにより、複雑なデータでも容易に分析が可能です。

3. 条件付き書式設定

条件付き書式設定を利用することで、特定の条件に一致するデータを強調表示することができます。
例えば、生産数量がある閾値を超えた場合にセルの色を変えることができます。
これにより、重要なデータを一目で把握することができます。

実務に活かせるエクセルの応用テクニック

基本的な操作をマスターしたら、さらに応用的なテクニックに挑戦してみましょう。
ここでは、実務に活かせるいくつかの応用テクニックを紹介します。

1. マクロの利用

マクロを利用することで、エクセルの操作を自動化することができます。
例えば、毎月のレポート作成作業をマクロで自動化することが可能です。
開発タブの「マクロの記録」を選び、通常通りの操作を行うだけでマクロが記録されます。
後は「マクロの実行」で再現可能になります。

2. VLOOKUP関数

VLOOKUP関数は、他の表から特定の条件に一致するデータを引き出す際に非常に便利です。
例えば、部品表と価格表を結び付ける際に活用できます。
データの検索範囲と検索条件を設定することで、対応する値を簡単に取得できます。

3. データ検証

データ入力時の誤りを防ぐために、データ検証機能を利用します。
例えば、特定の範囲内でのみ数値を入力可能にする設定ができます。
「データ」タブから「データの入力規則」を選び、条件を設定します。
これにより、不正なデータが入力されるリスクを減少させます。

最新のエクセル技術動向

エクセルは常に進化を続けており、最新バージョンでは新しい機能や改善が行われています。
ここでは、最近のエクセルの技術動向について紹介します。

1. パワー クエリの利用

パワー クエリは、大量のデータを効率よく処理するためのツールです。
Excelの「データ」タブから「クエリと接続」を選ぶことで利用可能です。
データのクレンジングや変換、結合など、数クリックで高度な処理が行えます。

2. データ分析ツールアドインの活用

新しいデータ分析ツールアドインが追加され、より高度な分析が可能になっています。
例えば、統計分析や回帰分析を行う際にはこれを活用することで、専門的な知識がなくても高精度な分析ができます。
「挿入」タブから「アドイン」を選び、利用するアドインを追加します。

3. AIとマシンラーニングの統合

最近では、エクセルにAI(人工知能)や機械学習の機能が統合されつつあります。
これにより、従来の手作業に依存していたデータ分析がより効率化されます。
例えば、「予測シート」機能を用いることで、過去のデータから未来のトレンドを予測することが可能です。

まとめ

エクセルを用いたデータ分析は、製造業において非常に重要なスキルです。
基礎から応用まで、幅広い範囲で活用できるため、マスターする価値があります。
今回紹介したテクニックを活用し、日々の業務の効率化や品質向上に役立ててください。
エクセルの新しい機能にも常に注目し、最新の技術を取り入れることで、より高度なデータ分析が可能になります。

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