【ワンショット複合押出】異なる樹脂を同時に押出し、多層フィルムを試作 | newji
品質・加工の困りごとの相談

その不具合、
どこに頼むかから一緒に。

課題の整理と進行は newji、測定・解析・試作は専門の会社。見積のご提示までは無料です。

相談できることを見る技術課題の解決のページへ

投稿日:2025年2月25日

【ワンショット複合押出】異なる樹脂を同時に押出し、多層フィルムを試作

ワンショット複合押出とは何か

🛠 この記事のような材料・加工の課題は、ご相談ください。合う技術と専門の会社を探し、つないで一緒に進めます(相談は無料)。相談の例を見る →
相談する →

ワンショット複合押出は、異なる種類の樹脂を同時に押出し、多層のフィルムを形成する技術です。
従来、異なる樹脂を用いた多層フィルムの製造には、複数の工程が必要でしたが、ワンショット複合押出を利用することで、一つの工程で複合フィルムが形成可能となります。
このプロセスは効率性を高め、製造コストを削減するという点で大きなメリットがあります。

ワンショット複合押出のプロセス

ワンショット複合押出のプロセスは、以下のステップで構成されます。
まず、複数の樹脂がそれぞれのエクストルーダー(押出機)によって個別に溶融されます。
次に、それら溶融樹脂がダイヘッドと呼ばれる特別な押出ダイスに送り込まれ、そこでまとめられて押出されます。
こうして、異なる樹脂が多層構造となって単一のフィルムやシートを形成します。

利用する樹脂の選定

ワンショット複合押出では、利用する樹脂の選定が重要です。
異なる樹脂の組み合わせが可能ですが、融点や粘度、接着性の異なる樹脂を巧妙に組み合わせることで、特定の機能を持つフィルムを製造できます。
例えば、バリア性能や耐熱性、柔軟性を向上させる目的で、ポリエチレンやポリプロピレン、EVOHなどの樹脂の組み合わせが一般的に使用されます。

ワンショット複合押出の利点

ワンショット複合押出には多くの利点があります。

製造コストの削減

複数の工程を一度に行えるため、機械の稼働時間が短縮され、エネルギーコストが削減されます。
また、人件費や材料費の削減も見込めます。

製品品質の向上

押出時に生じる層間剥離を最小限に抑え、より均質なフィルムを得ることができます。
加えて、きめ細かい樹脂の組み合わせにより、特定の機能を持つ製品を高い品質で提供することができます。

環境への配慮

リサイクル可能な材料を利用することにより、環境への影響を軽減し、持続可能な製造体制を構築することが可能です。

ワンショット複合押出の実用例

さまざまな業界でワンショット複合押出が活用されています。

食品包装

食品の品質を長期間保持するためには、高いバリア性能が求められます。
ワンショット複合押出により、高い酸素・水蒸気バリア性を持つフィルムを効率的に生産できます。

医療分野

医療用包装材においても、異なる樹脂を組み合わせた多層フィルムが有効です。
例えば、無菌性を保持するためのバリア層と、外部衝撃から中身を保護するための耐久層を組み合わせることができます。

工業材料

自動車や建材などの産業向け材料の製造にも使用されます。
異なる機能を持つ樹脂を一体化することで、軽量で高性能な材料を提供することができます。

導入時の課題と解決策

ワンショット複合押出の導入には技術的な課題も伴いますが、適切な対策を講じることで、実用化が可能になります。

駆動機構の調整

異なる樹脂を使用するため、各エクストルーダーの駆動機構を巧みに調整する必要があります。
温度や圧力の制御が平準であることは、製造品質に影響を与えるため、重要な課題となります。

品質管理の徹底

多層フィルムの均一性を確保するため、引き続き品質管理が不可欠です。
オンライン計測技術を利用し、リアルタイムで各層の厚みや物性をモニタリングすることが推奨されます。

まとめ

ワンショット複合押出は製造業において革新的な技術の一つであり、多層フィルムの製造を効率化し、コスト削減と製品品質の向上を実現します。
製品の特性に応じた樹脂の組み合わせを適切に選定し、導入時に技術的課題を克服することで、幅広い業界での応用が可能です。
持続可能な生産体制の構築にも寄与するこの技術は、今後ますます重要性を増すことでしょう。

WHITE PAPER

この記事の理解を深める
無料ホワイトペーパーをプレゼント

製造業の現場で使える実務資料(PDF)を無料でお届けします。"こんな資料が届きます" ↓ 下のボタンからどうぞ。

AI 一次診断(無料・お名前の入力なし)

この症状の原因を、AIが分析します

材料・加工方法・条件と、起きている症状を書いてください。考えられる原因、まず確かめること、切り分け方、専門の会社に聞くことを AI が整理します。

1 日 3 回まで0 / 1,500 字

社外秘・機密情報・個人情報・図番など、公開できない情報は書かないでください。

AI の回答は可能性の整理で、原因を断定するものではありません。入力内容は AI 診断と改善のため 30 日間保存し、その後削除します(プライバシーポリシー)。

AI を使わずに直接相談する →

𝕏NEWJI総研は、調達・品質・設計の知識を X でも発信しています — @newji_souken をフォロー

NEWJI総研

購買・調達や設計・品質の実務を、
研修テキストと実務書式にまとめています。
無料サンプルで中身を確かめられます。

NEWJI総研の資料を見る

OEM/ODM 生産委託

アイデアはある。作れる工場が見つからない。
試作1個から量産まで、加工条件に合わせて最適提案します。
短納期・高精度案件もご相談ください。

加工可否を相談する

AI/DX支援

見積・発注、紙・FAX、品質記録など、
人に頼って回っている業務を、AIと仕組みで回る形に。
まずは無料でご相談ください。

AI/DX支援を見る

見積・発注クラウド Newji one

受発注が増えるほど、入力・確認・催促が重くなる。
受発注管理を“仕組み化“して、ミスと工数を削減しませんか。
見積・発注・納期まで一元管理できます。

機能を確認する

You cannot copy content of this page