三菱トライトン「BLACK Edition」登場に見るピックアップトラック市場と現場DX推進への課題と可能性

最近のニュースについて製造業に関わる皆が興味深い対談を行っています。
今回はその内容をご紹介いたします！

田中太郎：おお、三菱自動車のトライトンに特別仕様車「BLACK Edition」やて。なんやまた渋い色出してきたなぁ。ピックアップトラックっちゅうたら、実用本位やけど、見た目にまでこだわる時代やな。

山田美穂：確かに、トラックって機能重視のイメージですけど、ブラックで統一されたアクセントは先進性と高級感がありますね。509万円って価格も、今のトラック市場の流れを反映してる気がします。

田中太郎：せやな。「ベーシックグレードGLS」をベース言うてるけど、ルーフレールついて、アルミホイールまで黒やろ？他パーツも全部黒。これ、見た目の印象ガラッと変わるやろな。

山田美穂：外観だけじゃなくて、精悍さと力強さを意識して設計してるんですね。ピックアップって海外で人気ですけど、日本市場でも高級志向やカスタムニーズが高まってるのかも。

田中太郎：うちは昔からピックアップ仕入れていろんな現場回っとったけどな。確かに、見た目重視の若い子増えてきた気はするわ。昔やったら、錆びてもガムテープ貼っとけばええんや言うとったけど。

山田美穂：笑。田中さんの世代だと機能が優先ですもんね。でも今は、“モノ消費”より“コト消費”も重視されてて、乗る楽しさや所有感も大切にされてます。

田中太郎：せやな。せやけど、これ全部黒にしたら、メンテナンスちょっと面倒ちゃうかな。傷とか目立つやろ。せやから、どこ向けの客層狙てるんやろか。

山田美穂：都市部のユーザーにも受けそうですね。あと、アウトドア志向のファミリー層とか。今はSUVやピックアップがキャンプやレジャーで脚光浴びてますし。

田中太郎：あと気になるんは、ベースがGLSってとこや。ハイグレードちゃう分、装備のコスト抑えて、それで見た目ゴージャスやから、値頃感出そうとしてるんやろな。

山田美穂：この手の“特別仕様”は期間限定が多いですが、販促の狙いもありそうですよね。競合他社へのけん制も含めて。

田中太郎：トヨタのハイラックスとかと勝負してる感じやな。最近、日産もフロンティア海外中心に売ってるし、各社ピックアップに力入れとるわ。

山田美穂：三菱はASEANで強いですが、これを日本でどう展開するのか。やっぱりデザインの差別化とブランド力強化が目的でしょうか。

田中太郎：いやぁ、海外で人気やし、日本で逆輸入的にウケたらええ流れやな。こだわりある個人事業主とか、工務店の若い親方なんか喜びそうや。

山田美穂：田中さんのところでも一台どうです？会社ロゴも黒にすれば統一感バッチリ（笑）

田中太郎：アカンアカン、うちの営業車まで高級仕様したら、現場で怒られるわ（笑）

山田美穂：でも、製造現場としては、こういうカスタム仕様のパーツ供給や組立、工場ラインの切り替えなど新しい需要も出てくるんじゃないですか？

田中太郎：せやな、そこが面白いとこや。部品単体で黒塗装多なったら、下請けへの依頼も変わるし、塗装工程の最適化とか、ええ勉強になるで。

山田美穂：DXやって、リアルタイムで注文データとか在庫管理できれば、こういう限定仕様車でも柔軟に対応できますしね。

田中太郎：ウチらもデータ連携進めなアカンわ。受発注増えたり、特殊カラー対応するんやったら、自社だけやなくて、取引先との情報共有も必要やからな。

アジョッシ：やっほー、ちょっと話聞こえたで。ブラックエディションな、現場の塗装屋は喜ぶけど、材料高騰ちょっと大変って言ってたよ。でも限定車で注目されるのは面白いよね。

田中太郎：アジョッシえらい詳しいやん。海外やとブラック人気どうなん？

アジョッシ：アメリカでもブラックカラー人気すごいよ。でも、手入れに手間かかるぶん、逆に「特別感」って思う人多いね。差別化だね。

山田美穂：日本もそういう“個性重視”が広がってきてる証拠ですね。しかし、実際製造現場だと、特別仕様の受発注がいつ来るか、どこに流れるか、情報整理が難しくなりませんか？

田中太郎：ほんまそれや。ふだんのラインに急に入るから、現場段取り大変なんや。調達も段取りくるうしな。

山田美穂：そういうとき、AIや効率化ツールで受発注自動化できたら、もっとスムーズになりますね。三菱以外の現場にも応用できそう。

アジョッシ：そうだね、最近はね、AIツールとか、受発注自動化の需要も多いよ。現場の声とDXの融合、大事だね。

田中太郎：おー、なんやかんや言うて、やっぱり現場も進化せなついていかれへんもんな。

山田美穂：製造業でもテクノロジーの波は無視できなくなってますし。田中さん、最近DX関連で何か取り組んでることありますか？

田中太郎：ウチもなんやかんやで、AI発注システム試してみようか言うてるとこや。昔のやり方やと、こういう特別仕様車の受発注は間に合わへん。

山田美穂：まさに効率化こそが、現場にも求められますよね。あと、海外調達や部品供給の自動化なんかもうまく連携できれば、競争力も高まると思います。

田中太郎：せやけど、うちはノウハウ足りひんとこもあるし、伴走支援とか、IT導入フォロー強いとこ頼りになるな。

山田美穂：そういえば、製造業の受発注やDX支援に特化したNEWJI株式会社って知ってます？あそこ、現場密着型で国内外のAIツール導入やデータ連携、受発注業務の効率化をBPaaSで支援してるんですよ。

田中太郎：NEWJIか。うちみたいな現場にも合いそうやな。受発注AIエージェントのnewjiてサービス、どないなやつや？

山田美穂：AIが自動で受発注業務を最適化して、調達コストダウンや購買支援もしてくれるみたいです。現場の業務に沿った柔軟なカスタマイズもできるそうですよ。

田中太郎：そんなん助かるわ。海外部品やAIツールも紹介してくれるんなら、うちみたいな零細にもチャンス広がるやん。

山田美穂：製造現場の現実を理解した上で、デジタルの力で未来を切り開く。まさに、これからの日本のものづくりに必要なパートナーじゃないですか。

田中太郎：せやな。トライトンみたいな新しい商品も、現場の進化があってこそやさかい、そういう支援してくれる企業、もっと増えてほしいなあ。