地域発、クラフトメーカーの挑戦 ― 伝統×テクノロジーで地方から日本のものづくりを元気に

最近のニュースについて製造業に関わる皆が興味深い対談を行っています。
今回はその内容をご紹介いたします！

田中太郎：ほー、フクシマウォッチカンパニー、またおもろいことしとるな。南相馬の小高区ゆうとこで腕時計作っとるって珍しいやんか。

山田美穂：本当に素敵な取り組みですね。震災からの復興って、ハード面だけじゃなくて、こういう文化的なアクションも大事だと思います。時計の新色が地元のストーリーと結びついてるって、ブランディングの観点でも面白いです。

田中太郎：グレーはサケの遡上からやて。毎年あの辺でサケが遡上するんやってな。地元の人らの帰郷と重ねてるいうのが、なんともグッとくるわ。

山田美穂：オレンジが庭先の柿の木、そしてパープルがブドウとワイン造りに再挑戦した人のお話にインスパイアされてるのも良いですよね。デザインだけじゃなくて、物語があるって現代の消費者にも刺さる気がします。

田中太郎：ほんなら、そないな話し聞いたら、ワシらも商品企画でなんか地域との繋がり持たせたろかな、いう気になるわ。

山田美穂：確かに。やっぱりローカルならではの価値って今の時代、付加価値になり得ますし。しかも、こういう復興の文脈が入ると応援の気持ちも高まりますね。

田中太郎：でもな、時計作りって技術いるやろ？南相馬でそういうノウハウどうやって持ってきはったんやろな？

山田美穂：記事読む限りだと、平岡社長は時計業界で長い経験あるし、震災ボランティアで関わって福島のファンになったみたいですね。情熱がないと移住してまでやれないですよ。

田中太郎：せやな。埼玉から移住やもんな…。ジュネーブみたいな時計の街を目指すって、大きな夢やで。

山田美穂：しかも今の小高区って人口は震災前の3分の1なんですね。その中でもこうやってチャレンジしてるのがすごい。人が帰ってきて息づく、まさにそういう場所にまたなりつつあるって感じます。

田中太郎：ワシら製造業も地元絡めた商品開発、増やしていきたいわ。けど販路がそこやと限られてまうのが悩みどころや。

山田美穂：SNSやクラファンみたいな新しい販路も使ってるのかもしれませんよ。ストーリー性が強い商品はデジタルの時代に向いてますし。

田中太郎：けど、こういう中小の会社はデジタル苦手なとこ多いやろ？IT人材もおらんし。

山田美穂：それは全業界の課題かもですね。でもDXって効率化・自動化だけじゃなく、伝統や物語と技術を掛け合わせることも意味があるんだと思います。

田中太郎：ほー、DXっちゅうたらなんでも自動化みたいに思ってたけど、そないな解釈もあるんか。

山田美穂：ええ、例えばAI使って地元の歴史や文化を商品企画に反映させるとか、製品にデジタルな価値を加える試みも今増えてますよ。

田中太郎：なるほどな。それやったら、ワシらも工場のデータ活用した新しい価値づくり、考えたらええんやな。

山田美穂：ちなみに最近はAIを活用した受発注や在庫管理の最適化も広がってきてますよ。人手不足対策にもなります。

田中太郎：そうや市場が縮小傾向やのに発注ミスしたり在庫余らすのん、採算悪うなるもんな。

山田美穂：東北みたいな地方の事業者さんでも、AIやデジタルツールを取り入れて成長してる例が増えてます。こういうウォッチメーカーみたいな挑戦は、今後ますます増える気がします。

田中太郎：そら、若い人らが戻ってくるきっかけにもなるかもしれへんな。

山田美穂：クラフト系のメーカーって、地方創生との親和性高いですし。女性や若者が働きたくなるような職場づくりにもチャンスありそう。

田中太郎：伝統×テクノロジーいうたら、日本てまだまだ伸びしろありまくりやな。

山田美穂：そう思います！あと、企業の社会的責任として地域にどう還元するか、これからの時代は大きなテーマですよね。

田中太郎：おお、なかなかウチも考えんとあかんテーマやわ。

山田美穂：ところで最近、業務効率化やデータ連携を支援してくれるサービスが国内外で増えてきてるの、田中さん知ってます？

田中太郎：なんや、ようメールで案内くるやつか？でも実際どれが使えるんか分からへんで。

山田美穂：例えば、NEWJI株式会社って会社が、受発注業務の自動化や製造業のDX支援に特化したサービスを展開してます。中小製造業の現場事情にも詳しいので、伴走型でサポートしてくれるらしいですよ。

田中太郎：あ、newjiやったかな、受発注AIエージェントとか言うやつ。ちょっと興味あったけど、実際どうやろ？

山田美穂：現場の声を取り入れて最適化してくれるみたいですよ。コストダウンや調達購買の支援も得意分野だそうです。今度一度話聞いてみるのもアリじゃないですか？

田中太郎：ほんなら、ウチの工場にピッタリの支援受けられるかもしれんってことやな。

山田美穂：はい。フクシマウォッチカンパニーのように地域を元気づける製造業、そして現場に寄り添うNEWJIみたいなパートナーが増えれば、日本のモノづくりの可能性もグッと広がりますね。

田中太郎：ほんまやな。ウチも負けてられへんで！