投稿日:2024年9月17日

Monday.com Workdocsで作る!製造業のデジタルSOP

はじめに

製造業の現場では、生産効率や品質管理を向上させるために、標準作業手順書(SOP)が非常に重要です。
このSOPのデジタル化により、より効率的でミスの少ない運用が可能となります。
今回取り上げるのはMonday.com Workdocsを利用して、製造業におけるデジタルSOPを作成する方法です。
多方面で使えるMonday.com Workdocsの機能を活用することで、現場での作業効率を大幅に向上させることができます。

SOPの基本とは

まずはSOPの基本について再確認しましょう。
SOPとは「Standard Operating Procedure」の略で、標準作業手順書のことを指します。
これは製造業において、作業手順を標準化することで生産工程を効率化し、品質を均一に保つために重要です。
一貫した高品質の製品を市場に提供するため、また、従業員のトレーニングを容易にするためにも、SOPの存在は欠かせません。

SOPの基本要素

SOPは以下のような基本要素から成り立っています。

1. **目的**: 使用する理由や背景の説明
2. **範囲**: 適用範囲の明確化
3. **責任者**: 誰がSOPに責任を持つのか
4. **使用する装置や材料**: 必要なリソースの一覧
5. **手順**: ステップバイステップの詳細な作業手順
6. **安全注意事項**: 作業時の安全対策

Monday.com Workdocsとは

Monday.com Workdocsは、クラウドベースの作業管理ツールで、特にプロジェクト管理やタスク管理に優れた機能を持っています。
このツールは、製造業においてもその強力な機能を発揮できます。
作業の進行状況をリアルタイムで確認でき、各種作業の標準作業手順書をデジタルで管理することが可能です。

特徴と機能

Monday.com Workdocsの主な特徴と機能には以下があります。

1. **リアルタイムのコラボレーション**: どこからでも複数のメンバーが同時に編集できます。
2. **タスクの一元管理**: 各種タスクを一つのドキュメント内で管理し、視覚的な一覧表示が可能です。
3. **アクセス制御**: ドキュメントの表示・編集権限を細かく設定できます。
4. **通知機能**: ドキュメントの更新やタスクの変更をリアルタイムで通知します。

これらの機能を活用することで、効率的なSOPの管理が可能になります。

SOPのデジタル化のメリット

Monday.com Workdocsを用いてSOPをデジタル化することには、多くのメリットがあります。
以下にその主要な点を挙げます。

効率化とコスト削減

物理的な紙のSOPよりも変更や更新が迅速に行えます。
また、印刷コストや保管スペースの削減も期待できます。
これにより、全体の運用コストが削減されます。

リアルタイムの更新と共有

最新の情報が常に反映されるため、作業に必要な最新の手順を従業員がいつでも確認できます。
また、遠隔地の工場やオフィスともリアルタイムで共有することが可能です。

データの一元管理

SOP関連のデータやドキュメントが一元管理されるため、特定の情報をすばやく検索・取得できます。
このような集中管理は、品質管理や監査の際にも大いに役立ちます。

Monday.com Workdocsを活用したSOP作成の手順

ここからは、Monday.com Workdocsを利用したSOP作成の具体的な手順を見ていきましょう。

Step 1: アカウント作成とプロジェクトの設定

まずはMonday.comのアカウントを作成し、新たなプロジェクトを立ち上げます。
そこでは、プロジェクトの目的や範囲、責任者などを設定しておきましょう。

Step 2: ドキュメントの作成と基本情報の入力

次に、Workdocs内で新しいドキュメントを作成します。
このドキュメントがSOPの基礎となりますので、標準作業手順書の基本要素を項目ごとに入力していきます。

Step 3: 作業手順の具体化と詳細化

作業手順をステップバイステップで詳細に記述します。
写真や図、ビデオを取り入れることで、視覚的に理解しやすいドキュメントを作成しましょう。
Workdocsでは、これらのメディアを簡単に挿入できます。

Step 4: 関連資料やチェックリストの添付

必要に応じて、関連資料やチェックリストを添付します。
これにより、作業の効率や品質をさらに向上させることができます。

Step 5: レビューとテスト運用

SOPの草案が完成したら、関係者によるレビューを行い、必要な修正を加えます。
その後、実際の作業現場でのテスト運用を行い、フィードバックを収集します。

Step 6: 最終調整と公式版の公開

テスト運用から得たフィードバックを元に最終調整を行い、公式版として公開します。
公開後も定期的にレビューと更新を行い、常に最新の情報を維持することが重要です。

デジタルSOPの活用例

実際にMonday.com Workdocsで作成されたデジタルSOPの活用例をいくつかご紹介します。

生産ラインの立ち上げ

新しい生産ラインを立ち上げる際の手順が詳細に記述されたSOPを作成し、各ステップで必要な機器や材料、注意点を明確にします。

品質検査のガイドライン

品質検査の具体的な手順や基準、使用する検査機器などを詳しく記載し、全ての製品が同じ基準で検査されるようにします。

設備のメンテナンス手順

定期的な設備のメンテナンス手順を記述し、どの作業員でも同じ手順で作業を行えるようにします。
これにより、設備の寿命を延ばし、稼働率を向上させることができます。

まとめ

Monday.com Workdocsを利用してSOPをデジタル化することで、多くのメリットが得られます。
効率的な運用、コスト削減、最新情報のリアルタイム共有、データの一元管理など、製造業における作業の品質を大幅に向上させることができます。

このようなツールを活用することで、製造業の現場で必要とされる標準作業手順書を効果的に管理・運用することができるでしょう。
今後、ますます重要となるデジタル化の波に乗り遅れないよう、ぜひこの機会にMonday.com WorkdocsでのSOP作成を実践してみてください。

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