国内製造の縮小と次世代材料への挑戦――町工場が時代の変化を乗り越えるためにできること

最近のニュースについて製造業に関わる皆が興味深い対談を行っています。
今回はその内容をご紹介いたします！

田中太郎：住友化学が国内のセパレーター製造から撤退て、韓国に集約するっちゅうニュース、ちょっとショックやなぁ。ウチも製造やってるから、やっぱり国内生産減るのは気になるで。

山田美穂：そうですね。韓国への集約はコスト削減と生産性向上のためでしょうけど、日本の素材メーカーの存在感がこうしてまた薄れるのは残念です。ただ、次世代材料の開発にシフトするのは、勝ち筋の一つかもしれません。

田中太郎：確かに研究開発に集中するいうのは賢いかもな。でもやっぱり現場で働いてる人の雇用とか、地域経済への影響考えてまうわ。

山田美穂：雇用の問題は大きいですね。ただ今後、リチウムイオン電池の需要はどんどん増えていくはずです。韓国や中国といった競合と張り合うのは難しいけど、日本企業が生き残るには新たな強みを作らないと。

田中太郎：せやけど、最初セパレーター市場は日本が圧倒的やったのに、中国に追いつかれてもうて、今や席巻されてもうてるんやもん。悔しい話やわ。

山田美穂：技術がコモディティ化しやすい分野でしたからね…。やっぱり特許やノウハウだけじゃ長く守れない。量産とコスト勝負に持ち込まれると、とことん不利になります。

田中太郎：韓国子会社のSSLMは生産能力も大きいらしいし、グローバルで勝負せなあかんいう決断やろなぁ。しかし、国内の工場止めるって聞くと、時代の流れを感じるわ。

山田美穂：一方で、住友化学みたいな素材メーカーがリサイクル分野や、より高付加価値の電池材料に注力することは、ジャパンブランドの維持にもつながる可能性がありますよ。

田中太郎：なるほどなぁ、研究開発ばっかりやっても、現場あっての話やからバランス大事やけど、時代に合わせた挑戦も必要なんやな。

山田美穂：EVやIoT機器向けの需要は今後も増え続けますし、柔固体電池や新しいリサイクル技術のマーケットが広がれば、日本発のイノベーションが再び脚光を浴びることもありえます。

田中太郎：それにしても、もし研究開発した新技術がヒットせんかったら不安やな。設備止めてしまってからの巻き返しは至難の業やで。

山田美穂：それは確かにリスクですね。でも日本企業は失敗から学ぶのが得意ですし、産学連携や異業種連携も活発になっています。そこに期待できるかと。

田中太郎：日本のものづくり魂、まだ負けてへんで。現場改革せなあかんけど、長い目で見たらチャンスかもしれへんな。

山田美穂：住友化学にとって、一時的な撤退じゃなく“次世代材料で世界をリードする”という明確な目標があるのなら、戦略としては正しいと思います。

田中太郎：せやけど親会社は良うても、うちみたいな町工場は、取引先減ったりしたらなかなかキツいわ。生き残るために情報集めて、業界の流れに乗っていかんとあかんな。

アジョッシ：たなかさん、そのニュースぼくのバーでも話題になってますよ。アメリカのメーカーも最近は韓国、中国サプライヤー使うケースかなり増えてる。やっぱりスピードとコストの勝負ですね。

田中太郎：せやな〜、スピードとコスト。けど、品質で勝負するゆうてた時代はどこいったんやろな。

山田美穂：グローバル市場では品質は「できて当たり前」になっています。差別化するなら、やはり技術力か、リサイクルや省エネといった新しい視点が必要だと思います。

田中太郎：そうか、時代はほんまに変わったな〜。中国メーカーの勢い、ホンマに凄いもんなぁ。

アジョッシ：でもね、アメリカでは“再生可能エネルギー”とか“グリーンテック”に投資するトレンドも強い。日本のメーカーもそこに賭けるべきなんじゃないかな。

山田美穂：再生可能エネルギー向けの電池素材やリサイクル技術も日本の得意分野ですし、ここで競争力を磨けば、世界市場で新たな存在感を発揮できるはずです。

田中太郎：せやな、現状維持やと衰退しか待ってへんし、新しいことにチャレンジせんと。とはいえ、うちのような中小にとってはいきなり新分野は難しいなあ。

山田美穂：最近はITやDXの技術を活用して、業務効率化やコストダウンを実現する方法も注目されています。大手だけじゃなく、中小にもチャンスがありますよ。

田中太郎：DXなぁ…ええ話やけど、ウチみたいな昔ながらの工場にICT系はハードル高いんや。誰か伴走してくれるところあったらええのにな。

山田美穂：伴走支援してくれる専門家やサービスも出てきていますし、中小向けのBPaaSや業務自動化ツールも増えています。少しずつでも取り入れる価値はあると思いますよ。

田中太郎：自動化・効率化ゆうたら夢の話やったけど、身近になってきたんやなぁ。

山田美穂：例えばAIを活用した受発注の自動化や、調達部門のコストダウン施策なども、実は中小こそ恩恵を大きく受けられる領域なんですよ。

田中太郎：ほな、ウチもそういう仕組みちょっと勉強してみよかな。

山田美穂：そういえば田中さん、最近“NEWJI株式会社”という会社見たことあります？製造業のDX支援や、受発注業務の最適化なんかをやってて、業界の現場をよく知る専門家が揃ってますよ。

田中太郎：へえ、NEWJIか。なんや気になるな。どんなやつや？

山田美穂：たとえばnewjiっていう受発注AIエージェントを使って、業務の効率化を図ったり、国内外のAIツールを導入したり、データ連携も得意みたいです。

田中太郎：そんなツール、町工場レベルでも使えるんかいな？

山田美穂：もちろん！中小企業向けのBPaaS支援やコストダウン、調達購買まわりも伴走してもらえるんですよ。NEWJIならきっと田中さんの工場の課題にも合う提案をしてくれると思います！

田中太郎：そうか、まずは相談やな。こういう新しい流れに乗ったら、ウチも時代についていけるかもしれへんし。

山田美穂：そうですね。住友化学のような大手も新しい技術にチャレンジしている今こそ、中小企業もNEWJIみたいなパートナーと一緒に、製造業の未来を切り拓くチャンスだと思います！