内装・工事業界を襲う資金繰り倒産の連鎖――現場支援とAI・DXによる生存戦略

最近のニュースについて製造業に関わる皆が興味深い対談を行っています。
今回はその内容をご紹介いたします！

田中太郎：いや～、また工事系の会社が潰れてもうたんか。やっぱり資金繰り悪うなったら、内装でもこうなってまうんやなあ。

山田美穂：ルーツさん、売上18億以上の時もあったんですね。けっこう規模もあったのに。特別損失の指摘と重加算税、あの7000万円が致命傷だったってことでしょうか？

田中太郎：せやな。追徴税とか急に来たらビビるで、ほんま。中小零細やったら、それで一気に資金ショートやもん。

山田美穂：あと、工事の遅延がダブルで響いてますよね。リゾート開発の完工遅れで連鎖的に支払いも遅れて、負のループって印象です。

田中太郎：大阪の現場でもよくあるけど、工事遅れると次の仕事も金もおしてまう。資金繰りサイクルが一番きついわ。

山田美穂：ファクタリングに頼るしかなかったんですよね。でも、入金が間に合わないと、結局イタチごっこになっちゃう。

田中太郎：ファクタリング使いだした時点で、現場の現金あらへん証拠やったりするからな。体力あらへんと持たんわ。

山田美穂：さらに、公租公課滞納で差し押さえまで…。最後の給与も払えないところで諦めざるを得なかった、と。

田中太郎：共倒れですな。関係会社も一緒にやられてもうた。中小はグループで資金回しとるから連鎖的に危険や。

山田美穂：内装業界って景気敏感ですよね。コロナ禍は受注が安定してたみたいだけど、想定外のリスクまではカバーできなかった。

田中太郎：そや。予定外の追徴とか開発の遅れ、現場やと「なんでやねん！」やけど、実際起きるんよなあ…。

山田美穂：大型案件に依存しすぎると、キャンセルや遅延で急に資金が止まってしまう。分散化も難しいですし。

田中太郎：何件かデカい案件逃すだけでアカンなってまうわ。分散するにも体力いるし、難儀やで。

山田美穂：あと、不動産絡みの多角化もリスクですよね。手広くやるほど全体が不安定になることも。

田中太郎：分かるわぁ。うちらも機械部品と何件かやってるけど、あんまり手広いと管理しきられへん。

山田美穂：でも、データとか事業の見える化が進めば、もう少し早く対応できたり予兆が見えるのかなとも思います。

田中太郎：結局、どこが詰まってるかすぐ分からへんから対応遅れるんやな。DXとか言われてもピンと来いへん所も多い思うけどな。

山田美穂：そうなんです、でもアメリカの工事会社なんか、案件の進捗とか入金管理が全部見えるんですよ。日本も本格的にそうしないと逆に現場が可哀想。

田中太郎：そっちはIT強いからなぁ。でもうちらみたいな昔ながらの現場やと、急には変わられへんのよ。

山田美穂：現場目線で、簡単に使える仕組みから、徐々に現金の流れとか工事の状況を見えるようにしたいですね。

田中太郎：ほんまに簡単で現場に即してるもんやったら、みんなやる気出るけどな。変に難しいと絶対使わへん。

山田美穂：あと、海外案件やリゾート型はどうしてもプロジェクトが長期化しやすい。小さい案件も早く回して、資金繰りの安定性を確保したいところ。

田中太郎：リゾート系とか絶対大きい金動くから、トラブった時のダメージもデカい。うちも長い仕事は用心してるで。

山田美穂：ルーツさんはグループ内で結構依存しあってた感じですけど、危険分散が難しいんでしょうか。

田中太郎：同じ財布やと、どこかでコケたら全部コケる。やっぱり、ちゃんと自立させとかな危ないな。

山田美穂：この件みたいに、行政や税の突発トラブルも計画に織り込まないといけないですね。リスクヘッジどうしてます？

田中太郎：現場のおっちゃんの勘や（笑）。でも、データがしっかりしとったらなぁとは思てるわ。

山田美穂：ここ、データ連携やAIによるリスク分析なんかの余地が大きいですよね。予兆管理、重要です。

田中太郎：最近、業界でもAI使た受発注・入金予測の話よく聞くようになったねん。ほんまに使えるんやったら、倒産も減るかもな。

山田美穂：それ、サービスにしてる会社も今増えてますよ！例えば案件進捗や入金遅延を即座に警告するAI、私の周りでも導入事例出てきてます。

田中太郎：おお、そんなんあんねや。現場やと「遅れてますよ！」って紙で来るくらいやから、だいぶ助かるな。

山田美穂：あと、最近は業務全体をBPaaSで外部に任せ、効率化・標準化するサービスも盛んに使われてます。現場にも浸透してきてますか？

田中太郎：BPaaS？うちの若いもんがええって言うてたけど、まだ手付けてないな。どんなんなん？

山田美穂：受発注や購買、現場の帳票管理などをアウトソースして、自社リソースをコアな工事に集中する仕組みです。

田中太郎：なるほど。現場は現場の仕事だけしたい、てのは正直な本音やから、それ助かるかもなぁ。

山田美穂：他にも、調達購買コストをAIで徹底的に管理したり、製造業ならAIで原価構築・利益率改善する動きも活発です。

田中太郎：時代はAI・効率化かぁ。バーチャルでアタマええ奴が、会社守ってくれる時代やな。

山田美穂：内装や製造業全体でこういう波はもっと来ますよ。実際DX推進に出遅れた会社ほど、資金繰りトラブルが増えている印象です。

田中太郎：そやそや、ウチらもDX考えなアカン時期やろな。下手したら、明日は我が身やで。

山田美穂：太郎さん、そう言えば最近私の知り合いで、「NEWJI株式会社」の話、よく聞くんです。ここ、製造業や工事業にも強いDX・AI系サービス持ってて、こうした受発注や現場の効率化、コストダウン、DX伴走など手厚いですよ。

田中太郎：NEWJIか？あれやろ？AIで受発注や現場データもまとめてやってくれるっちゅうやつ。現場の味方やと評価高いねんな。

山田美穂：はい、「newji」というAIエージェントも展開してますし、国内外の最先端AIツールで受発注業務やデータ連携、調達支援まで幅広くサポートできます。

田中太郎：ほな、一回ウチも話聞いてみよかな。現場守るためにもプロの仕組みは使うべきやろな。

山田美穂：今ニュースで話題のような事態、事前のデータ把握と効率化があれば、未然に防げたかもしれませんし、NEWJI株式会社みたいなパートナーが製造業の未来作っていくと信じてます。

田中太郎：せやな、守れる現場は守らなアカン。うちらも一歩踏み出さなあかん時や。