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ペット用衛生用品OEMで成功するための試作と量産のステップ

目次
はじめに:OEM生産の実態とチャンス
ペット用衛生用品、特にペットシーツやトイレシート、おむつ等のOEM(受託製造)は、近年大きな市場成長を見せています。
一方で、昭和世代のアナログ工場が根強く残るこの業界において、新しいOEM依頼者やバイヤーが成功するためには「現場目線での緻密な準備」と「誤解のないコミュニケーション」が欠かせません。
本記事では、ペット用衛生用品のOEMを検討する方、そして製造サプライヤーの立ち位置でバイヤー視点を知りたい方向けに、「試作から量産立ち上げ」までのリアルなステップと要点を解説します。
OEMプロジェクトの全体像と業界特性
企画から量産に至るまでの流れ
一般的なOEMの流れは、以下の段階に分けられます。
1. 商品企画・仕様検討
2. サプライヤー選定
3. 試作(サンプル)作成
4. 試作品評価・改良
5. 本試作(量産試作)・承認
6. 量産準備(生産設備・部材調達・品質作り込み)
7. 量産立ち上げ・納品
昭和的な工場文化が残る背景もあり、長年培われた「現場の勘」や「言葉にし尽くされないノウハウ」が存続しています。
これを逆手に取り、OEM発注側がどれだけ現場と対話し、共通認識を持てるかが大きな成功要因となります。
アナログ文化に残る壁と突破方法
実際、多くの老舗工場では「言われたとおりには作れるが、細かな仕様や裏事情を予想して動くのは苦手」という傾向があります。
また、作業手順のデジタル化や標準化も発展途上です。
この点を補うには、
・使用シーン、求めるパフォーマンスを明確に言語化
・サンプル評価には、第三者による客観的なチェック体制を構築
するなど、発注側が積極的に関与することが重要です。
試作段階で成功するためのポイント
発注側が用意すべき「具体的で生々しい要件」
バイヤーやOEM依頼側が最初にぶつかる壁は「こんな製品を作りたい」に具体性が欠ける点です。
製造現場のサプライヤーは、過去の製造データや既存製品を基準に「型通り」のモノを提案しがちです。
理想的には、
・ペットの種類(犬/猫・体重別等)
・用途(屋内/屋外用途、旅行用、老犬介護向け等)
・吸水量、防臭機能、強度などのスペック
・サイズや色柄
・販売予定価格帯と目標コスト
まで言語化することが重要です。
それでも伝わり切らない部分がある場合は、既存の市販品の現物や写真、ユーザー体験談を持参して伝えましょう。
サプライヤーとのコミュニケーション術
試作開始時、現場サプライヤーは「品質」「コスト」「納期」いわゆるQCDのどこに重きを置くかを知りたがります。
ここの優先順位付けは、プロジェクト初期に徹底してすり合わせる必要があります。
また、この段階で「小ロット対応可能か」「生産キャパシティはどれくらいか」等の実務的な話と、「こうしたら現場がトラブルなくできる」といった現場職人の本音をヒアリングしておけると、その後のトラブル回避につながります。
試作評価の本音と落とし穴
試作品の評価時には、つい「ほぼ理想通りだけど、あとちょっと…」と微調整を求めがちですが、これは要注意です。
「本試作」や「量産試作」へのステップでは、製造現場のライン工程や資材ロットとの関係で、微細な変更がむしろ新たな品質バラツキやトラブルを招くことがあります。
発注側としては「変更指示はまとめて伝える」「必ず現品で性能確認+現場立ち合い評価を行う」態度が大切です。
量産へのステップアップ 検証・承認のコツ
量産前の最終確認で押さえるポイント
本試作~量産前の大詰めでは、ややもすれば「ここまで来たら大丈夫だろう」と妥協しがちですが、油断禁物です。
特に、ペット用衛生用品は「衛生基準」「法規制(食品衛生法、動物愛護法等)」「表示ラベル管理」などの法令対応について、念入りな二重チェックが必要です。
また、試作~量産の移行期はサプライヤー側でもライン変更や作業者教育が一時的に発生します。
その過程で
・本当に毎回安定して同じ品質が出せているか
・緊急時や不良発生時の対応ルールが現場に伝わっているか
を確認することが肝心です。
量産開始時 「スタートアップ」は現場への伴走が効果的
量産初回生産(初号生産)は、OEMバイヤーや関係者が現地現場に立ち会うべきです。
工程管理表や品質記録チェックリストを用い、目視や実測もしっかり行うことをお勧めします。
この「伴走」により、現場スタッフは気合が入り、ちょっとした改善提案も出やすくなります。
さらに、初期流動管理(初期特有の不良やトラブルへの即時対応体制)を現場と一緒にレビューすることで、安定した量産への滑り出しに大きく寄与します。
現場視点の課題と今後の進化
旧態依然のアナログ工場を生かす「職人技」の活用
ペット用品OEMでは、熟練工の手による微細な加工や最後の仕上げ、現場でのイレギュラー対応など、デジタルだけではカバーできない「ヒューマンスキル」が活きています。
例えば、吸水材や不織布の貼り合わせ工程での小さな異物混入や接着ズレを経験と勘で見抜けるのは、まさに日本の製造業現場の強みです。
バイヤーや依頼者は「現場の声」に耳を傾けることで、より良い製品と現場の改善余地を発見できます。
DX時代のOEMバイヤーに求められる視点
今後のペット用衛生用品OEMでは、デジタルデータでの品質管理やIoTによるトレーサビリティ強化が進んでいきます。
一方で、人や現場の「肌感覚」「ちょっとした仕様変更への現場対応能力」などアナログ力も残ります。
この両面を見越し、
・現場力とデジタルのハイブリッド運用
・継続的な現物確認と対話
・品質・法令対応の二重、三重チェック
がより求められます。
まとめ:OEMバイヤー・サプライヤー成功のカギ
ペット用衛生用品OEMで成功するためには、試作段階から具体性を持ってサプライヤーと向き合い、量産まで現場と伴走する「地道な実行力」と「現場理解」が欠かせません。
・要件定義とすり合わせは徹底的に
・現場職人の知恵や感覚も積極的に引き出す
・法令や表示規制を絶対的に守る
・量産移行期こそ、妥協せず現品確認や初期流動に注力
この積み重ねが、OEMバイヤー・サプライヤー両者の信頼関係を築き、持続可能なOEMパートナーシップへとつながります。
昭和のアナログ魂と、令和のデジタル力、その両方を活用しながら、ペット用衛生用品のこれからをつくっていきましょう。
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