納期とトラブル対応
在庫の決め方/長納期部品/遅延への対応/短縮要求の断られ方/支給材と金型 ― 止まる前と、止まったあと
- 29,800円税込・買い切り
- 55 ページ本編・全 5 章
- 2 点付属テンプレート(印刷用+Excel)
対象: 調達・購買の実務担当に/付属テンプレート: 納期遅延の連絡・対応シート/有償支給材・金型の管理台帳
「遅れたので、受け取りません」。この一言が使えない場面が、思っているより多くあります。本書は、納期が守られないときに何ができて何ができないのかを、止まる前の備えから順に確かめられる形にした教材です。
本書の構成
全 5 章・116 見出し。買う前に中身をすべて見られるようにしています。
第1章適正在庫の決め方——発注点と安全在庫を実績から出す
- 「適正在庫」を数字にする
- 発注点の出し方
- 数値で見る
- リードタイムは「約束」ではなく「実績」で取る
- 安全在庫をどう決めるか
- この式をそのまま使えないことが多い
- まず「何日分」で決める
- 品目を分けて手をかける
- 発注量をどう決めるか
- MOQ に引きずられない
- まとめ買いの得を数字にする
- 仕様変更の可能性を見る
- 発注残が見えているか
- 発注の記録が制度上も要る
- 在庫が増える原因は発注の外にもある
- 受注が減ったのに発注量を変えていない
- まとめ買いの判断が単価だけで行われている
- 使わなくなった品目が在庫から外れていない
- 同じ品目が複数の品番で登録されている
- 仕入先との関係で決まる部分
- リードタイムは交渉できることがある
- 分納を頼めるか
- 価格の前提を共有する
- 記録として残しておくもの
- 設定値と、その根拠
- やり取りの記録
- 滞留と評価の判断
- 効果をどう測るか
- 在庫回転日数
- 欠品による特急対応の回数と金額
- 滞留在庫の金額
- 棚卸差異の金額
- 在庫の設定で迷う 6 つの場面
- 安全在庫を増やせば欠品は減るか
- 発注点方式と定期発注方式のどちらがよいか
- リードタイムが安定しない仕入先がある
- 季節変動がある品目はどうするか
- 新規の品目は実績がない
- 見直しの頻度は
- 設定値は、根拠とセットで残す
- 参考資料(適正在庫)
第2章長納期部品の発注タイミング——欠品と過剰在庫のあいだ
- 長納期部品の発注問題が「慢性病」になる理由
- 長納期部品が生み出す「二重の損失」:欠品コストと過剰在庫コスト
- 安全在庫の正しい計算式と、長納期部品への適用上の盲点
- 短納期発注が常態化するメカニズムと構造的原因
- 長納期部品の発注タイミング管理:4つの実践的アプローチ
- ① 発注点を「固定値」から「動的計算値」に切り替える
- ② 内示の「精度管理」を取引条件化する
- ③ マルチソーシングで「調達先の単一依存」を解消する
- ④ キャッシュフローと欠品リスクのバランスを数値で判断する
- リードタイム別・対策優先度マトリクス(数値比較表)
- サプライチェーン強靱化と長納期部品管理:政策動向から読む対策の方向性
- 内示管理とサプライヤーとの情報共有:欠品を防ぐ「上流対策」
- 欠品リスクを「組織で管理する」仕組みの構築
- リスク部品リストの整備と定期レビュー
- 発注判断の「エビデンス化」
- クロスファンクショナルな情報連携
- 欠品をゼロにするのではなく、測って持ち方を決める
- 参考資料(長納期部品)
第3章納期遅延をどう防ぎ、起きたらどうするか
- 納期の問題は「計画・指示・統制」のどこで壊れたか
- 遅れたときに法律上できること
- 取適法がかかると、受け取らない選択が消える
- 短納期を押し込んだ結果の遅れは、発注側の問題になる
- 正式な発注がない分は受け取らなくてよい。ただし口頭発注は別
- 発注側の事情で受け取らない例は、事例として並んでいる
- 納入指示で細かく動かす方式には条件がある
- 状況ごとの扱いを一覧にする
- 遅延を早く知るための設計
- 遅れる前提で在庫を持つか、持たないか
- 受け取らない選択は、いつも取れるわけではない
- 参考資料(納期遅延)
第4章短納期を断られたとき——「できない」の中身を読む
- なぜ今、納期短縮交渉が「法的問題」になるのか
- 取適法が変えた短納期交渉の法的地図
- 仕入先が「断る」3つの構造的理由
- ① 素材・部材の調達リードタイムという「物理的壁」
- ② 生産キャパシティの「フル稼働問題」
- ③ 品質リスクの「急いで壊れる法則」
- 調達現場の実例から読む「交渉難航」のパターン分析
- パターンA:設計変更後の「2週間短縮要求」
- パターンB:電子部品の「在庫乱高下」局面での強要
- パターンC:建設・工事系の「根拠なき工期短縮」
- 数値で見る:短納期強要が生むコスト比較
- 仕入先が「断る」のは交渉失敗ではなく情報不足のサイン
- バイヤーが今すぐ見直すべき3つの発注習慣
- ① 計画発注の「予備日」構造の設計
- ② 「適正コスト負担」を前提にした緊急対応スキームの整備
- ③ 四半期ごとの需給共有ミーティングの制度化
- 仕入先側が「賢く断る」ための交渉術
- 業種別ガイドラインに見る「短納期問題」の構造
- 交渉が難航したときの「建設的な出口戦略」
- 「断られる体質」からの脱却:発注企業が取るべき構造的アクション
- 参考資料(納期短縮の交渉)
第5章有償支給材と金型代——発注側が踏みやすい 4 つの禁止行為
- 代金の外側にある 4 つの禁止行為
- 有償支給材——先に回収してはいけない
- 見合い相殺になる設計にする
- 認められる場合と、適用されない場合
- 加工前の製品を買わせる形
- 金型・治具・検具の保管費用
- 「長期間行わない等の事情」の 4 類型
- 取引先からの請求がなくても支払う
- 違反とされた事例
- 図面・データを無償で出させること
- 購入・利用強制——「お願い」でも該当する
- 協賛金・労務・システム利用料
- 令和 7 年度の勧告は 31 件がこの類型
- 2026 年 1 月からの変更点
- 点検の手順
- 支給材と型で迷う 4 つの場面
- 取引先が同意していれば型を無償で保管してもらってよいですか
- 支給材の代金を相殺ではなく別途支払わせる方法は
- 年末セールの手伝いに人を出してもらうのは
- 不採用になったデザインの権利も譲ってもらいたい
- 代金の外側にも、決められていることがある
- 参考資料(有償支給材と金型)
- 本書の各章は、newji が製造業の実務者向けに蓄積した知見を、印刷・社内配布用に再編集したものです。出典は各章末と巻末に記載して
- います。
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