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俺様上司の独断が裏で笑い話になる日常

目次
俺様上司の独断が裏で笑い話になる日常
はじめに ~昭和気質の「俺様上司」がまだ生きている
日本の製造業は、世界トップレベルの品質と生産性を誇っていますが、現場には今なお昭和の空気が色濃く残っています。
特に調達購買や生産管理の分野では、古い体質が抜けきれていない企業も多く、現場を牛耳る「俺様上司」が根強く存在しています。
このような上司が、独自の判断で物事を進めたり、現場の声を無視して突き進んだ結果、思わぬトラブルや笑い話になる事例が後を絶ちません。
本記事では、長年の現場経験から見える「俺様上司」の生態と、その独断がどのようにして現場で扱われているか、さらには現代の業界トレンドを交えて解説します。
サプライヤーやバイヤーを目指す方、自社の購買や調達現場に課題を感じている方へ、実践に生かせる知見をご提供します。
現場に根付く「俺様上司」~なぜ減らない?
経営層と現場のミスマッチが生む昭和型リーダー
経営層が求める「スピード感」や「効率化」に応えようとするあまり、強権的な指示・即断即決を好む上司が生まれます。
組織の歴史が長く、上下関係が明確な会社ほど、これは顕著です。
今もなおFAXや手書き伝票が幅をきかせ、「昔からこれでやっていた」と根拠薄弱なルールが生き残っています。
そんな中で、現場は「上」が決めたルールに逆らえない。まさに昭和の延長線上です。
俺様上司の特徴
1. 部下の意見をほとんど聞かない
2. 過去の成功体験を絶対視する
3. マニュアルを軽視し、「臨機応変」な指示が多い
4. 新しいチャレンジやDX化に消極的
5. サプライヤーよりも自分の直感を優先する
こうした上司がいると、現場の士気は下がるどころか、合理化や改革にブレーキがかかることも。
しかし一方で、口うるさいこの上司が現場に絶対必要だと考える役員も多いのです。
独断と現場軽視がもたらす“笑い話”
調達・購買現場での実例
例1:
ある部品の調達で、購買担当者が複数サプライヤーから最適な見積りを取り、コストダウンに成功。
ところが、俺様上司が「長年の取引先から買わないと問題だ」と鶴の一声。
見積りを無視して高額な方を選定し、「現場の空気が読めない」俺様判断に皆で苦笑い。
結局後でその件が全社の会議で取り沙汰され、「なぜそんな判断を?」と他部門からツッコミが入り、俺様上司は居心地が悪くなるのでした。
生産管理・品質管理でも…
例2:
生産ラインで不良品が発生。現場は設備老朽化が原因と判断。
しかし俺様上司は「お前たちの段取りが悪い」「昔からこの設備で十分だ」と現場非難。
改善提案を却下し、結局大規模なクレームに発展。
その対応で奔走するうち、社内ネットワーク掲示板やランチタイムが“裏笑い話”のオンパレードに。
「また始まったか」と嘲笑気味の空気が流れ、俺様上司の株は下がる一方です。
俺様独断へのささやかな反旗
現場や調達チームで増えているのが、「だったらやってみてください」とあくまで上司の指示通りに動き、問題の証拠を残すケース。
後で「言われた通りにやりました」と記録を示す、まさに笑い話のネタ作りです。
仕事を前に進めるには内心「さて、どんな落とし穴があるか?」とスリルを味わいながら働く毎日。
この「やれやれ感」が組織の活性化を阻んでいるのも事実です。
アナログな現場から抜け出すには?
本当に現場力がある会社とは
「現場力」の定義を昭和の価値観だけに縛る時代は終わりました。
DX化・データ活用が浸透しつつある今、現場の知恵と多様な声を集めてこそ、生産性も品質も上がります。
たとえば調達購買なら、
・サプライヤーの事情にも精通したバイヤーの意見
・現場の要望、QCD(品質・コスト・納期)のバランス
を最大限に活かさなければ、サプライチェーン全体がもたつきます。
「俺様判断」だけでは、VUCAの時代を勝ち抜けません。
業界トレンドは「多様性受容と情報共有」
最近は、購買や調達の意思決定をチームで実施する「ワンチーム」方式にシフトしています。
複数のバイヤーが意見を出し合い、「上司の鶴の一声」だけに左右されない環境つくりが進んでいます。
サプライヤーも、かつての“御用聞き”から“提案型”へ進化。
「こうした現場課題がありそうだ」「納入条件、設計変更も快く対応します」など、価値を共有する姿勢が強く求められています。
データ&レポーティングで説得の武器を持つ
俺様上司が現場の提案を却下する理由は、「根拠がない」「自分のイメージと違う」から。
その時に欠かせないのがデータ化された事実と、要点がビジュアル化されたレポート。
購買や生産管理もしっかり数字で可視化し、現場目線の言葉と共に「現実」を冷静に突きつけることが最大の防御です。
今後のバイヤーや調達担当には、「データで語れる力」「現場発信力」がますます必要です。
まとめ:俺様上司はもう通じない?現場こそが変革の主役
「俺様上司」の独断が裏で笑い話になる日常は、昭和型企業に根強く残る問題ですが、確実に風向きは変わっています。
サプライヤー、バイヤー、現場スタッフがチームで知恵を出し合い、リアルな情報とデータをベースに判断していく動きが加速しています。
これからの時代、現場目線に立った「成長型リーダー」が必要とされます。
サプライヤーであっても、単なる価格交渉相手としてではなく、「自分たちの現場を変える仲間」として、現場情報や改善提案をどんどん発信しましょう。
またバイヤーを目指す方は、「俺様型」ではなく、「みんなで現場を強くする」スタンスが最も評価される時代になりつつあることを意識してください。
工場や現場にはまだまだ改善の余地が無限にあります。
昭和を超えた「現代の現場リーダー」を目指し、組織と業界の未来に貢献していきましょう。
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