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展示会ノベルティのコストダウンで仕様凍結が重要になる理由

目次
はじめに
展示会は製造業にとって、新規顧客獲得やパートナーシップ強化の絶好の機会です。
その際に欠かせないのがノベルティ、いわゆる「販促グッズ」です。
しかし、限られた予算の中で最大限の効果を出すには、コストダウンが重要な課題となります。
そこで今回のテーマ「展示会ノベルティのコストダウンで仕様凍結が重要になる理由」について、現場目線と業界動向を交えながら、バイヤーやサプライヤーの本音に迫ります。
展示会ノベルティとは何か~製造業における役割
名刺交換だけでは伝わらない価値の提供
製造業の展示会では、単なる名刺交換以上に、自社技術やブランドを印象づけるアイテムが有効です。
例えば、社名入りの文房具やSDGs配慮型のエコバッグ、実用性を重視したメジャーやUSBメモリなど、ノベルティは多岐にわたります。
これらは「記憶に残る出会い」を演出し、後日の商談や問い合わせのきっかけともなります。
コストダウン要請の強まりと課題
近年、原材料費の高騰や業界全体のコスト削減圧力を受け、ノベルティ予算も年々シビアになっています。
一方で、展示会ごとに納期が厳しく、要件が頻繁に変わる“現場あるある”もあり、発注側・供給側ともに頭を悩ませています。
コストダウンの落とし穴と、昭和型アナログの弊害
見積もり依頼は「まだ決まってない」から始まる現場
多くのバイヤーは「まずは相見積もり」と考えがちですが、要件が曖昧なまま依頼し、数次にわたる仕様変更が発生します。
仕入先も「まだ決まってないけど、とりあえず価格だけ出して」と振り回され、無駄な設計・見積作業が積み重なります。
これが“昭和型アナログ業界”の典型的な悪循環で、コストダウンどころか全体効率が悪化する元凶です。
設計変更のたびにコストアップが発生する理由
一度出した見積もりを基に話を進めていたのに、納期ぎりぎりで形状やロゴ、パッケージを変えるケースは多いです。
この時点で試作品の作り直しや量産ラインの調整費、場合によっては型の作り直しなど、追加コストは積み重なります。
現場感覚として「決まってから値段を下げればよい」と思いがちですが、実際は“最後の仕様確定=コスト確定”になるので注意が必要です。
ノベルティ仕様凍結がコストダウンのカギとなる理由
なぜ「仕様凍結」が大切なのか
仕様凍結とは、「これ以上は設計を変えない」と合意するポイントを示します。
ここで初めて各サプライヤーは原材料や製造工程を最適化でき、不要な手戻りや追加経費を回避できるのです。
仕様凍結が遅れれば遅れるほど、メーカー側はリスクを見込み、見積価格はどうしても“高め”になってしまう傾向があります。
仕様凍結のメリット~現場・バイヤー視点
– 追加コストの発生リスクを低減できる
– サプライヤー側も材料手配や生産計画が立てやすい
– 取引先との信頼関係構築につながる(無理な仕様変更を減らす)
– ノベルティ製作過程の“見える化”ができ、調達購買部門のリソースを有効活用できる
特に製造業では、“図面・仕様書で決めたことがすべて”という文化が根強いですが、案件ごとにそのタイミングを明確化し、社内意識をアップデートしていくことが重要です。
サプライヤーから見た仕様凍結
仕様凍結の明確化は、サプライヤーにとって「コスト削減提案」の余地を生みます。
例えば、特注色をやめて標準色にしたり、既存パーツを流用したりといった“知恵”を出しやすくなるのです。
逆に「いつ変わるかわからない…」という状況では、すべて“最悪ケース”の費用を見込むため、大幅なコスト削減が困難になります。
現場で仕様凍結を実現するための実践ポイント
1. 初期ヒアリングで実現したいゴールを明確化
購買・マーケティング担当者は、「何のために、誰に渡したいのか」「最重要視する要素は何か」を社内で腹落ちさせます。
たとえば、「新製品訴求のための機能性重視か」「企業ロゴの認知度アップ重視か」など、着地点がぶれないようにします。
2. 社内承認フローとスケジュールの可視化
製造業では、ノベルティ一つとっても決裁プロセスが長い傾向があります。
仕様凍結のポイント(日付、承認者)を前倒しで決めて関係者に伝えます。
「この日以降は一切変更不可」「変更時は再見積もり」といったルール化も重要です。
3. サプライヤーへの情報共有の徹底
見積もり依頼の際には、図面や画像、仕様書だけでなく、「変更が発生した場合の連絡フロー」や「優先順位」を明示します。
ひと手間かかりますが、これがコストダウン後押しの最大のポイントです。
アナログ→デジタル移行がもたらす新たな地平線
DX化で仕様管理とコスト管理が進化する
近年は、Excel管理から見積・仕様・承認履歴の一元化が進み(SaaSやクラウド利用)、社内外の認識違いによる手戻りも減少傾向にあります。
また、AI見積サービスの普及で、大量の選択肢から最適仕様を自動提案できる時代が到来しています。
デジタルツール活用が現場効率を最大化
– プロジェクト管理ツールで「仕様変更履歴」を自動記録
– ウェブ会議やチャットでその場で仕様確定・議事録自動化
– サプライヤーも巻き込んだリアルタイム情報共有
これらの活用が「仕様凍結の強化」と「コストダウン」を同時に推進する原動力となっています。
まとめ~「仕様凍結」はバイヤー・サプライヤーの最強の武器
展示会ノベルティのコストダウンは、単なるコスト競争にあらず。
「仕様凍結」をいつどのように行うかが、実は最大のコスト削減ポイントであり、トラブル回避と信頼構築のカギでもあります。
昭和から続くアナログ的な「まだ決まってないけど、とりあえず…」を脱却し、デジタル時代の“見える化”“フロントローディング”発想で、バイヤーもサプライヤーも無駄な工数を削減しましょう。
ノベルティは会社の顔です。
高コスト・低満足というジレンマを打ち破るためにも、「仕様凍結」を武器に、よりよい価値創出に挑戦していきましょう。