投稿日:2024年10月17日

梱包用段ボールの選び方

梱包用段ボールの選び方

梱包用段ボールは、製造業において製品の保護と輸送の無事を保つために重要な役割を担っています。
今回は、梱包用段ボールの選び方について、現場目線で実践的な内容をお届けします。
段ボールの種類や特性、選び方のポイント、そして最新の業界動向について探っていきましょう。

段ボールとは

段ボールは紙を用いた梱包材の一種で、紙と波形の紙(フルート)から成り立っています。
通常、段ボールシートはフルートの数や種類、紙の強度によりさまざまな種類に分かれ、それによって強さや用途が変わります。
段ボールは一般的にシート状に加工され、箱やケースとして使用されます。

段ボールの基本構造

段ボールは主にライナーとフルートから構成されています。
ライナーはフルートを挟む外側の平らな部分です。
フルートは中に波打って詰まっている部分で、段ボールの潤滑材として、また強度を高める役割を果たします。

大きく分けて、シングルウォール(片側1層のフルート)、ダブルウォール(2層のフルート)、トリプルウォール(3層のフルート)があります。
これらのチェンバーの数が増えるごとに段ボールの強度は高まります。

段ボールの強度

段ボールの強度は、主に使用されるライナーとフルートの厚みやタイプ、紙質によって決まります。
強度の高いライナーはリサイクル比率が低いため、若干高価ですが、重い製品や輸出用などの重要な用途に向いています。
一般的に、ライナーの重量の目安は125gsm(1平方メートル当たりのグラム数)以上が目安です。

フルートはタイプにより、「Aフルート」「Bフルート」「Cフルート」などがあります。
「Aフルート」は厚みがあり、緩衝性が高く、「Bフルート」は薄く、硬度が高いです。
「Cフルート」はその中間の性質を持ち、多用途に適しています。

梱包する製品に応じた段ボールの選び方

1. **商品の重さとサイズ**
重さが軽い商品にはシングルウォール、中量商品にはダブルウォール、重量の商品や繊細な商品にはトリプルウォールといった具合に、商品の重さに応じて段ボールの層を増やすとよいです。
サイズも重要で、製品と段ボールの隙間があまりにも大きいと商品が動き易くなり、安全性が損なわれる可能性があります。

2. **輸送距離と方法**
国内輸送や短距離輸送であればそこまで強度は必要ないことが多いですが、国際輸送や長距離に関しては、耐久性の高い段ボールを選ぶことがおすすめです。
特に航空輸送の場合は、強度以外にも重量がコストに影響するため、軽量かつ強度のある段ボールの選択が求められます。

3. **保管環境**
湿度の高い環境では段ボールが弱くなる可能性があるため、防湿加工を施した段ボールを選ぶのが賢明です。
一方、冷蔵や冷凍環境下では、外部からの水分侵入に強い段ボールを選ぶ必要があります。

最新の段ボール技術とトレンド

昨今の環境意識の高まりを受けて、再利用可能かつエコな段ボールの需要が増加しています。
先進的な企業は再生紙を利用した段ボールや、環境に優しいインクで印刷された製品を提供しています。

また、最新の技術を駆使して、強度や軽さが向上している段ボールや、特殊加工による防水・耐油性強化の段ボールも登場しています。
これらの新素材や技術は、製品の多様化するニーズに対応し、従来の課題を解決する革新的な選択肢を提供しています。

結論

梱包用段ボールを選ぶ際は、製品の特性や輸送条件、保管環境などの要因を総合的に考慮することが重要です。
また、環境面への配慮として適正なリサイクル資材の使用や、最新の技術を取り入れたエコフレンドリーな製品への切替も考慮するべきです。
製造業の発展と持続可能な社会を目指すために、現場の視点で最適な段ボール選びを行いましょう。

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