製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
近年、デジタル技術の発達に伴い、製造業における事業手法も変化してきています。
生産管理や品質管理の分野ではIoTやAI技術を活用した自動化が進み、生産性の向上が図られています。
また、セールス面でもデジタルマーケティングの影響が大きくなっています。
WebサイトやSNSを活用した情報提供はもちろんのこと、顧客より寄せられる問い合わせへの対応も情報化が進んでいます。
その中で注目される技術が「チャットボット」です。
チャットボットとは、対話型のUI(ユーザーインターフェイス)を備えたソフトウェアアプリケーションのことで、人間と自然言語によるチャットのやり取りが可能です。
製造業においては、Webサイト上やメールでの問い合わせに対して、FAQから自動回答を返すシステムとして活用できるようになっています。
一般的な質問に対しては自動回答で対応し、専門的な質問や商品購入への問い合わせは営業担当者に移行させる、といった利用法が考えられます。
このようなチャットボットの活用によって、24時間365日対応が可能になり、人件費の低減と問い合わせの迅速な対応を図れるでしょう。
特に製品説明から価格、納期など基本的な質問では効率化の効果が高いと言えます。
しかし、チャットボットを導入するにはシステム構築費用と開発コストが必要になります。
また、テキストのみでは表情や雰囲気が伝わりにくく、複雑な質問や抱負には対応しづらいという課題もあります。
そこで、導入コストを抑えつつ効果を上げるためには、FAQ対応に特化した小規模なシステムからスタートし、利用状況を見ながら機能拡張を図ることをおすすめします。
生産技術や最新のAI活用事例も合わせてご紹介いたします。
チャットボットは引き続き、製造業におけるセールスの効率化に寄与していくでしょう。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。