製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
大手家電メーカーでは、Webサイト上でチャットボットを活用しています。
生産ラインの連休時など深夜帯は対応が困難な時間帯があるのですが、チャットボットにより24時間対応できるようになりました。
主な質問は商品説明や在庫確認などで、チャットボットは対話データベースから適切な回答を自動的に返答します。
導入初年度で深夜から早朝の問い合わせが2割増加したそうです。
一方で、チャットボットの回答内容についてはまだ課題もあります。
自然言語処理の技術力不足から、複雑な質問には正しく答えられないケースがあるそうです。
またスマートフォン向けアプリ内のチャットボットでは、画面操作の説明が十分ではないため混乱する声も。
音声対話型のチャットボットなら解決できるでしょうが、投入コストがかかります。
継続的なデータ収集と学習が重要だと思います。
一方で、チャットボットは新たな顧客接点を創出する可能性も秘めています。
家電メーカーのチャットボットでは、商品購入後のアフターサービス内容を把握することで、新製品発売時のターゲットを絞り込めたそうです。
生産ラインの稼働状況から予約受注日を提案し、受注率アップにもつながっています。
AIの進歩で、顧客1人1人の抱える質問や関心事を把握し、注意喚起できる時代が来るのでしょう。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。