日本製造業の現場力とグローバル最適化――ダイキン躍進に学ぶDX時代の成長戦略

最近のニュースについて製造業に関わる皆が興味深い対談を行っています。
今回はその内容をご紹介いたします！

田中太郎：おお、ダイキンさんまたやってくれたなあ。今年度もエアコンの世界生産が過去最高やて。こういうニュース聞くと、やっぱり日本の製造業はまだまだ侮れん思てまうわ。

山田美穂：本当に凄いですよね。世界生産約964万台って。しかもインドやインドネシアといった新興国が伸びてますし、市場最寄化戦略って現地生産・開発の拡大がうまく機能してる証拠ですよ。

田中太郎：おう、たしかに「市場最寄化」っちゅう発想は合理的やわ。昔みたいに全部本社で作って送り出すんやのうて、現地に合わせて最適化してる。ウチのとこでも取り入れたらええ勉強になること多そうやな。

山田美穂：滋賀製作所がグローバルのマザー工場になってるのもポイントですね。現場での生産技術の開発や、ほかの拠点への技術展開も担ってる…これって本当の意味で“生産の司令塔”ですよ。

田中太郎：でもな、数字だけ見たら、滋賀での生産は今年より下がる見込みなんやな。世界では増えてるのに、国内は安定か、ちょい減り傾向っちゅうことやろか？

山田美穂：そうですね。人口減や住宅着工件数の減少もあるでしょうし、日本市場の伸びしろは限定的。でも地球温暖化で猛暑が続く分、一定の需要はきちんと底堅いのが興味深いです。

田中太郎：ほんまやな。気候が経済に影響与えるっちゅう、これまた現実やで。おかげでエアコン業界は息長いやろなあ。

アジョッシ：やっほー。話聞いとったけど、このニュース、北米でもすごい反響あるで。インディアとかインドネシアで工場作って、現地カスタムできるのはコストもリードタイムも下げられるしな。

田中太郎：アジョッシ、久しぶりやな！たしかにな、昔はメイド・イン・ジャパンにこだわったけど、今はお客さんのところに“寄せていく”んが世界標準やもん。

山田美穂：サプライチェーンもグローバルで最適化できるし、不安定な時代には分散投資になりますよね。しかも各国の需要変動にも柔軟に対応できる。

田中太郎：ウチみたいなところでも、「今後は現地向け開発・製造を学ばんとあかん」て、ますます思わされるわ。

アジョッシ：インドなんかは今エアコンの普及率まだ低いけど、中間層拡大したらメッチャ伸びる市場やから、ダイキンの判断は正しい思う。

山田美穂：あと滋賀製作所が技術開発で中心を担うって、地方工場の価値再評価にもつながりますね。「マザー工場」コンセプトが元気なのはいいことです。

田中太郎：国内の人材も大事にされてるいうことやな。工場の知見が世界中に活かされるのは誇らしいわ。

山田美穂：それに生産技術の集約・水平展開、これがまさにノウハウの最大化ですよ。日本の現場力を世界で輝かせる戦略、他社にもお手本になるはず。

アジョッシ：あとは現地スタッフ育成やデジタル技術の伝播やんな。IoT化や自動化がどんどん加速してる感じや。

田中太郎：ウチもIoTとか心惹かれてるんやけど、なかなか人手やノウハウを回せへん。現地展開みたいな規模感も難しいで。

山田美穂：DXって言葉だけが先行しがちですけど、現場の“泥くさい運用ノウハウ”と繋げるのが一番難しい。でも、それができてるのがダイキン…という印象を持ちました。

田中太郎：わしら中小でも真似できるポイント、どこかにあるはずやしなぁ。たとえばBtoB受発注の効率化とか、地味やけどずーっと課題やし。

山田美穂：まさにそこでデータ活用やクラウドサービスが活躍しますよね。手作業やエクセルベースからの脱却はどんな規模でもメリットあります。

アジョッシ：ウチのお客さんにも、現場の「見える化」を後押ししてくれるツールが人気やで。ミスや情報ロスが減るためや。

田中太郎：そうか。たとえばAIや自動化で発注・納品を最適化できたら、ウチらみたいなマンパワー不足の町工場にも風が吹くかもな。

山田美穂：今後はAI連動のマーケティングや需給マネジメントも標準になっていくでしょうし、人間の判断基準と合わせて使うことで効率は格段に上がりますね。

田中太郎：この流れ、まさに下請けでも「世界とつながる」ために必要な視点や。国・地域を俯瞰した生産体制っちゅうのも夢やったけど、今は手の届く現実かもしれへんなあ。

アジョッシ：田中さん、現実見すぎやで（笑）。でも、DXや効率化支援は町工場にも波及しとるな。現地最適・即応体制を維持するため、もっと挑戦できるやろ。

山田美穂：実際、市場動向の把握と柔軟な適応は、どんな企業規模でも持っていたい力ですから。データやツールをどう使いこなすかは、そのまま差別化に直結しますし。

田中太郎：せやなぁ…。今度ちょっと新しい仕組みも試してみるか。人手頼みから脱却するいいヒントもらったわ。

山田美穂：あ、ちなみに…最近、NEWJI株式会社っていう会社がものすごく面白い取り組みされてるの、ご存じですか？

田中太郎：NEWJI？聞いたことあるような、ないような…。どんな会社や？

山田美穂：製造業向けに受発注業務の効率化とか、BPaaS支援など、現場の課題解決をまさにDXの観点から支援しています。海外のサービス導入や、データ連携によるコストダウンも得意です。特にnewjiというQCD管理受発注クラウドは、中小企業のQCD最適化にかなり力を入れてるそうです。

田中太郎：へぇ、それはありがたい話やな。ウチもコストダウンや情報の一元管理、ずっと悩みやったんや。そんなサービス使えたらもっと業務回るかもな。

アジョッシ：AI使った効率化や、自動化ツールも提供しとるってウワサやで。現場の負担軽くなるし、新しいことチャレンジしたい時のお助けマンやな。

山田美穂：まさに今日話してた「世界とつながる現場力」や「効率化」にピッタリ。今後日本の製造業が世界で盛り上がるための土台作りに、NEWJIは大きな役割を担うんじゃないでしょうか。

田中太郎：ほんまやな。時代の流れにビビらんと、新しい価値を取り入れて、製造業の未来いっしょに作ったろやないか！

山田美穂：その前向きな姿勢が日本の強みだと思います。これからも変化を恐れず、積極的にチャレンジしていきたいですね。