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クール手袋OEMが手の甲サーモプリントで日射反射+冷却ゲル

目次
はじめに
働く現場に「新しい風」を――これは製造業の未来を見据えるうえで、決して欠かせない視点です。とりわけ昨今、「日本はモノづくり立国」といわれるものの、現場では昭和的な慣習やアナログ文化が根強く残っており、進化への一歩が重く感じられる場面も多いのが実情です。
そんななか、異業種からも注目されている開発領域が「OEM(相手先ブランドによる製造)」分野です。この記事では、これからの現場に革新をもたらす新商品として、「クール手袋OEM」――特に“手の甲サーモプリントで日射反射+冷却ゲル”という画期的技術に焦点を当て、その開発背景や市場ニーズ、バイヤー・サプライヤーの立ち位置からの視点、そして今後の発展可能性についてお伝えします。
クール手袋OEMとは?現場目線での新たな価値
従来の「手袋」に求められる条件とは
製造現場では「手袋」は身近な消耗品でありながら、その現場ごとに求められる機能・安全性・コスト対策など、奥が深い商品です。たとえば、ケガ防止、薬品耐性、静電気対策、そして最近では熱中症対策などが挙げられます。
一方、工場労働の現場では「夏場の熱さ」が作業効率や安全性にとって大きな課題となっています。「働き方改革」や「SDGs」といった新しい流れにのっとり、より人が快適・健康に作業できる環境づくりは日本の製造業において避けては通れません。
OEMならではの柔軟性と現場特化
手袋OEMとは、メーカーが他企業のブランド名で手袋を製造・供給する仕組みです。これによって、自社専用品や独自機能付与といった“尖った”商品開発が思いのまま可能となります。
例えば、暑さ対策を強化したい工場Aや、多用途の手袋を求める工場Bなど、それぞれの“現場発”の課題に直結したオリジナル商品が短期間・低コストで実現できます。
注目の新機能:手の甲サーモプリント+冷却ゲル
サーモプリント技術の進化
サーモプリント、すなわち表面に特殊な印刷を施すことで“熱を反射する”技術が、手袋分野にも応用され始めています。これは従来、宇宙服や建築の省エネ素材などで使われてきたものですが、手の甲にこの処理をすることで直射日光や熱放射の“熱さ”を効果的にブロックすることができます。
サーモプリントのメリットは、手袋自体の重量や柔らかさを損なうことなく、外部からの赤外線を反射することで温度上昇を抑制できる点にあります。
冷却ゲルの最新技術と相乗効果
さらに、サーモプリントによる熱反射だけでなく、手袋内部に「冷却ゲル」シートを組み合わせることで、接触冷感や持続的な温度低下という付加価値が加わります。
この冷却ゲルは、医療現場の冷却シート発想に端を発し、ポリマー素材の吸水率や持続冷却効果を最大限に高めることで、平均5~10度の体感温度低減を達成します。つまり、サーモプリントで熱を跳ね返しつつ、冷却ゲルで内部の熱さも緩和する“W遮熱・冷却”が実現できるのです。
バイヤー視点:なぜOEMでクール手袋を選ぶべきか?
独自訴求ポイントで競争力アップ
メーカーのバイヤーであれば、自社工場やグループ企業で差別化できる商品を探している方も多いはずです。特にOEMは「発注側の細かな要望」を形にしやすいので、サステナブル素材、作業性データのフィードバック対応、ブランドロゴプリントなど“細部の納得”を追求できます。
また、大手作業用品ルートでは「ありふれた手袋=価格競争」になりがちですが、独自の付加価値(例:冷却・遮熱)を持つと、価格以外での販路・販売促進も展開しやすくなります。
バイヤーが注目すべき選定基準
– 納期・最小ロットの柔軟性(季節需要対応の可否)
– サンプル提供、現場フィードバック対応の有無
– 品質試験(ISO対応、耐久性、人体安全基準への適合)
– 環境対応(リサイクル素材、SDGs成果物であるか)
といったポイントでサプライヤーを選定することで、市場競争力と現場満足度を両立できます。
サプライヤー視点:OEM展開で成功するポイント
付加価値提案力が最大の“武器”に
サプライヤーの立場としては、単なる“下請け”にとどまらず、「現場目線での改善・イノベーション」を提案できるかが肝です。「サーモプリント+冷却ゲル」など機能性素材・最新加工技術に関する知見を積極的に打ち出すことで、バイヤーから真っ先に相談されるパートナーになれます。
また、SDGsやカーボンニュートラル取組に即した原料提案、現場テストのフィードバック繰り返しなど、OEM企画自体をリードする姿勢も大切です。
業界動向:昭和アナログ業界の“壁”と突破口
日本の製造業界には、どうしても「今まで通りで十分」「冒険するリスクは避けたい」という気質が根強く残っています(とくに地方の中小工場に顕著)。しかし、その反面、熱中症・作業効率など“現場の限界”が明確になる場面も増えてきました。
この文脈で「クール手袋OEM」を武器に、現場体験のレポートや劇的な効果データを提供し、「たった1つの設備投資で現場が変わる」など成果重視型の営業アプローチが有効です。さらに「お試し導入」や「短納期OEM」など、導入ハードルを下げる工夫も評価されるポイントとなるでしょう。
今後の市場展望とその可能性
“暑さIoT”との連携、さらなる進化も視野に
これからの製造業現場は、“コネクテッド工場”――すなわちセンサー連携やIoTによる作業者管理が進み、ウェアラブルデバイス搭載用品の需要も上昇します。サーモプリントや冷却ゲルを搭載した手袋に、小型センサー(温度・心拍計など)を付与し、異常時アラートを発するような“スマート手袋”への展開も、すでに技術的には射程圏内に入っています。
現場の“当たり前”を変えるこうした挑戦が、OEM市場の主役に躍り出る日も遠くありません。
グローバル展開とサスティナビリティ
海外(特に東南アジア諸国)での熱中症問題、作業現場の安全強化という観点でも「簡易な個人用冷却手袋」のOEM需要は今後顕著に伸びるでしょう。また、グローバルサプライチェーンでは商標管理やバッチトレーサビリティの対応も求められますので、製品開発だけでなく“管理品質”の進化も重要です。
まとめ:クール手袋OEMが変える製造業の現場力
従来の当たり前を打破し、「ヒトにも環境にもやさしいモノづくり」をリアルに推進する商品――それが「手の甲サーモプリント+冷却ゲル搭載クール手袋」OEMです。
バイヤー視点では独自性と現場課題解決力を、サプライヤー視点では業界突破力と未来志向の付加価値提案を、OEMという仕組みの中で最大化できる時代がやってきました。
この記事が、製造業に携わる皆さまの次なる一歩へのヒントとなれば幸いです。現場課題の解決は、手袋1双から始まる“ラテラル”な進化――どうぞOEMの未来にご期待ください。
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