投稿日:2024年8月6日

ターミナルブロックの選び方と使用方法

はじめに

ターミナルブロックは、電気回路の配線を効率的に行うための重要な部品です。
産業用から家庭用まで様々な用途で利用され、その種類や機能も多岐にわたります。
この記事では、ターミナルブロックの選び方と使用方法について解説します。
特に、製造現場での具体的な応用例や最新の技術動向にも触れ、皆様の現場での利便性向上に役立つ情報を提供します。

ターミナルブロックとは

ターミナルブロックは、電線を一箇所で接続または分岐するための電気部品です。
絶縁体で覆われた複数の金属端子があり、これらの端子に電線をねじ込みやクリッピングで接続します。
この構造により、複数の電線を安定して接続でき、メンテナンスや変更も容易になります。

ターミナルブロックの種類

スクリュータイプ

スクリュータイプは、電線をねじで固定するタイプのターミナルブロックです。
一般的で、様々な用途に対応します。
締付けが確実で、電気的接続が安定しているため、工場や産業現場で多く利用されています。

クイックコネクトタイプ

クイックコネクトタイプは、電線を差し込むだけで固定できるタイプのターミナルブロックです。
工具を使わずに簡単に接続・交換ができるため、現場の作業効率を向上させます。

スプリングクランプタイプ

スプリングクランプタイプは、スプリングの力で電線を固定するタイプです。
ねじによる締め付けが不要で、振動などの外的要因による緩みが少ないため、安定した接続が可能です。
特に振動が多い環境や高信頼性が求められる場面で重宝します。

専用端子タイプ

専用端子タイプは、特定の機器や用途に機能を特化したターミナルブロックです。
例えば、防爆性や防水性が必要な環境、通信信号の接続に適したタイプがあります。
これにより、特殊な環境下でも確実な接続が可能です。

ターミナルブロックの選び方

用途に応じた選定

ターミナルブロックの選定には、まず用途を明確にすることが重要です。
一般的な電気配線の場合、スクリュータイプが適しています。
一方、頻繁な配線変更が必要な場合はクイックコネクトタイプが効率的です。
条件や用途に応じて、最適な種類を選定しましょう。

電流容量の確認

選定の際には、使用する電線の電流容量を確認することも重要です。
ターミナルブロックには、接続可能な電流容量が明示されています。
この容量を超えると発熱や機器の故障の原因となりますので、適切な容量の製品を選びましょう。

環境条件の考慮

設置環境も選定において重要な要素です。
例えば、温度や湿度が高い環境、振動が多い環境など、それぞれの条件に適したターミナルブロックを選びます。
防水性や防塵性が求められる場合、防爆仕様のターミナルブロックを選びましょう。

ターミナルブロックの取り付け方法

取り付け前の準備

まず、取り付ける場所の確認と準備を行います。
配線図や使用する電線の確認を行い、必要な工具や材料を準備します。
配線図に基づいて、どの位置にターミナルブロックを取り付けるかを明確にしましょう。

実際の取り付け手順

取り付け手順は以下の通りです。

1. ターミナルブロックを取り付ける位置にマーキングを行います。
2. 必要に応じて、取り付け穴を開けます。
3. 取り付けネジを用いて、ターミナルブロックを固定します。
4. 電線をターミナルブロックに接続します。
スクリュータイプの場合、ねじを緩めて代わりに電線を挿入し、再度ねじを締めます。
 クイックコネクトタイプやスプリングクランプタイプの場合は、電線を差し込むだけで完了です。

点検と確認

取り付けが完了したら、配線の接続状態を確認します。
ネジの緩みがないか、電線が確実に接続されているか、また絶縁体に損傷がないかをしっかり点検します。
これにより、接続不良やショートのリスクを未然に防げます。

最新の技術動向

製造業では、ターミナルブロックの技術も進化し続けています。
最近では、以下のような技術が注目されています。

スマートターミナルブロック

スマートターミナルブロックは、IoT技術を利用して、リアルタイムで接続状態や異常を監視できるタイプです。
センサーが内蔵されており、異常な温度上昇や振動を検知すると、アラートを発する機能があります。
これにより、未然にトラブルを防ぎ、設備の信頼性を向上させます。

工具不要のターミナルブロック

従来のターミナルブロックでは、ねじや専用工具が必要でしたが、最新のモデルではこれらを不要とするタイプが開発されています。
クイックコネクトタイプやスプリングクランプタイプの技術が進化し、片手で簡単に接続・解除が可能です。
これにより、作業効率が劇的に向上しました。

無線ターミナルブロック

無線通信機能を持つターミナルブロックも登場しています。
これにより、電線の配線が不要になり、さらに柔軟な設置が可能です。
特に、移動が多い装置や機器に適しており、配線の手間を大幅に減らします。

まとめ

ターミナルブロックは、製造業や工場の効率運営に欠かせない重要な部品です。
その選び方や使い方を理解し、適切に選定することで、作業効率や設備の安定性を大幅に向上させることができます。
最新の技術動向にも注目し、現場での利便性をさらに向上させるための情報を活用しましょう。
この記事を参考に、皆様の現場でのターミナルブロックの運用がより一層効率的かつ安全になることを願っております。

資料ダウンロード

QCD調達購買管理クラウド「newji」は、調達購買部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の購買管理システムとなります。

ユーザー登録

調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。

NEWJI DX

製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。

オンライン講座

製造業、主に購買・調達部門にお勤めの方々に向けた情報を配信しております。
新任の方やベテランの方、管理職を対象とした幅広いコンテンツをご用意しております。

お問い合わせ

コストダウンが利益に直結する術だと理解していても、なかなか前に進めることができない状況。そんな時は、newjiのコストダウン自動化機能で大きく利益貢献しよう!
(Β版非公開)