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投稿日:2025年7月20日

IH対応鍋OEMが料理インフルエンサーに拡散されるコラボ手法

IH対応鍋OEMが料理インフルエンサーに拡散されるコラボ手法

はじめに ― 変革する製造業とOEMの新しい価値創造

昭和から続くアナログな製造業界でも、令和の今、デジタルシフトやSNS活用が急速に進み始めています。
とりわけIH対応鍋のメーカーやOEM事業者は、多様化する消費者ニーズ、家電との相性改善、ライフスタイル提案など、新たな価値創造が求められています。

こうした時代の中で注目を集めているのが、料理インフルエンサーとのコラボレーション戦略です。
「ものづくり」から「人づくり」「ブランドづくり」へ。
一般消費者とダイレクトにつながるデジタルの世界で、OEMメーカーがどのようにSNS上で話題となりヒット商品を生み出していくのか。
この記事では、工場長・購買担当者・生産管理担当・バイヤーなどのプロ目線から「IH対応鍋OEM × 料理インフルエンサー」コラボの最前線と、その実践ポイントを深堀りします。

IH対応鍋OEM市場の動向と課題

IH対応鍋の需要増加とOEMの役割

IH調理器の普及率は年々高まっています。
火を使わず安全、エネルギー効率も高いIH対応鍋は、共働きや高齢単身世帯が増える中で圧倒的なニーズとなっています。
しかし、消費者は鍋自体の機能性・デザイン性・多様な調理用途を求めており、鍋メーカーは迅速な商品開発力を求められています。

このため、多くのブランドが自社企画+OEM生産のハイブリッド体制へ移行し、専業OEMメーカーはデザイン力や企画提案力もセットで提供するようになりました。
OEM供給先も多様化しつつあり、大手通販、家電量販店、キッチン用品チェーンはもとより、インフルエンサー個人ブランドなどとの協業も増加中です。

昭和的アナログ慣習とデジタル転換の狭間で

一方で、長年のメーカー取引には「商社を間に挟む」「FAX発注が主流」など、依然としてアナログな商慣習が根強く残っています。
工場現場の改善(カイゼン)が得意な一方、ブランドづくりやSNS・デジタルマーケティングには不慣れな担当者も多い現状です。
これがOEMメーカーがBtoCやD2Cへ拡大していくうえでの大きな壁となっています。

インフルエンサー活用の具体的な意義

なぜ「料理インフルエンサー」コラボが効くのか

料理インフルエンサーは、日々調理や家事情報など家庭密着型でSNS発信を行い、高いエンゲージメントと購買影響力を持っています。
特にターゲット層である主婦、料理好き、共働き世帯、健康志向層などにリーチする力が圧倒的です。
単なる広告塔ではなく、実際に商品を使いこなし、その「使いやすさ」「時短」「美味しさ」など直感的なメリットをリアルに伝えるため、消費者の購入意欲を大きく動かします。

OEM製品は「どこでも同じもの」と思われがちですが、インフルエンサーのストーリーや使用シーンを介して「あなたにぴったり」「暮らしが変わる」と感じる「差別化の価値」を与えることができます。
また消費者からのフィードバックや使い心地が早期に集まるため、商品改良や次回開発にも大きなヒントとなるのもメリットです。

OEMメーカー視点での新たなチャンス

OEMメーカーがインフルエンサーとコラボし独自ブランド商品を作ることで、従来のBtoB取引に留まらず「直販(D2C)」や「自社EC」展開も可能になります。
これまでバイヤー側に主導権があった関係から、OEMメーカー主導で企画・流通をデザインできるようになります。

また、インフルエンサーコラボで生まれた新商品は、既存のBtoBブランドへ新風を吹き込む提案材料となりやすく、厳しい原価競争とは違うブランドバリュー創出の可能性も秘めています。

実践!IH対応鍋OEM × インフルエンサー コラボの進め方

1. インフルエンサーの選定基準と交渉術

ただ話題性が高いインフルエンサーと組んでも、商品の本質や長期的な価値訴求にはつながりません。
重要なのは、その人のファン層・料理ジャンル・思想(健康志向、時短志向、アウトドア志向など)が自社商品やブランド方針とマッチしているかどうかです。

また、フォロワー数より「実際のエンゲージメント率」「過去のコラボ実績」「アンバサダー経験の有無」などを重視しましょう。
打診する際は「どんな課題を解決したいのか」「どんな暮らしの価値を届けたいのか」を明確に伝え、単なる営業アプローチにならないことがポイントです。

2. 商品開発への巻き込み方とコラボ商品設計

コラボ鍋の商品開発では、インフルエンサーの「生の声」を最大限活かしましょう。
「料理のしやすさ」「お手入れの簡単さ」「軽さ」「注ぎ口の形状」「収納性」「多用途性」など、現場目線でこだわりポイントを掘り下げて開発に反映させます。

開発過程もSNSやYouTubeで可視化し、ユーザー参加型のコメント企画や試作品モニターキャンペーンを実施すると、ファンの期待感を醸成できます。
OEMメーカーとしては、リードタイム・技術的制約・原価とのバランスも意識しつつ、「他社にはない一品」づくりを目指します。

3. コラボ企画の拡散手法とデジタル活用

インフルエンサー自身のSNS投稿だけでなく、メーカーの公式アカウント、通販サイト、記事タイアップ、YouTubeレビュー企画、オンライン料理教室、ライブコマースなど、あらゆる接点で「生活者目線の使い心地」を訴求します。

また、通常の単品販促だけでなく「鍋×家電メーカー」「鍋×調味料・レシピ本」など異業種クロスコラボも企画すると、バリューチェーン全体での認知拡大・差別化が狙えます。
サプライヤー視点では、バイヤーや販路先との情報共有・販売計画の連携を密にすることで、安定した納品・ロット確保が可能となり、余剰在庫や過剰生産のリスクを下げることにもつながります。

昭和的アナログ現場での実践ヒント

現場ノウハウをデジタル連携へ転換する

長年の現場では、「型替えや品種切替がめんどう」「小ロット生産がコスト高につながる」などのノウハウが溜まっています。
この知識を製造工程動画やテキストで体系化し、インフルエンサーや外部パートナーとスムーズに情報共有できる体制を作りましょう。
現場ごとのA3用紙や手書き帳票も、デジタルテンプレートに起こしておくと新しいコラボ案件にも応用しやすくなります。

バイヤーの考える製造課題と解決提案を組み込む

バイヤーや企画担当者がインフルエンサー案件で気にするのは「納期対応」「品質保証」「在庫リスク」「アフターフォロー」「SNS炎上時の制御」など、普段のBtoBとは異なるポイントです。
これらを「想定QA」として整理し、営業・生産管理・品質部門で事前共有しておくことが成功のカギです。

自社の「昭和的なノウハウ」と「デジタル/SNS対応」を横断的に組み合わせ、新しい枠組みで「ものづくりの強み」を再設計することこそ、今求められている力なのです。

コラボ成功事例から学ぶ、今後の製造業の展望

成功事例と失敗事例からの学び

実際にIH対応鍋OEMとインフルエンサーのコラボでは、瞬く間に売り切れとなるヒット商品も生まれています。
「SNSで盛り上がった話題性だけで終わらせず、定番商品まで育てられるか」が最大の分かれ目です。

一方、納期遅延や品質トラブル、開発秘話やマイナスポイントを隠した結果、SNSでの炎上や批判を招いた例もあります。
失敗を恐れず、現場目線で「正直な情報発信」と「ものづくり力の見える化」を徹底しましょう。

製造業におけるラテラルシンキングの重要性

昭和型の縦割りを壊し、営業・現場・企画が一体となって思考する「ラテラルシンキング(水平思考)」が、今後の製造業の価値創出には不可欠です。
サプライヤー環境や原材料高騰、社会的なSDGs要請も踏まえ、業界全体で新しいプロジェクトに挑戦し続けることが企業を強くします。

まとめ ― 未来に続くIH対応鍋OEM × インフルエンサー戦略

IH対応鍋OEMメーカーが料理インフルエンサーとの協業を進めることは、従来の下請け的ポジションから抜け出し、自ら価値を創造・発信するための重要な変革です。
現場力とデジタル発信力、昭和的なノウハウと令和的な仕掛けを融合させることで、「世の中に本当に求められるものづくり」を実践する道が開けます。

製造業の現場で培った実直さと、SNSやインフルエンサーの創造力を両輪としたコラボ手法は、今後の製造業の新しい可能性そのものです。
調達・製造・品質管理・マーケティングが一体となり、業界全体の発展に貢献していきましょう。

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