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都市部以外も視野に入れる異業界から製造業の会社に転職する20代へ送る業界事情

目次
はじめに
製造業と聞くと、昭和の時代から変わらぬモノづくり現場や、都会の大手工場ばかりをイメージしがちです。
ですが、現代の製造業は都市部に限らず、地方にも多くの成長や変革の兆しがあります。
とくに、異業界からこの業界へ転職を考える20代にとって、従来の固定観念だけでは見えない“お宝”のようなキャリアパスが隠れています。
この記事では、現場経験20年以上の筆者が、都市部以外も視野に入れつつ、異業界出身者が知るべき製造業のリアルな業界事情を解説します。
製造業で働く場所の意外な多様性
製造拠点は都市部だけじゃない
多くの方が、製造業といえば東京・名古屋・大阪といった都市部の大手メーカーやその工場を思い浮かべます。
確かに大企業の本社や中核工場は都市圏に集まっていますが、実は製造現場そのものは、地価や人件費、用地確保などの事情から地方都市や郊外に分散しているのが現実です。
例えば、自動車部品や半導体、精密機械、食料品、化学製品など、基幹産業の多くが地方の中小都市や郊外に主要拠点を持っています。
地方拠点ならではの働きがいと魅力
地方の工場では「規模の経済」よりも「現場発の改善力」や「従業員同士の密なコミュニケーション」が重視されます。
人員が大規模ではない分、一人ひとりが幅広い工程や業務を経験でき、早くから責任ある仕事を任されやすい環境です。
また生活コストも都市部より抑えやすく、「地元で安定して働きたい」「将来は家族と落ち着いた生活を送りたい」という20代には大きな魅力となります。
IT・デジタル化が遅れている?だからこそ価値がある
昭和のアナログなイメージが根強い製造業ですが、実際、IT化やデジタル変革がまだ発展途上の企業は少なくありません。
一見デメリットに見えますが、これは“変革の担い手”として入る20代にとってはむしろ大きなチャンスと言えます。
例えば、異業界でDXや業務効率化、コストカットのプロジェクト経験を持っていれば、それ自体が大きな武器になります。
異業界から参入する人材に求められる資質とは
「頑固な現場文化」を理解する姿勢
昭和型とも言われる現場文化が残る中小・地方工場では、”昔ながらのやり方”や年功序列、黙認されてきたローカルルールなどが根付いています。
異業界から参入する場合、まずはこの文化の土壌を「否定せずに理解する」ことが重要です。
改良・改革をしたい気持ちが強すぎると、現場では「上から目線」や「外部者主義」と受け取られがちです。
まずは徹底して現場の作業や日常業務に参加し、信頼と共感を積み上げることを第一にしましょう。
コミュニケーションと観察眼の鋭さ
製造現場では、現場リーダーや作業員、事務スタッフ、調達担当など、さまざまな職種の人と連携する必要があります。
現場の声に耳を傾けるコミュニケーションスキルと、“なぜこの工程なのか” “なぜこの手順か”を観察して掘り下げる力が求められます。
異業界で顧客対応や営業、カスタマーサクセス、ITプロジェクト推進などを経験してきた方は、このスキルが存分に活かされます。
論理的思考とラテラルシンキング
多様な部品や材料、工程、生産管理、サプライチェーン、品質保証――これらすべてが絡み合うのが製造業の現場です。
過去からの慣習やルールだけに頼っていては、時代の変化に取り残されてしまいます。
「なぜ?」 「逆転の発想ではどうか?」といったラテラルシンキング(水平思考)は、異業種出身の若手が持ち込むべき大きな強みです。
今、バイヤーや調達・購買職の需要が高まる理由
サプライチェーンリスクに敏感な時代背景
新型コロナの経験、地政学リスク、エネルギー高騰、原材料不足など、製造業を取り巻く環境は年々不確実性を増しています。
こうした変動の中で、これまで日本では軽視されがちだった「調達・購買(バイヤー)」の役割がますます重要になっています。
都市部の本社や大工場だけでなく、地方の拠点や中小企業、サプライヤーでも、ロジスティクスやサプライチェーン全体を俯瞰できる人材が強く求められています。
国内外サプライヤー選定のプロセス
ものづくりは「いい部品・材料の選定」から始まります。
どのサプライヤーから何を買うのか、価格交渉や納期、品質、安全保障――これらのバランス感覚と調整力こそが調達・購買のプロの仕事です。
グローバルな視点や、前職での商社・物流・IT業界で鍛えた交渉術、データ分析などもこの職種で大いに求められています。
サプライヤー側からバイヤーを知る意味
自社が部品や資材を納入する側(サプライヤー)の立場の場合、「取引先バイヤーが何を考え、どんな指標をもとに選定・評価しているか」を深く理解することが重要です。
バイヤーの視点や悩みを知ることで、自社の製品・サービスの提案力や差別化ポイントが見えてきます。
また、長期的なパートナーシップを築く上でも“相手の立場”に立ったコミュニケーションと提案が信頼構築の要となります。
リアルな現場目線:失敗と苦労から学ぶ
なぜ「デジタル化プロジェクト」が頓挫するのか
製造業でよくあるのが、「最新ITシステムを入れれば一気に効率化・省人化できるはず」という過度な期待です。
現場事情を無視して導入したシステムが1年も持たずに頓挫――。
この失敗のほとんどは、現場とオフィス(経営陣)の乖離が原因です。
異業界出身の若手が力を発揮するには、現場作業員やリーダーとの定期的な対話、使い勝手や本音の意見を丁寧に反映させる調整能力が不可欠です。
「当たり前」を疑う勇気と日常の地道な改善
新しい視点を持ち込むことは、現場からの反発や「前例がない」「うちのやり方がある」との声を受けるリスクも伴います。
しかし、ちょっとした材料の置き場所や、伝票記載方法、仕入れ先とのコミュニケーション一つ変えるだけで、生産性やコスト、品質に大きな効果が生まれることも現実です。
地道な観察・仮説検証・少しずつ仲間を増やしていく――これが現場目線の改善活動の鉄則です。
今後の業界展望と20代へのメッセージ
日本のものづくりは「世代交代」がキーワード
高度成長期を支えたベテラン世代が順次引退し、現場の技能や知見の承継が全国的に大きな課題となっています。
今こそ、異業界経験やDX、グローバルな視点を持つ20代が、日本の製造業をアップデートする絶好のタイミングです。
「地方で働く・暮らす」価値を見直そう
リモート×リアルのハイブリッドワークや、コミュニティ志向、生活コスト意識など、都市部一択だった仕事・暮らしの価値観も激変しています。
地方拠点でこそできるチャレンジや、広い裁量を活かした働き方、地域と密接にかかわる経営参画など、多様な道が開けています。
まとめ:異業界出身の若手よ、製造業を変革せよ
都市部以外も含めた製造業の現場は、これまでの型や慣習が残る一方で、変革と人材多様化が急速に求められる最前線です。
異業種・異分野からの転職者こそ、現場を支える語り部、実践者、架け橋となる時代がもう始まっています。
日本のものづくりを次の世代へ継承・発展させるため、あなたの経験と視点をぜひ、このフィールドで発揮してください。
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