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技術シーズと潜在ニーズを組み合わせた新事業・新製品開発法とそのノウハウ

目次
技術シーズと潜在ニーズを組み合わせた新事業・新製品開発法とは
技術シーズとは、企業や研究機関などが持つ技術やアイデアのことを指します。これらの技術は、すでに市場に出ている製品やサービスに応用される可能性を秘めていますが、眠ったままではビジネスに結びつきません。一方、潜在ニーズとは、消費者がまだ自覚していない、もしくは市場に表れていない需要のことを指します。
新事業や新製品を開発する際に重要なのは、この技術シーズと潜在ニーズを効果的に組み合わせることです。これにより、まだ市場に存在しない新しい価値を創出することが可能になります。それでは、この新たな価値を生み出すための具体的な開発法とノウハウについて具体的に見ていきましょう。
技術シーズの探索と評価
技術リソースの棚卸し
まず初めに行うべきは、自社の保有する技術リソースの正確な棚卸しです。これは、技術者や研究者だけでなく、経営戦略に携わる全てのメンバーが関わることで、多角的な視点からリソースの価値を評価することができます。
過去のプロジェクトや現在進行中の研究開発から、新たな視点で再評価してみることも重要です。技術は分野をまたいで応用されることが多く、意外なところに適用可能性が眠っていることもあります。
特許情報や研究動向の調査
自社だけでなく、競合や関連業界の特許情報や研究開発動向を常にウォッチすることも欠かせません。これにより、自社技術との差別化ポイントを見出したり、未だ競争者の少ない市場を特定したりすることができます。
また、ビジネスパートナーやオープンイノベーションを介して外部の技術を取り込むことも、新たな技術シーズの発見につながります。コラボレーションは新たな技術の発展を促進し、潜在ニーズへの答えを模索する際の大きな一助となります。
潜在ニーズの発掘と検証
市場の変化とトレンドのキャッチ
潜在ニーズをいち早く察知するためには、市場の変化やトレンドに敏感である必要があります。業界の動向や消費者のライフスタイルの変化などの兆しに注目し、潜在的なニーズを浮き彫りにします。
テクノロジーの進化や社会環境の変化により、新たなニーズが発生することが多いため、その兆候を見逃さないよう日々の情報収集が重要です。消費者調査や市場分析レポートを活用し、具体的で信頼できるデータを取得することをお勧めします。
デザイン思考とラテラルシンキングの活用
潜在ニーズの探索には、デザイン思考やラテラルシンキングといった創造的思考法を取り入れることが効果的です。デザイン思考では、消費者の視点を徹底的に理解し、彼らの問題や不便を解決する観点からアイデアを構築します。
ラテラルシンキングを取り入れると、異なる視点やアプローチからアイデアを生成することが可能です。これにより、思いもよらない方向性からのアプローチが生まれ、革新的な製品開発につながることがあります。
技術シーズと潜在ニーズのマッチング
プロトタイピングとフィードバックループの形成
技術シーズと潜在ニーズをマッチングする際は、素早いプロトタイピングとフィードバックループの形成が重要です。初期段階では完璧を目指すよりも、迅速にプロトタイプを作成し、実際のユーザーからのフィードバックを得ることに焦点を当てましょう。
顧客の声を反映しながら繰り返し改善を重ねることで、技術とニーズの乖離を小さくし、より確実にニーズに応えられる製品に仕上げていきます。
クロスファンクショナルチームの編成
異なる専門領域のメンバーを集約したクロスファンクショナルチームを編成することで、技術シーズと潜在ニーズのマッチングプロセスを加速させることが可能です。技術、マーケティング、営業など、異なる視点を持つメンバーが協力することで、様々な角度から課題を解決しやすくなります。
この多様性は、チーム内での創造性を刺激し、画期的なアイデアを生み出す源となるでしょう。
新事業・新製品開発の成功事例から学ぶ
多くの成功事例に共通しているのは、技術シーズと潜在ニーズを的確にマッチングできたことです。例えば、3Dプリンター技術のように元々は産業用として研究が進められていた技術が、個人向けに応用され新たな市場を開拓したケースがあります。
こうした成功事例を詳細に分析することで、共通する戦略や戦術を自社の製品開発に転用することが可能です。また、失敗事例から反面教師として学び、市場要求にあわない製品開発を未然に防ぐための手法を取り入れることも重要です。
まとめ
技術シーズと潜在ニーズを組み合わせた新事業や新製品の開発は、創造力と市場性のバランスをしっかりと取ることが鍵です。迅速なプロトタイピングと顧客からのフィードバックを取り入れた柔軟な開発手法、そして多様な視点を持つチーム編成によって、競争力のある独自の製品を市場に送り出すことができます。
製造業に従事する方であれば、このような手法を取り入れることで、更なる成長と市場での優位性を確立することができるでしょう。是非、今回紹介したノウハウを自社でも試してみていただきたいです。
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