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衣類折りたたみボードアロマパッドOEMがクローゼット開放時に微香拡散

目次
はじめに:衣類折りたたみボード×アロマパッドOEMの新たな提案
衣類管理の分野では、クローゼットの収納や衣類の手入れに関連した多くの製品が存在します。
その中でも「衣類折りたたみボード」は、整理整頓やたたみ作業の効率化に役立つ商品として長年、現場や家庭で重宝されています。
一方で、サステナブル・ウェルビーイングといった新たな価値観が製造業や日用品市場に浸透しつつある中、単なる機能性だけでなく「心地よさ」「香り」などの付加価値が重視されています。
今回は、衣類折りたたみボードにアロマパッドを組み合わせたOEM商品が、クローゼット開放時に“微香”を拡散させるという新たな切り口に注目し、その市場性・実用性・導入メリットなどを現場視点で深堀していきます。
従来の衣類折りたたみボードの価値と限界
工場発の視点:効率化と標準化が主目的
従来の衣類折りたたみボードは、Tシャツやシャツなどを均一な大きさ・美しい仕上がりで折りたたむためのツールです。
工場内での大量たたみや、物流センターの現場、または衣料品小売のバックヤードにおいて“スピードアップ”や“品質標準化”を目的として導入されてきました。
家庭用へ展開する際も、省スペース化や収納効率の向上が受け入れられてきましたが、あくまで物理的な整理整頓が中心であり、これ以上の付加価値を加える発想は多くありませんでした。
昭和~平成アナログ業界の課題感
製造業や日用品分野は、いまだに「前例を重視」「機能のみを追求」といった昭和的な発想が根強いのが現実です。
たとえば生産現場でのヒット商品も、届ける先の消費者の“心地よさ”や“ライフスタイル”の変化にはあまり敏感ではありませんでした。
機能向上はできても、使う楽しさや意外性、五感へのアプローチにチャレンジする例は少数派だったのです。
OEMによる「香り」付加の現代的価値
アロマパッド×折りたたみボードはなぜ注目か
時代は大きく変わりました。
生活者は「日常の中の快適さ」「生活空間におけるさりげない癒やし」を求めるようになっています。
衣類折りたたみボードのOEM商品にアロマパッドを組込むことで、ただ衣類をたたむだけでなく、クローゼット開放時に“ほのかな香り”があたりを包み込みます。
これは、下記のような価値変革を生み出します。
・衣類収納=気分転換やリラックスといった体験軸の付与
・衣類・空間の消臭や芳香による衛生・快適性の訴求
・ギフトや店舗販促グッズとしての差別化
アロマパッドは着脱式、交換式も可能で工業的に量産しやすい素材設計が可能です。
OEM(相手先ブランド供給)としては、バイヤー側が「自社の香り」「顧客嗜好のアロマ」などでカスタマイズ提案できる点も魅力です。
コロナ禍以降の衛生意識とウェルビーイング需要
特にコロナ禍以降、消費者の衛生意識や“家庭の中での癒し”需要は大幅に高まっています。
「消臭」「抗菌」といった実用性だけでなく「快適な香りによる気分転換」という人間らしい欲求にも応える商品設計が勝負の分かれ目となっています。
衣類たたみ作業や収納作業が、単なる“家事労働”ではなく「楽しくなる」「癒される」瞬間になる。
そのイノベーションは、決して奇抜ではなく、日々の暮らしの質をジワリと底上げする現実的ソリューションです。
OEM導入がもたらすサプライヤー側の競争優位
標準品からの脱却=独自価値提案の武器
製造業や雑貨・衣料品分野では、どうしても「どこも似たような標準品・汎用品」に陥りやすいです。
サプライヤーにとってもOEM案件の多くは「他社と同じスペック」「価格競争だけが勝負材料」となりがちです。
しかし、香りを組み合わせた衣類折りたたみボードは“用途拡大”や“ブランド独自性”を打ち出せる武器となります。
たとえば:
・百貨店のPB(プライベートブランド)で地域の花の香り仕様を打ち出す
・カーディーラーのノベルティで車の香りとリンクさせるカスタマイズ
・業務用:介護施設やホテルのリネンサービスで癒しの香り導入
オリジナリティある製品企画であれば、価格競争の“消耗戦”から脱却し、価値提案型の高付加価値ビジネス展開が可能です。
バイヤー(仕入れ担当)視点の採用ポイント
バイヤー側が商品導入を決断する判断軸は、単なるコスト削減・仕入れ単価だけではありません。
その商品が「店舗やブランドのファン化」といった新規顧客獲得やリピーター獲得に繋がるかを重視しています。
そのため、衣類折りたたみボード+アロマパッドOEM商品は:
・「香り」や「見た目」のカスタマイズ可能性
・差別化しやすいパッケージ提案
・販促・ギフトとしての応用のしやすさ
こうした観点で訴求できると、バイヤーの目利きポイントに響きやすいのです。
自社オリジナル香りの開発や、既存衣料品とのセット提案も戦略的です。
製造ライン・品質管理での注意点と省力化
香り素材への現場対応のポイント
製造現場としては、香り(アロマパッド)素材を新規導入する際“異物混入リスク”や“品質の安定供給”をどう担保するかが重要課題となります。
具体的には:
・異素材(アロマパッド/香料)の選定と衣類ボード本体との接着・一体化方法
・香り残留・飛散による他作業ラインへの影響管理
・各種香料法規やアレルギー対応など法的リスクへの配慮
これらは安易な設計や現場の思い込みで事故やクレームを招きがちですが、しっかりしたサンプル試験や工程管理が可能なパートナー企業を選ぶことが成功のカギとなります。
生産性アップとパートナー選定のコツ
昭和時代のような“手作業頼み”や“現場での場当たり対応”から脱却し、現場の自動化・省力化ノウハウを持ったOEMパートナーとの協業が効果的です。
・アロマパッドの着脱方式はロボットで自動組込する
・パッケージ工程も香りが逃げにくい設計を量産化
・個包装、脱酸素剤投入で香り劣化を防ぐ
現場感覚を活かした“トライ&エラー”と“標準化”の両立が求められます。
未来志向:アナログ業界の意識変革とDX連動
衣類管理から生活空間エンジニアリングへ
衣類折りたたみボードの本質が、ただの“家事効率化アイテム”から「ライフスタイルを快適・豊かに演出する装置」として再定義されつつあります。
香りの付加価値は、まさに従来の“モノ売り”発想から“コト売り”や“エモーショナル価値”への転換点です。
さらに、IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)と連動すれば「クローゼット開閉センサー」「香り自動噴射」「在宅ワークと連動した気分転換」など、次世代の住空間サービスにも発展し得ます。
業界全体のステップアップのために
日本の製造業は、昭和~平成にかけての“こだわりによる堅実さ“を土台としつつも、今一度「顧客体験」を軸とした新しい商品開発やプロモーションを巻き起こすタイミングに来ています。
衣類折りたたみボード+アロマパッドのような一見シンプルな進化も、現場のノウハウ×顧客インサイトで組み合わせることで、市場の潜在ニーズを掘り起こす起爆剤になるはずです。
まとめ:現場・サプライヤー・バイヤーすべてに革新を
衣類折りたたみボードアロマパッドOEMは、競争の激しい日用品・雑貨業界において、昭和的なパターンから一歩抜け出し「心地よさ」や「差別化」という付加価値を提供できる有望な商品企画です。
読者の皆様がバイヤーとして商品選定力を磨く上でも、またサプライヤー側から提案力を底上げする上でも、この「現場感ある新価値提案」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
そして新しいイノベーションが、日本のものづくりや技術現場から次々と生み出されることを願っています。
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