- お役立ち記事
- ピッチショット練習マットOEMが実芝感覚を再現する高密度PP+PE二層
ピッチショット練習マットOEMが実芝感覚を再現する高密度PP+PE二層

目次
ピッチショット練習マットOEMが実芝感覚を再現する理由
ピッチショット練習マットのOEM市場は、ゴルフ練習用品分野の中でも成長著しいジャンルです。
その中でも、近年急速にシェアを伸ばしているのが、「高密度PP+PE二層構造」を採用した実芝感覚タイプのピッチショットマットです。
なぜ、実芝感やクオリティが注目されるのでしょうか?
そして、OEMビジネスの観点からバイヤーやサプライヤーはどのような視点でこの新しい波を捉えるべきなのでしょうか?
昭和的アナログ業界の“芝マット”常識をリセットする時代
これまで、昭和から続くゴルフ練習用マットの多くは、見た目重視で「芝の色が緑」「摩耗しにくい」「価格が安価」といったスペックが主流でした。
特に量販店や産業施設向けは、導入コスト優先で合成繊維マットが全盛。
一部のユーザーから「打感が硬すぎる」「すぐに毛がへたる」という声が上がっても、仕様変更や高級化の流れはなかなか浸透しませんでした。
しかし、消費者の情報リテラシー向上、SNSによる“本物志向”の拡散、そしてプロアマ選手の練習スタイル多様化により、「本物の芝に限りなく近い練習環境」を求めるムーブメントが一気に拡大しています。
この“品質転換”は、保守的で変化を嫌う製造業界にもついに波及しました。
高密度PP+PE二層構造マットが生み出す新次元の打感
素材革命 ― PPとPEのハイブリット
従来のマットはポリプロピレン(PP)単層や、ナイロンなど単一素材で構成されていました。
しかし、近年台頭した高密度PP+PE二層構造は、「PP層がコシと耐久性を担保」「やわらかいPE層が芝のしなりと自然な摩擦抵抗を再現」という特性を持っています。
この組み合わせが、実芝でピッチショットを打った時の“フェースが抜ける感覚”“インパクト後の抵抗の変化”までも高いレベルで再現しているのです。
耐久性と消耗コストの最適解
高密度実現により、マットの“ヘタリ”が劇的に改善されました。
PP層に十分な繊維量を確保し、敷衍力のあるPE層で芝が寝てしまう問題を抑制。
結果として、OEM提供側も歩留まりの向上や廃棄率削減の恩恵を受け、ユーザー・供給者双方のランニングコストに貢献しています。
リピート商材から生まれるサプライチェーン戦略の転換
従来、“マットは消耗品”で定期的リピートが前提でしたが、高品質化・長寿命化によって単品高利益・ブランド化への転換が急速に進んでいます。
OEMバイヤーは「信頼できる高品質マットの長期安定供給」をキーマンとして求めるようになり、選定基準自体が大きく見直されています。
現場実践目線でみるOEMピッチショットマット開発のポイント
品質管理や生産管理の現場で20年以上の経験を持つ立場から、OEMプロジェクトにおける留意点・落とし穴・成功要因を具体的に解説します。
差別化ポイント1:「手仕事」+「量産技術」の融合
練習マットといえど、最終的な“打感”や“芝の復元性”は、小さな工程差や繊維の密度均一性に大きく左右されます。
トップグレードのOEMサプライヤーは、「自動化された密度制御工程」と「最終仕上げの手作業検品」を併用。
昭和以来の“職人目利き”を生かしつつ、DX(デジタルトランスフォーメーション)による不良率最小化や品質トレーサビリティを確立しています。
差別化ポイント2:「フィードバック力」と「タフな交渉力」
ピッチショット練習マットは、プロ・ハイアマチュアやスクールインストラクターからの生のフィードバックが製品進化の源泉です。
OEM案件でも、現場との密接なチャネルを持ち、現物サンプル検証→データ取得→次期ロットへの迅速反映といった「柔軟な改善サイクル」を確立することが製販一体化のカギです。
一方で、バイヤー側では「QC工程の見える化」「原材料・歩留りデータの取得要求」など、利益・品質両立型のタフな交渉も必須です。
ここで真価を発揮するのが、現場経験に裏打ちされた“現実的な合意点探し”となります。
差別化ポイント3:ブランドストーリーと訴求設計
OEM案件でも、単なる“OEM製品”から脱却し「実芝に限りなく近い体験」「プロ選手推奨スペック」「経年使用でも打感が持続」といったストーリー設計が重要です。
製品の裏側にある「現場発・開発者の声」「耐久テストのデータ」「品質保証体制」などを明確に打ち出すことで、エンドユーザーにも価値が正しく伝わり、販売会社のブランド向上にも直結します。
アナログ業界に根付く“保守性”を突破する提案営業のコツ
製造業やゴルフ練習場オーナー層は、刷新への心理的ハードルが高い傾向があります。
そのため、営業やバイヤー視点では、単なるスペック提案に留まらず、現場の“業務課題解決”を軸としたアプローチが求められます。
現場トーク:「コスト」「安全」「省人化」
例えば、「安いけど芝がすぐ摩耗→頻繁な張り替え・メンテコスト発生」という現場あるある課題を、「高密度二層構造+長寿命保証」で徹底フォローするといった具体的な導入効果を打ち出します。
また、ボールの“滑り”や“打った時の安全性(反発力のコントロール)”といった現場ならではの重大な品質指標を押さえ、納得感のある説明を心掛けましょう。
SDGs・環境意識も逆転材料になる
近年は「再生PP・PE素材の採用」「排水・排気の低負荷工程」などSDGs対応がバイヤー属性によっては重要な判断材料にもなります。
生産現場も“エコ提案型”にシフトし、「従来のマット廃棄量を半減できます」「CO2排出削減実績があります」といった情報も、確実に差別化要素となります。
バイヤー・サプライヤーで共有すべき“未来像”を描く
ピッチショット練習マットの高品質化という波は、単なる単品改良に留まるものではありません。
OEMビジネスに関わるバイヤー、サプライヤーの双方にとって新たな「ものづくりの形」「提案価値の在り方」「生産と販売の連動モデル」の創出を意味します。
この潮流は、ゴルフ用品分野だけでなく、他業種の練習用消耗材、模擬テスト環境用品などにも波及するものです。
まとめ:ラテラルシンキングで新たな地平線を切り開く
高密度PP+PE二層構造のピッチショットマットは、「従来の常識を打ち破る実芝感覚」を現実にしました。
そこには、昭和的アナログと令和的DXの“良いとこ取り”、現場目線の課題解決、そしてバイヤー・サプライヤー双方の連携強化による新ビジネスモデル創出の可能性があります。
製造業の「保守×変革」の最前線で、あなた自身の知恵と情熱が新たな価値を生み出す礎になります。
そしてその知恵は、きっと次世代に受け継がれる“大きな財産”となるはずです。
資料ダウンロード
QCD管理受発注クラウド「newji」は、受発注部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の受発注管理システムとなります。
NEWJI DX
製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。
製造業ニュース解説
製造業、主に購買・調達部門にお勤めの方々に向けた情報を配信しております。
新任の方やベテランの方、管理職を対象とした幅広いコンテンツをご用意しております。
お問い合わせ
コストダウンが利益に直結する術だと理解していても、なかなか前に進めることができない状況。そんな時は、newjiのコストダウン自動化機能で大きく利益貢献しよう!
(β版非公開)