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少人数チームでも始められるグローバルPRと海外リード獲得の実践法

目次
はじめに ― 製造業のグローバル進出に必要なのは「PRとリード獲得」
現場で汗を流してきた製造業の方々にとって、「グローバルPR」や「海外リード獲得」という言葉は、どこか遠い存在に感じられるかもしれません。
日本の製造業は、卓越した品質や納期遵守力で世界でも高く評価されていますが、その「良さ」を自らの手で世界に発信できている企業は、意外なほど少ないのが実情です。
2020年代の今、海外市場は日本メーカーの隠れた「強さ」に興味を示しています。
逆に言えば、しっかり情報発信すれば、それだけでグローバル競争において差別化できる可能性も高いです。
しかし、多くの現場では、こうしたグローバルPRや海外営業活動を「人手もノウハウもない」「ウチには関係ない」といった理由でスタートさせられずにいます。
本記事では、昭和的なアナログ文化が根強く残る製造業こそ、少人数チームで着手できる実践的なグローバルPRとリード獲得の方法についてお伝えします。
筆者自身20年以上の現場経験から、地に足の着いた方法のみを厳選して解説しますので、ぜひヒントにしてください。
なぜ今、製造業こそ「グローバルPRとリード獲得」が不可避なのか
日本の市場縮小とサプライチェーン分断
日本国内の人口減少や市場の縮小は避けられません。
さらにコロナ禍以降、世界のサプライチェーンは大きく見直され、国内外のメーカーが新しい取引先を求めて活発に動き出しています。
その中で、「受注が来るのを待つ」だけの姿勢では確実に生き残れない時代となっています。
これまでの「黙っていても受注・OEM案件が降ってくる」時代が終わりを迎え、より自発的に海外にアピールし、リード=見込み顧客を獲得する力が求められています。
昭和的「紹介」頼みのビジネスからの脱却
日本のものづくり現場では「良いものを作っていればいずれお客様が気づいてくれる」「商社や知人の紹介で受注が広がる」といった昭和型の間接営業スタイルが根強く残っています。
確かに、信頼や長年の取引に基づく「紹介営業」も大切ですが、グローバル市場ではこうした関係性に頼り切ることはできません。
「能動的な情報発信」と「ITを活用した新規リードの創出」は、今や競争力の根幹となっています。
グローバルPR=「中身と作法」のバランスが重要
「英語で情報発信すればOK」は間違い
グローバルPRというと、とかく「ホームページを英語化すればいい」「カタログを多言語展開すればいい」と考えがちです。
しかし、世界のバイヤーやエンジニアは、スペックや価格表よりも「どんな技術・ノウハウを背景に持つ会社なのか」「どんな問題解決実績があるのか」に強く興味を持ちます。
つまり、自社の独自性や強み、実際の事例をできるだけ具体的・リアルに伝える中身が必要です。
同時に、海外企業が興味を持つ「情報の出し方」──すなわちグローバルで通用する「作法と見せ方」も重要です。
少人数チームでもできる「中身強化」のコツ
現場目線の技術情報や、顧客課題にどのように向き合ってきたのか―こうした内容は、中小・中堅企業のほうがむしろ豊富にストックされています。
そこで以下のようなアプローチが有効です。
– 製造現場経験者が簡単な「課題解決ストーリー」を箇条書きでまとめる
– 実際に利用実績のある写真や納入事例のビフォーアフターを記録する
– 掲載内容を社内で定期的に棚卸しし、「海外バイヤーが驚く」ポイントを洗い出す
外部の専門ライターや翻訳者に外注する前に、まずは自分たちで「中身の素材」を整理しておくことで、PR・発信作業は格段に効率化できます。
実践的・少人数体制でのグローバルPR手順
1. すぐに始められる無料・低コスト施策
全社員数十人、あるいは更に小規模な製造業でも、自分たちでできるPR手法は意外に多くあります。
– 既存ホームページの「会社案内」ではなく、「課題解決事例」「Q&A」コンテンツの英語化
– Googleマイビジネスへの登録
– LinkedInで経営層や技術スタッフのプロフィールページを英語で整備
– 海外展示会の出展レポートや、オンラインイベントの参加記録を自社ページ・SNSで発信
なお、「正確な翻訳」にこだわりすぎて一歩も動けないのは本末転倒です。
大切なのは、「自社ならではの経験・ノウハウ」を海外の視点で整理・発信していくことです。
多少、不器用でも最初は“伝える意志”を優先してください。
2. 見込み客(リード)獲得のための「着実」なプロセス
短期的には、「オンライン展示会」や「専門業界プラットフォーム(Alibaba、IndustryNetなど)」への出品が即効性を持っています。
ただし、最終的なゴールは「指名問い合わせ」に持ち込むことです。
具体的には、
– 製品説明や顧客事例をまとめたホワイトペーパーのPDF化
– 簡単な自社ウエビナー動画の制作(スマホ動画で十分)
– 海外バイヤー向けの問い合わせフォーム(英語)を設置
– 問い合わせ内容を即日一次返信できる体制
を整えれば、リード獲得の母数を大きく増やせます。
バイヤーが本当に知りたいこととは何か
1. 「現場に本当に強いか」の見極めポイント
海外のバイヤーは、「日本製」「長年の経験」だけではなびきません。
彼らが特に関心を持つのは、
– 急な仕様変更や納期変更への柔軟さ
– 過去のクレーム、トラブル対応の実績
– 物流、梱包、書類手続きなど現地まで責任持てるか
といった現場の「対応力」です。
自社でこうした実績があれば、ぜひ事例として公開しましょう。
2. 「商社頼み」では読み取れないバイヤーの本音
日本側では商社による「仲介」の安心感が根強いですが、近年のグローバルバイヤーは、できる限り製造現場や経営層に直接コンタクトを望んでいます。
IT化が進んだ今、「商社との三者面談」ではなく、ZoomやTeamsを使い直接打ち合わせしたい、という要望も増えています。
日本企業側の現場スタッフがビデオ会議に出て、自社の強みや課題対応力を語る──これが、間違いなく信頼獲得の大きな一歩となります。
グローバルPRとリード獲得の落とし穴 ― 古い常識をアップデートする
「製品説明=技術仕様」だけでは選ばれない理由
海外では、製品のスペック表やカタログだけでは差別化はできません。
「中の人がどのような情熱や覚悟を持ってものづくりを続けているか」
「失敗から生み出された教訓や、品質トラブルへの対応力」
これらの「背景情報」にこそ、グローバルバイヤーは食いついてきます。
日本特有の「当たり前」(たとえば“納期遵守は当然”など)は、海外市場では立派な差別化要因になり得ることも意識しましょう。
「自分たち“らしさ”」を表現する勇気
昭和の「無個性」なカタログ営業から抜け出し、自社にしか語れないエピソードや想いを前面に出す――これが本当の「強いPR」「リードを生む発信」の本質です。
いきなり完璧な英語で世界にアプローチ、などと身構える必要はありません。
まずは自分たちの「当たり前」の中にある「強み」に気づき、飾らず・誠実に言語化することから始めましょう。
まとめ ― 今日から始める、実践型グローバルPRのススメ
製造業こそ、自社の歴史や失敗体験、顧客との対話から生まれた知恵を、海外のバイヤー・パートナーに積極的に伝えていく時代になりました。
グローバルPRやリード獲得は、大きなコストや人的資源を要求するものではありません。
1. 自社の強み・現場での成功事例を整理し、
2. 社内の現場スタッフの声も交えてストーリーを作り、
3. まずは無料〜スモール投資で英語化・多言語発信し、
4. 「誰が・どんな課題に役立てるか」を明確に伝え、
5. 問い合わせやリードにはスピート感を持って柔軟に対応する
これらの地道な取り組みこそ、“少人数チームでも始められる”グローバル対応の第一歩です。
今、自動化DXの波と同じく、「情報発信力」も企業存続の鍵になっています。
アナログな日本の製造業でも、ラテラルに発想転換し、小さな一歩から着実にグローバル化を推進していきませんか。
本記事が、製造業の現場で働く皆さんにとって新しい挑戦の後押しとなれば幸いです。
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