- お役立ち記事
- 新入社員向け 部材の品質保証のための調達フローとその基礎知識
新入社員向け 部材の品質保証のための調達フローとその基礎知識
目次
はじめに
製造業において、部材の品質保証は製品の信頼性を確保するために欠かせない要素です。
新入社員の皆さんにとって、調達フローとその基礎知識を理解することは、職場でのスムーズな業務遂行に直結します。
この記事では、部材の品質保証のための調達フローとその基本的な要素について詳しく解説します。
部材調達の基礎知識
調達の役割とは
調達部門は企業における材料供給の窓口です。
適切な品質の部材を必要なタイミングで供給することが重要な役割となります。
また、コスト管理や供給リスクの軽減も調達の重要な任務に含まれます。
部材の選定とサプライヤーの選択
部材の選定は、製品の開発段階からの重要なプロセスです。
製品仕様を満たすために最適な素材を選び、その供給元として信頼できるサプライヤーを選定する必要があります。
サプライヤー評価の際、品質、納期、価格、サービスの4つの要素が考慮されます。
品質保証の基本概念
品質保証とは、お客様に提供する製品が設計通りに機能し、欠陥がないようにするためのプロセスです。
部材における品質保証は、購入する素材が要求された仕様を満たし、製品の品質を維持するために欠かせません。
部材調達フローのステップ
1. 部材の要求仕様の確認
製品設計が固まった段階で、部材の要求仕様を明確にします。
仕様には物理的、化学的特性、環境条件、法律や規制の要件などが含まれます。
設計部門と製造部門が密接に連携して、詳細な要求仕様をまとめます。
2. サプライヤーの選定と選定基準
サプライヤーを選ぶ際、品質管理能力、技術力、財務状況、過去の実績が評価基準となります。
可能な限りリスクを排除するために、サプライヤー監査や取引先訪問を実施し、信頼性を確認します。
3. 試験注文と評価
新しいサプライヤーや部材の導入時には、試験注文を行い、その品質を評価します。
試験結果に基づいて、正式な取引を開始するかどうかを判断します。
4. サプライヤーとの契約
交渉を通じて、品質基準、納期、価格、条件を明確にした上で契約を結びます。
また、不良品の対応や責任の範囲など、トラブルを未然に防ぐための取り決めも重要です。
5. 継続的な品質保証と改善
調達した部材が製品に使用される前に、受入検査を行い、品質を確認します。
また、サプライヤーの製造工程や品質管理体制を定期的に監査し、継続的な品質改善に努めます。
調達フローにおける課題と対策
品質のばらつきへの対策
品質のばらつきは製品の信頼性に直結するため、調達フローでは一貫性維持が求められます。
統計的品質管理を活用し、品質のばらつきを数値化・分析して、プロセス改善を図ります。
納期遅延への対応
納期遅延は生産スケジュールに影響を及ぼします。
サプライヤーとのコミュニケーション強化や、複数サプライヤーから調達することによりリスク分散を図ります。
コスト管理とコスト削減の取り組み
コスト管理は企業競争力を左右します。
価格交渉や、サプライヤーとの共同開発、技術提携を通じてコスト削減を目指します。
業界動向と最新のトピック
サプライチェーン全体のデジタル化
AIやIoTの技術進化により、調達業務のデジタル化が進んでいます。
リアルタイムでのデータ分析により、予測力や決定速度の向上が図れます。
持続可能な調達への関心の高まり
環境問題への意識が高まりつつある現代、持続可能な調達は企業の社会的責任として重要視されます。
再生可能素材の活用や廃棄物削減に向けた取り組みが積極的に行われています。
サプライヤーとの強固なパートナーシップ
従来の発注者と受注者の関係を超えた、パートナーシップの構築が求められています。
サプライヤーとの共同バックアップ体制や、技術交流を推進し、相互の発展を目指します。
まとめ
部材の品質保証は、製品の完成度に直接影響する非常に重要なプロセスです。
新入社員の皆さんにとって、調達フローを理解し、実践することは今後のキャリア形成において貴重な経験となるでしょう。
技術の進化や業界の動向を意識しながら、日々の業務に挑戦していく姿勢が大切です。
資料ダウンロード
QCD調達購買管理クラウド「newji」は、調達購買部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の購買管理システムとなります。
ユーザー登録
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。
NEWJI DX
製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。
オンライン講座
製造業、主に購買・調達部門にお勤めの方々に向けた情報を配信しております。
新任の方やベテランの方、管理職を対象とした幅広いコンテンツをご用意しております。
お問い合わせ
コストダウンが利益に直結する術だと理解していても、なかなか前に進めることができない状況。そんな時は、newjiのコストダウン自動化機能で大きく利益貢献しよう!
(Β版非公開)