クイックドライアロマハンドジェルOEMがエタノール70%＋保湿ハチミツエキス

クイックドライアロマハンドジェルOEMがエタノール70%＋保湿ハチミツエキスで選ばれる理由

現場目線で見るハンドジェルOEMの進化

ハンドジェル市場において、「OEM（Original Equipment Manufacturer）」という形で製品を用意する動きが、年々活発になっています。
特にコロナ禍以降、製造現場、営業現場、医療現場を始めとして、さまざまな場面で消毒用ハンドジェルの需要が爆発的に高まりました。
その中で、多くの企業が自社ブランドのハンドジェルを展開するためにOEM供給を選択しています。
なかでも、「エタノール70%＋保湿ハチミツエキス」のクイックドライアロマハンドジェルのニーズが急伸している現状には、現場を知る者としても深く納得する理由があります。

ひと昔前は、消毒用ジェルは「アルコール度数が高い＝それなりに手荒れ」という印象が根強く、現場では使い勝手の面で敬遠された時代もありました。
それに加え、「香り」や「使用感」といった要素は二の次・三の次で、「とにかく殺菌できれば良い」という機能一辺倒で考えられていたため、OEM提案にも大きな差別化はありませんでした。

しかし、今は違います。
製造業の厳しい現場や購買の担当者の目線でも、衛生管理と快適さが両立した製品が支持され始めています。
ここには日本の製造業が昭和から脱皮し、「新しい当たり前」を取り入れる空気感が背景にあると感じます。

なぜエタノール70％が重要なのか？

消毒用アルコールの主成分であるエタノールについては、厚生労働省や多くの公的機関がその効果に関するガイドラインを示しています。
衛生管理の観点から、ウイルスや細菌に対して迅速かつ確実に作用する濃度として、「エタノール70%」は実効性が高いとされています。

現場で多いのが「アルコール感がしっかりしているほうが社員も納得する」という声です。
実際にエタノール濃度が低すぎると、消毒効果が薄れ、現場での衛生リスクが高まります。
その一方で、80%を超える高濃度は揮発が早すぎて十分な作用時間を持たなかったり、手荒れリスクが高まるという難点があります。

よって、効果と安全性、及び使い勝手のバランス点として70%が「現場納得の黄金率」といえるのです。
OEMの製品提案においても、「70%って本当に大丈夫？」という購買担当者からの質問は今も多く、しっかりしたエビデンスを持って、安心・安全・納得を伝える責任があります。

保湿ハチミツエキス配合がもたらす差別化

一方で、アルコール消毒でつきものなのが「手荒れ」「カサつき」といった悩みです。
ここ十数年、特に若手社員や女性社員からは肌への負担を懸念する声が目立つようになり、工場長目線でみてもそのケアは無視できないポイントです。

そこで「保湿ハチミツエキス」。
ハチミツには天然の保湿成分が多く含まれ、肌荒れや乾燥予防に優れることが科学的にも知られています。
保湿成分を配合することで、日常的な使用が求められる現場でも「使い心地が良い」「かさつかない」といったフィードバックを得られるようになります。

これまでだと、「現場の消毒は義務だから我慢だ、多少カサついても仕方がない」という昭和的発想が主流でした。
ですが、今は違います。
QOL（クオリティ・オブ・ライフ）が職場にまで広がり、「誰もが快適に、安全に働ける環境づくり」が経営課題となっています。

実際にOEMでのハンドジェル案件を進める中、「どうせつくるなら快適性や安全性も重視してほしい」というバイヤー側からの要望が増えてきました。
また、現場メンバーから自発的に「こっちのハンドジェルの方が手が荒れにくい」と高評価を得られると、リピート発注やブランド価値向上にも直結します。

「アロマ」＆クイックドライの時代背景

さらに現代的なニーズとして、「アロマ（香り）」と「クイックドライ（速乾性）」へのこだわりがあります。
日本の製造業界には、一日の大半を工場やオフィスで過ごすスタッフが数多くいます。

アルコール臭だけが残るジェルでは、精神的にリラックスすることはできません。
アロマオイルなどを配合することで、使用時のストレスが軽減されたり、「ほんのり良い香りで気分がやわらぐ」といったプラス要素を持たせることができます。

また、クイックドライ（速乾性）は作業効率を維持するために不可欠です。
特に製造現場の場合、「作業手袋をすぐに装着したい」「濡れ感が残ると作業しにくい」といった現実的な問題があります。
乾くのに時間がかかるハンドジェルは敬遠されがちで、素早く乾くことが現場適応に直結しています。

OEM選定時には、バイヤーが「社員の使いやすさ」まで細やかに配慮する時代です。
アロマの癒しとクイックドライの利便性がセットになっていることは、バイヤーの心理的ハードルを一気に下げる要因になっています。

サプライヤーとバイヤーの“現場感覚”ギャップ

ここでOEMの「売り手」と「買い手」の立場から見える現場感覚の違いをひもといてみます。
サプライヤーとしては「スペック（濃度や成分）」にこだわる一方、バイヤー側は導入のしやすさや従業員からの評判、ロス率の低さ、安定供給など「現場目線」での安心感や現実的な運用を強く意識します。

昭和型のアナログな調達現場では、いまだに「前任者が使っていたから」「前からつきあいのあるメーカーだから」という、いわゆる“伝統継承型購買”も根強いのが実情です。
しかし、本当に良い製品・現場に合ったOEM供給先を探そうとする企業は増えており、「具体的な使い方」や「配慮されている工夫」を自社の納入事例や現場レポートで伝えることが、バイヤー攻略のポイントとなっています。

例えば、小規模な工場であればディスペンサーボトルの詰め替えやすさまで気にされますし、大企業であれば大容量詰替パックのコストメリットや廃棄効率が問われます。
OEM案件では、こうした現場ごとのカスタマイズ対応やスペックを超えた「現場適応力」が、他社との差別化になっていきます。

業界動向：アナログ業界のデジタル化に潜む可能性

いまだデジタル変革が中途半端にとどまる日本の製造業ですが、衛生資材分野をはじめとした周辺領域では「現状より一歩進んだ選択肢」がじわじわと拡大しています。

オンラインを活用したOEM発注や、稟議・見積もりフローの効率化、需要変動に応じた柔軟な生産体制など、アナログ業界の中にもDXの萌芽が見られ始めています。
こうした動きと、現場で「より良い製品」を選ぶ空気感が絡み合い、OEM市場の競合状況も激化しています。

クイックドライアロマハンドジェルのように、「その工場・オフィスならではの使い勝手」「独自の快適性」をプッシュできるメーカーは、今後ますます有利な立場に立っていくでしょう。

OEMで選ばれるための現場力と提案力

バイヤー経験や工場長経験を通じて痛感するのは、最終的に選ばれるOEMサプライヤーは「現場要望をどこまで具体的に形にできるか」という力だと感じます。

たとえば「うちの現場スタッフは40代男性が多く、アルコール臭がきついと苦手意識を持つ」といった小さな課題や、「冬場の乾燥がひどいので余計に保湿ケアがほしい」といった声をしっかりヒアリングし、OEM提案に反映できる会社ほど信頼されます。

そのためには、
・細かな現場観察力
・購買視点の課題解決力
・継続的な品質・納期コミットメント
・最新市場動向へのアンテナ
が必要になります。

製造業のバイヤーも「どう違うのか？」を理詰めで検証する姿勢が問われるようになり、サプライヤーも「売る側都合」でなく、「現場と一緒に考え、改善しながら作り込む」姿勢が大事です。

まとめ—新しい常識をつくるOEMの役割

クイックドライアロマハンドジェルOEMの「エタノール70%＋保湿ハチミツエキス」は、従来の“消毒ジェル”という枠組みを超え、「現場ニーズ」「快適性」「現代の価値観」を一点に融合させた新しい価値提案です。

・消毒の確実性
・日常使いの手肌ケア
・ストレス軽減の香り
・作業効率を阻害しない速乾性
を押さえ、企業の衛生管理からES（従業員満足）まで広い範囲で貢献できる存在です。

今後、OEMで勝ち残るには、ただスペックを満たすだけでなく、「現場×バイヤー目線」に寄りそったストーリー設計、機能以上の細やかな理由付け、導入後の満足度まで責任を持つ提案が求められます。

本記事が、OEM製品の開発や選定に携わる皆様の一助となり、アナログ業界を一歩新しいフェーズへ導くヒントとなれば幸いです。