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斜ニッパーの選定と製造業での利用方法
目次
斜ニッパーとは?斜ニッパーの基本知識
斜ニッパーは、鋲、ワイヤ、ケーブル、プラスチックなどの切断や成形に広く使われる工具です。
その名前の通り、刃が斜めに設計されていることが特徴です。
この斜めの刃の設計により、細かい作業や高精度が求められる切断作業を行うことが可能になります。
斜ニッパーは主に刃材質、ハンドルの形状、サイズ、切断能力などの要素で区別されます。
それぞれの要素が異なるため、使用目的や作業環境に応じて選定することが重要です。
斜ニッパーの選定基準
斜ニッパーを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
1. 刃の材質
斜ニッパーの刃は、通常、炭素鋼や高炭素鋼で作られています。
炭素鋼はより頑丈で耐久性が高く、長期間にわたって使用することができます。
刃の材質に特殊なコーティングが施されているものもあり、これにより耐摩耗性や切れ味が向上されます。
2. ハンドルの形状と素材
斜ニッパーのハンドルは、作業のしやすさや疲れにくさに大きく影響します。
ゴムやエラストマー(ゴムプラスチック)のグリップは滑りにくく、長時間の作業でも手が疲れにくい特長があります。
ハンドルが人体工学に基づいて設計されているものを選ぶと、作業効率も向上します。
3. サイズ
斜ニッパーのサイズも選定基準の重要なポイントです。
小型の斜ニッパーは細かい作業や狭い場所での作業に適し、一方で大型の斜ニッパーは太いワイヤやケーブルの切断に適しています。
作業内容に応じて適切なサイズの斜ニッパーを選びましょう。
4. 切断能力
切断能力は対象物に合った斜ニッパーを選ぶ上で欠かせない要素です。
通常、製品のパッケージやカタログに切断可能な直径や材質が記載されていますので、これを参考に選定します。
斜ニッパーの利用方法と注意点
次に、斜ニッパーの基本的な利用方法と注意事項について説明します。
1. 正しい持ち方
斜ニッパーを使う際は、刃を手前に、ハンドルをしっかり握ることが重要です。
刃先が自分や他人に向かないように注意しましょう。
特に力を入れる場合は、しっかりと握らないと手首や指に負担がかかり、作業中の事故につながる可能性があります。
2. 適切な力のかけ方
斜ニッパーで切断する際は、一度に大きな力をかけず、少しずつ力を入れて切断することが基本です。
一気に切ろうとすると、刃先が対象物に食い込んでしまい、結果として刃が欠ける恐れがあります。
また、硬い材料を切断する際は無理に力を加えず、専用の工具を使用するか、複数回に分けて切断することが推奨されます。
3. 安全な保管方法
斜ニッパーは刃が鋭利ですので、使用後は必ずキャップをかぶせるか、安全な場所に保管してください。
また、子供の手の届かない場所に保管することも重要です。
工具箱内で他の工具と刃が擦れ合わないよう、適切な収納方法を考えると良いでしょう。
製造業での斜ニッパーの活用事例
斜ニッパーは製造業の現場で幅広く活用されています。
以下にその具体的な活用事例をいくつか紹介します。
1. 電子部品の切り出し
斜ニッパーは、小さな電子部品のリード線を切断するのに最適です。
高精度な切断が求められるため、刃の切れ味が重要なポイントとなります。
この場合、炭素鋼製の刃が適しています。
2. ケーブルハーネスの加工
斜ニッパーは、ケーブルハーネスの加工にも使用されます。
ケーブルを適切な長さに切断し、端末処理を行うために利用されます。
この場合、グリップのしっかりしたものを選ぶことで、長時間の作業でも手が疲れにくくなります。
3. プラスチック材料の切断
プラスチックや樹脂成形品のランナーカットにも斜ニッパーは有効です。
固いプラスチックを精密に切断するのに適しているため、製品の仕上がりが美しくなります。
複雑な形状のパーツの余剰部分を取り除く際にも活用されます。
4. 鉄筋やワイヤの切断
斜ニッパーは鉄筋やワイヤの切断にも使用されます。
特に建設現場では、高炭素鋼製の斜ニッパーがより頑丈で耐久性があるため、重宝されています。
最新の技術動向:斜ニッパーの進化
斜ニッパーは、技術の進化に伴い不断の改良が行われています。以下は最新の技術動向です。
1. CNC加工による高精度刃製造
コンピューター数値制御(CNC)技術を利用した高精度な刃の製造が進んでいます。
これにより、より精細な切断が可能になり、刃の耐久性も向上しています。
2. エルゴノミクスデザイン
近年、人体工学に基づいたデザインが取り入れられており、長時間の使用でも疲れにくい設計が進んでいます。
特に、プロフェッショナルな用途ではこうしたデザインが作業効率を向上させます。
3. 特殊コーティング技術
刃に特殊なコーティングを施すことで、摩耗性や耐久性を大幅に向上させる技術も開発されています。
これにより、斜ニッパーの寿命が延び、長期間にわたって高い切れ味を維持することが可能です。
まとめ
斜ニッパーは製造業の現場において欠かせない工具であり、その選定と利用方法は生産効率や品質に大きく影響を及ぼします。
刃の材質、ハンドルの形状、サイズ、切断能力といった要素を考慮し、適切な斜ニッパーを選定することが重要です。
また、正しい使い方と保管方法を守れば、安全かつ効率的に作業を行うことができます。
さらに、最新の技術動向を取り入れることで、作業効率や品質を一層向上させることができるでしょう。
製造業の現場では、日々新しい技術が導入され、効率化が求められています。
斜ニッパーの選定と適切な利用は、その一環として非常に役立つものです。
皆様の業務の参考にしていただければ幸いです。
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