投稿日:2025年7月22日

ぷにぷにストレスボールOEMがオフィス癒し効果を高めるTPE二重成形

ぷにぷにストレスボールOEMがオフィス癒し効果を高めるTPE二重成形

はじめに ~なぜ今「癒し」グッズがオフィスに求められるのか

近年、働き方改革やリモートワークの普及、世代交代による価値観の多様化など、オフィス環境は大きく変化しています。

一方で、業務効率や生産性向上ばかりが重視されがちですが、その裏側には社員の「メンタルヘルス」や「癒し」といったソフト面への配慮の重要性が急速に高まっています。

そんな中、手軽に導入できて高い癒し効果が得られるとして、ぷにぷにした触感のストレスボールのOEM需要が右肩上がりです。

その鍵となるのが、TPE(熱可塑性エラストマー)による「二重成形」と呼ばれる高度な成形技術です。

本記事では、なぜストレスボールのOEMがもたらす癒し効果が評価されるのか。
また、TPE二重成形がどのように製品価値に寄与しているのか。
製造現場での実例やサプライヤー・バイヤー両方の目線も交えて、現場ならではの視点で詳しく解説します。

ストレスボールOEMとは? ~オリジナリティとコストのバランス

まず「OEM」とは、Original Equipment Manufacturerの略であり、委託者のブランド名で製品を生産する仕組みです。

オフィス向け癒しグッズとして注目を集める「ストレスボール」ですが、既製品では味気ない・差別化がしにくいという課題がよく挙げられます。

そこでOEMの出番です。

例えば、企業のロゴやキャラクターをあしらったり、特定の色や形状、質感(やわらかさや手触りなど)をカスタマイズしたりと、オリジナリティが打ち出せるのが大きなメリットとなります。

一方、完全なオーダーメイドはコストも時間もかかる。
この「高コストでも個性的なOEM」か「安価で無個性な既製品」かの二者択一では、多くの日本企業はなかなか一歩を踏み出せません。

ところが、TPE二重成形技術を核としたOEM提案により、「コスト抑制」と「独自性」のいいとこどりを実現できる現状が生まれています。

TPE(熱可塑性エラストマー)二重成形の仕組みとメリット

製造業の現場=すなわち工場の視点から見ると、「TPE二重成形」は実に意義深い技術革新です。

TPEはゴムのような弾性とプラスチックの成形性を両立した素材です。
熱によって柔らかくなり、冷めると固まるため、様々な形・色・硬さに調整可能です。

「二重成形」は、異なる2種類の素材(主に内核と外皮)を一体化して成形する工法です。
例えば、内側は発泡ポリウレタンで柔らかく、外側はTPEでしっとり・ぷにぷにの質感という組み合わせが可能です。

この工法のメリットは大きく以下の3点です。

1. 外側の素材(TPE)が手にしっとりと馴染み、人間工学的にも「握り心地の良さ」を実現します。
2. 内側素材の弾性を調整することで、個別企業の要望に沿った「好みのやわらかさ」を案件毎に簡単に提案できます。
3. 成形時に印刷・着色・加飾が容易なため、工数・コストを抑えながらブランドロゴやメッセージ、イメージキャラなどを鮮やかに再現できます。

現場目線で言えば、この「二重成形」が従来の単一素材(ゴム製・ウレタンのみ・EVAのみ等)比べて、格段に選択肢が広がります。

さらに、成形工場側でも「歩留まり」や「制御の精度」が高く、品質の安定性という点でも優れています。

製造現場で根強い「昭和的アナログ志向」vs.進化するOEMの現実

実は、製造業界には未だに「伝統的(昭和的)なやり方で十分」「業者は毎年同じところに決まっているから冒険しない」といった空気が根深く残っています。

とくにストレスボールのような「いわゆるノベルティ製品」においては、仕入先の変化や新工法の導入に消極的な企業も多いのが現実です。

現場管理職としての経験からお伝えすると、
・「前例がないものはリスク」「品質不安がある」
・「最終消費者に近い感性がわからない」
・「設計要求はシンプルな方が間違いが少ない」
という声が、まだまだ日本の大手製造業では大きい。

ですが、働き方改革やウェルビーイング経営、インターナルブランディング(社内ブランディング)の文脈から
・「従業員が本当に喜ぶオリジナリティをどう出すか」
・「ブランド価値向上に直結するグッズ活用」
・「SDGs対応の新素材・新工法活用」
こうした新しい視点でのバイヤー・調達購買部門の進化が求められているのです。

バイヤーは何を求めているか?サプライヤーの立ち位置から考察

バイヤー(調達購買)の考えていることは、単に安くて納期を守る供給だけではありません。

近年では
・「社内多様性への配慮」や「ESG経営に沿う素材選択」
・「手触りや遊び心」を付加価値とする提案力
・「社内外への情報発信ツール」としてのノベルティ戦略
が重視されています。

サプライヤーに対しては、
・素材や成形技術について分かりやすく解説できる技術サポート
・小回りのきく試作、小ロット多品種対応
・プリント、パッケージングなど総合的なOEM力
が期待されています。

TPE二重成形のOEMは、小回り・多様性・コスト・個性的価値のバランスをとりやすい、まさに新時代のバイヤー目線を満たす提案なのです。

ぷにぷにストレスボールは「採用・教育・定着」でも効果大

新卒や中途採用時の配布アイテム、社内表彰、イベント景品など「オフィス向け癒しグッズ」は、使い方も多様です。

特に「TPE二重成形」のぷにぷにストレスボールは、“握る”という動作がストレス緩和に直結するだけでなく、
・社内コミュニケーションのきっかけ作り
・離職率低減、従業員ロイヤルティ向上
・採用広報の話題作り
にもなります。

また、TPEはリサイクル性が高く環境負荷が小さい点も、多様な人材が集まる現代企業にマッチしています。

ラテラルシンキングで示す、新たな価値地平線

単なるノベルティグッズ、単なる癒しボール――こうした縦割り思考を超え、製造現場とバイヤーとサプライヤーが知恵を出し合うことで、従業員の心に届く本質的な価値創造が実現できます。

例えば
・TPEの色や硬度を自在に組み合わせた「社員投票型カスタマイズ」
・部署ごと・拠点ごとに異なるデザインで“つながり”を演出
・季節やイベントごとに数量限定品をOEMで展開
・感情やコンディションを計るバイオセンサー付きストレスボール(TPE二重成形で外装を心地よく)
など“今まで思いつかなかったサプライチェーンの新価値”が生まれます。

まとめ ~現場目線とバイヤー目線、OEMで拓く癒しと付加価値の実現

製造業、特に長年続く日本のアナログ的な業界風土においても、グローバルな競争と働き方の多様化が進む今、TPE二重成形のストレスボールOEMの可能性は限りなく広がっています。

現場で汗を流してきた方々も、新しいバイヤー職を志す方も、そしてサプライヤーとしてバイヤー目線を知りたい方も、この「ぷにぷにストレスボールOEM」の世界から、
ぜひ一味違った付加価値創造を目指してみてはいかがでしょうか。

これからのオフィスには、癒しや遊び心を届ける製造業の知恵と技術が、今まで以上に問われています。

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