製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
E社は30年以上の歴史を持つプレス部品メーカーである。
主力製品は自動車部品で、国内主要メーカーをはじめとする顧客に納入していた。
しかし、近年顧客ニーズの多様化や新規メーカー参入による競争激化に直面した。
売上は横ばい傾向となり、新規顧客開拓が課題となっていた。
E社は営業力強化を図るべく、DX導入を決定した。
具体的には、WEBサイトをリニューアルし検索keywords対応を強化。
SNSを活用した顧客接点の創出や、360°カメラを使用した製品プロモーション動画の制作などを行った。
加えて、3Dデータ作成・共有システム導入により、注文受注から配送までを完結可能とした。
導入後のWEB解析結果では、SNS動画は高い頻度で共有された。
新規顧客ランディングページからのセッションも前年比30%増加した。
3Dデータシステムでは、サンプル作成や見積もり依頼そのものが煩雑な業務から脱却できたため、営業サイクルが大幅に短縮された。
これらが組み合わさり、売上高は前年比7%増加する効果があった。
以上がE社のDX事例である。
新技術を活用した営業課題の解決が、実需拡大につながった教訓と言える。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。