製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
私の勤めるメーカーでは、過去1年間製造現場と購買部門が連携し、生産性と品質管理向上を目的に部品調達先の見直しを行ってきました。
具体的には、生産部門から発生する部品仕様変更や量産化に伴う価格交渉要望を購買部門が把握し、再調達先の検討を行いました。
改めて複数社からオファーを取りまとめ、コスト計算を元に調達先を変更しました。
この結果、主要部品5品目について年間約1000万円のコストダウンが実現しました。
生産性向上にも力を入れ、在庫管理の見直しで部品在庫・運搬コストも削減できるようになりました。
私たちはCADデータに基づき、同一設計でも仕様が微妙に異なる部品を見つけ直し、共通化が可能な部品については調達先を統合しました。
3Dデータを比較検討ソフトで解析し、形状の共通点から候補部品を抽出。設計部門と協力して共通部品化が可能な部位を特定しました。
その結果、20件の部品仕様を5件に統合でき、製造ライン上でも部品取り替え作業が簡略化されました。
部品在庫コストと生産性向上効果は年間500万円規模と試算しています。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。