投稿日:2022年10月19日

【2024年版】購買管理システム比較23選 製造業調達購買部門必見 (※2024年6月13日更新)

目次

  1. 購買管理システムとは
  2. 調達購買を強化するために知っていてほしいこと
  3. どんな人が読むべき記事か
  4. 評価の高い購買管理システム23選を紹介
  5. 各購買管理の導入費用
  6. 購買管理システムの主な機能紹介
  7. 購買管理システムのニーズ
  8. 購買管理システム「newji」の紹介
  9. 終わりに

購買管理システムとは

この記事では調達購買を強化するために、調達購買への理解を深めるための情報を提供していきます!

さらに、各購買管理システムの比較を行ったので、是非参考にしてみてください。

購買管理システムは、企業における購買業務の効率化と最適化を目的としたソフトウェアです。

発注処理、在庫管理、仕入先管理などの購買関連業務をシステム化することで、人的ミスを減らし、業務の標準化と可視化が図れます。

また、発注データの一元管理により、過剰在庫や納期遅延のリスクを低減できます。

さらに、購買実績の分析を通じて、コスト削減や適正在庫水準の維持が可能になります。

大手企業ではERPシステムの一部として購買管理システムが導入されていますが、中小企業向けのクラウドサービスも増えています。

 

調達購買を強化するために知っていてほしいこと

日本産業全体のDX化が叫ばれる中、基幹産業である日本の製造業におけるIT投資が思うように進んでいません。

このような実態を踏まえて、IT先進国で米国を含む海外企業発の調達・購買領域に強みを持つ企業およびシステムを調査いたしました!

*1…経済産業省発行 2022年版ものづくり白書抜粋

 

どんな人が読むべき記事か?

今回は特に、製造業の調達購買部門で働く方、DXに興味がある方に読んでいただきたいです。

他にも以下の読者におすすめです。

  • DX推進・企画を担当されている方々
  • 受発注システムの導入を検討されている方々
  • 製造業のDXをサポートしている企業で営業をされている方々

 

評価の高い購買管理システム23選を紹介

海外企業の購買管理システムを中心に、インターネット上に掲載されている、

かつ、日本でも使用可能な購買管理システムについて調査を行いましたので、まずは概要を紹介させて頂きます。

今回は、利用者(ユーザー)評価の高い購買管理システム23社を中心に調査を行いました。 (※2023年2月7日更新)

購買管理システムが持つ特徴

システムが持つ機能の大きな特徴として

購買機能の他に、基本的な情報を管理する全体機能(*2)や経理機能(*3)が主な機能として挙げられている事から、

”購買管理システム”といっても各部署との連携機能や、発注~支払いまでの費用処理面での機能がメインとなっております。

*2…例)タスク管理、カレンダー管理、ワークフロー管理等
*3…例)請求書支払い、電子送金、納税計算、電子送金等

 

購買管理システム23選

全て欧米企業のシステムかつ、2000年以降に設立された会社が8割以上ですので、

日本ではあまり馴染みのない企業名となりますが、こちらが23社です。

以下の表では、購買管理システムサービス、各サービスを提供する企業概要、おすすめ環境を比較しています

サービス名会社名設立本社参考動画 オンプレクラウド大手企業中小企業
Precoro2015米国YouTube
eBuyerAssist Platform2009米国YouTube
Pipefy2015米国YouTube
ERPRG1995米国YouTube
inFlow Inventory2005カナダYouTube
Tipalti2010米国YouTube
Promena2001トルコYouTube
Bellwether PO and Inventory1985米国YouTube
Prokuria2016ルーマニアYouTube
SnackMagic2020米国YouTube
Spendwise2012米国HP
EMERGE App2010シンガポールYouTube
Unleashed2009ニュージランドYouTube
Megaventory2009米国YouTube
Esker1985フランスYouTube
Tradogram2014カナダYouTube
WebReq2000オーストラリアHP
Orderhive2013米国YouTube
RanFab2007オーストラリアYouTube
Xeeva2014米国YouTube
e-Procure2020サウジアラビアYouTube
JAGGAER eProcurement1995米国YouTube
Xero2006ニュージーランドHP

 

✓PRECORO

67ヵ国以上で使われており、購買業務効率化ニーズに応えるプロダクト。

自動発注機能を搭載する事で業務のヌケモレを防ぐことが出来る。またサプライヤ毎の購入データがダッシュボードで閲覧可能。

会計機能は必要最小限にとどめ、OracleやXEROといったアカウンティングシステムとの外部連携が可能。

 

Precoro, Inc
442 Lorimer St. Brooklyn, NY 11206
+1 347 389 1524
HQ@precoro.com

 

 

✓eBuyerAssist Platform

米国・中近東・UKを中心に業界を問わず使われている。

搭載機能はPrecoroと同様、自動発注や電子承認といった基本機能を搭載。

またオプションとして自動RFP/RFQ発行機能を持つ。

 

 

Eyvo, Inc.
Mill Valley, California, United States
+1 888 237 9801
sales@eyvo.com

 

 

✓Pipefy

購買・社員のオンボーディング・人事管理等のワークフロー管理システム。

これ自体が購買管理システムではないが、世界で愛用されているOracleやSAP等との外部連携が可能ということで念の為リストアップ。

 

 

Pipefy, Inc.
10 Jackson St, San Francisco, CA 94111

 

 

✓ERPRG

中小企業向けに開発された統合型ERPシステム。購買・営業・生産・アカウンティングまで幅広い業務をカバーする。

購買領域ではリピート品の自動発注やBOM機能があり、小回りの利くシステムとなっている。

 

✓inFlow Inventory

主に卸売、eコマース業界等で取り扱うカタログ品向けに適した発注・在庫管理システム。過去実績のあるコストと自動比較機能があるのが便利。

 

✓Tipalti

購買業務効率化に応えるプロダクト。

会社毎に異なる承認プロセスへの対応や、自動発注機能、サプライヤの会社情報を同システム内に蓄積できる事が特徴。

またSlack連携も可能なため、サプライヤコミュニケーションの観点でも効率化が図れる。

 

✓Promena

支出管理・ソーシング管理・調達実績管理・サプライヤ管理が特徴。

特に入札制度によるサプライヤ決定が可能な為、官公庁や業界特性がマッチする品目において非常に便利なシステム。

 

✓Bellwether PO and Inventory

1985年創業の老舗。

エンタープライズ(大企業)向けに開発されたシステムとして、基本的な購買機能に加えて資産管理、契約管理コストを抑えたい企業ニーズに応えるプロダクト。

DELL・AT&T等1,000社以上の導入実績がある。

 

✓Prokuria

サプライヤ管理から受発注業務まで多くの自動化機能を提案するプロダクト。

例として契約書更新のアラート機能、自動発注機能、リバースオークション機能を搭載する。

 

✓SnackMagic

こちらはTOP10ランキング入りしているものの、その名の通り2020年創業のオンライン軽食購入サービス。

個人や企業向けに様々なスナックや飲み物を自由に選べるギフトボックスを提供しています。

利用者は、オンラインプラットフォームを通じて、自分自身やギフトを受け取る相手のために、さまざまなスナックや飲み物を選び、オーダーすることができます。

 

✓Spendwise

基本的な購買管理機能に加えて、支出管理や予算管理コントロールの機能が充実している。

時間削減・間接コスト削減・アクセス性の良さを売りにしている。

 

✓EMERGE App

所定のPDFデータをシステムアップロードする事で、在庫管理や支出管理を一部サポートする機能があり、更に取引先ごとにソート出来る為に、定期取引におけるデータ管理に役立つ。

 

✓Unleashed

日用品から製造業まで、業種を問わずに使えるシステムとなり、販売~在庫管理まで一元管理する事が可能。

 

✓Megaventory

自分専用のオーダーリストを作成する事が出来る為、リピート発注の際に力を発揮する。

また在庫管理機能では、在庫場所の表示まで細かくログを取る事が可能。

 

✓Esker

1985年創業の老舗企業として、SIEMENS、東芝、Heineken、NVIDIAなど幅広い業界の顧客基盤を持つ。

シンプルなインターフェースに加えて、カスタマイズ可能なダッシュボード機能を持つ。

 

✓Tradogram

ソーシング戦略、契約書管理、サプライヤーマネジメント機能など、購買業務の中でも上流~下流まで広くサポートしてくれる機能を付与している。

 

✓WebReq

サプライヤーへの自動見積機能や、登録済製品の自動発注など、調達領域の事務作業を簡素化する事をメインターゲットとしているプロダクト。

 

✓Orderhive

複雑なバックオフィス業務を簡素化する事を目的としたプロダクト。

Amazon、ebay、shopify、XEROとった外部ECサイトに加えて、FedEX、DHLといった物流サイトとのシステム連携も可能。

 

✓RanFab

見積、生産管理、在庫管理、発注機能に特化した購買管理システム。

パーツNo.と紐づいて簡易図面検索が出来る為、システム間を必要以上に往復しなくて良い等、利便性が高い。

 

✓Xeeva

一般的な購買管理システムの機能に加えて、新規サプライヤ探索の補助機能が付いており、ビジネス拡大期の企業に対してマッチ度が高い。

 

✓e-Procure

B2Bビジネスを主な対象として、基本の電子商取引機能に加えて入札機能を持つ。

 

✓JAGGAER eProcurement

創業1995年の同業他社と比較すると老舗企業の部類に入る。

大手企業向けのオンプレサービスからクラウドまで幅広く対応する。

 

✓Xero

会計機能を強みとしてシステムとして、支出管理や支払い業務の機能に強みを持つ。

 

各購買管理システムの導入費用

こちらは、各種導入条件やオプション付与・カスタマイズ有無によって大きく変わり得るため最安の初期導入費用になります。

あくまで最安価格ですが23社平均約124$/月という金額はお試し導入という観点では現実的ではないかと考えます。(※各社フリーミアムプランを用意している場合もあり)

 

購買管理システムの主な機能紹介

米国企業中心に、老舗企業からスタートアップに近い企業まで含むTOP23システムですが、各社様々な機能を持っています。

QCDでカテゴライズし直すと約8割の機能がQCD+取引先管理の機能となっている事がわかります。

例えば、デリバリー管理においては在庫管理・輸送管理、品質管理においては製品データ管理・監査管理というように、人が行う業務をシステムで補完するという機能が中心となっています。

 

購買管理システムのニーズ

購買管理システムに関しても、単に米国のシステムをそのまま日本に移植すればよいというわけではありません。

日本の製造業は、多くの資源を国外から調達しなければならず、以下のような複数の課題に直面しています。

  1. 原材料価格の高騰 : 昨今、原材料価格の高騰が続いており、安定した供給源の確保が難しくなっています。購買管理システムは、リアルタイムで市場価格の変動を監視し、適切なタイミングでの購買を支援する機能が求められます。
  2. 半導体不足 : 半導体の供給不足は多くの産業に影響を与えており、特に製造業にとっては重大な課題です。購買管理システムは、半導体を含む重要部品の在庫管理と供給チェーンの最適化をサポートする必要があります。
  3. サプライチェーン全体でのCO2排出量可視化 : 環境問題への意識が高まる中で、サプライチェーン全体でのCO2排出量の可視化と管理が求められています。購買管理システムは、サプライヤーからのデータ収集を通じて、企業全体の環境負荷を評価し、改善策を提案する機能が必要です。

これらの外部的課題に加えて、日本の製造業は内部的にも人手不足という問題に直面しています。

このような環境下では、購買管理システムが補完できる業務範囲をより広くし、戦略的な調達購買活動に集中するニーズが急速に高まっています。

(*4:2022年版 ものづくり白書)

 

購買管理システム「newji」の紹介

NEWJI株式会社では、代表の生田を筆頭に製造業の調達購買を経験したメンバーを中心に事業展開をしております。

既に、製造業のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を開発支援するサービスNEWJI DXを提供させて頂いておりますが、

それに加えて、このたび調達購買向けの受発注プラットフォーム:newjiをリニューアル予定で御座います。

newjiは、QCD情報をシンプルに網羅したクラウド型システムであり、調達の現場を支える皆様の期待に応えるべく<コスト分析~提案機能>を追加搭載予定ですので、

情報管理だけでなく利益を生み出す購買管理システムとして幅広く皆様にご活用頂きたく考えております。

調達現場の苦労を知るメンバーで開発したシステムですので、リニューアル内容をご期待頂くと共に、是非ご興味を持って頂いた方はお気軽に問い合わせ頂けますと幸いです。(問い合わせ先

終わりに

 

資料ダウンロード

QCD調達購買管理クラウド「newji」は、調達購買部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の購買管理システムとなります。

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調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。

NEWJI DX

製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。

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