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newji取引先管理でサステナブル認証情報を一元管理しCSR調達を推進

newji取引先管理でサステナブル認証情報を一元管理しCSR調達を推進
はじめに – サステナブルな調達は待ったなしの時代
近年、製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。
古き良き昭和の働き方や「取引先は信頼と義理で決める」といったアナログな価値観が根強く残る一方で、世界ではESG(環境・社会・ガバナンス)経営やSDGs(持続可能な開発目標)の潮流が急速に拡大しています。
さらには、グリーン調達・倫理調達・人権デューデリジェンスといったキーワードが、調達現場のみならず経営層からも強く求められるようになりました。
特にグローバルに展開する大手メーカーでは、CSR(企業の社会的責任)調達が調達購買部門の最重要テーマとなっています。
その中核を担うのが「サステナブル認証」の管理です。
この記事では、20年以上製造業に携わってきた立場から、newji取引先管理を活用したサステナブル認証情報の一元管理のポイント、実務に与える効果、そしてCSR調達の推進方法について具体的に解説します。
なぜ今、取引先のサステナブル認証管理が必要か
製造業のグローバル化が進む中で、私たちの製品は世界中のサプライチェーンを経てお客様の手元に届きます。
「あなたの工場から出荷される部品、原材料は“サステナブル”か?」
「あなたが仕入れているサプライヤーは、環境規制を守り、児童労働や強制労働と無縁と言える証明を持っていますか?」
こうした問いかけに正面から回答できない企業は、グローバル市場で戦えない時代となりました。
実際、欧州のRoHS指令やREACH規則、米国の紛争鉱物規制など、サプライチェーン全体に厳格なエビデンス提出が義務付けられています。
さらにCO2排出、温暖化対策、カーボンニュートラルに関するデータ提出要請も日常化しています。
従来は「取引先管理台帳」「調達担当の頭の中」「Excelのリスト」でなんとなく管理していた認証情報ですが、肝心な時に「どの会社がISO14001を持っているのか」「SA8000など人権配慮の認証を持つ企業はどこか」…調査と資料集めに数日から数週間。
アナログな管理では時代のスピードに追いつけません。
newji取引先管理とは – デジタル時代の調達プラットフォーム
newji取引先管理は、デジタル時代の調達購買現場に特化したサプライヤーマネジメントツールです。
製造業にとっての命とも言える「取引先情報」をクラウド上で一元化。
基幹情報(会社名、住所、担当者…)はもちろん、サステナビリティ関連の認証取得状況、各種証明書(ISO9001, 14001, IATF, エコバディス…)、CO2排出量データ、リスク評価まで一括管理できます。
また、newjiは単なる「電子データ保存箱」ではありません。
調達部門の現場に寄り添い、日々の業務プロセスそのものを抜本的に変える力を持っています。
実践!サステナブル認証の一元管理 – five steps
20年以上の現場経験から、newjiを活用した「サステナブル認証情報の一元管理」を効果的に推進するステップについて解説します。
Step1: まずは現状棚卸し – 情報の見える化
まずやるべきなのは“現場全体の洗い出し”です。
自社の購買先リストの数を把握し、そのうちサステナブル認証を取得している先はどこか。
いつ更新されたデータか。
まだ管理していない認証があるのか。
Excel、紙資料、部門ローカルのフォルダに分散した情報をかき集め、「混沌」とした状態を見える化しましょう。
Step2: データ項目の設計 – オーダーメイドの現場運用
次に取り組むべきは「何を、どう管理するか」の設計です。
ISO14001やISO45001はもちろん、RE100(再エネ100%宣言)、エコバディス評価、人権デューデリジェンス遵守レポートなど、会社ごと・取引先ごとに必要なデータ項目を洗い出します。
newjiなら管理項目も柔軟にカスタム設定できるので、“現場の困りごと”を漏れなく反映できます。
Step3: ワンストップでデータ投入 – 団結と現場力の発揮
実務で苦労するのがここです。
「情報が分からない」「どこにあるか担当不在」などでプロジェクトが頓挫しがちです。
しかし、社内外を巻き込んだ“全社プロジェクト”として旗を振り、購買・品質・設備・開発など各部門と協業し、データを段階的に集めましょう。
old styleの「担当者まかせ」でなく、社長・取締役レベルのメッセージも活用すると推進力が段違いです。
Step4: メンテナンス体制 – いつも新鮮なサプライチェーン情報
認証情報は「取得したら終わり」ではありません。
定期的な有効期限管理、新規取得や失効、サプライヤー合併や新規取引開始。
年間を通じて動的に変化します。
newjiではアラート機能やリマインド通知、自動更新リクエスト機能が利用でき、担当者の“うっかりミス”を減らします。
情報のメンテナンス担当を明確にして、属人化しない運用がポイントです。
Step5: データ活用 – CSR調達のための意思決定基盤
クラウド上に集約された認証データ。
これを経営層向けのサプライチェーン全体レポートや、顧客からの監査・調査依頼、サプライチェーンリスク評価、さらにはグリーン調達先ランキングなどに積極活用しましょう。
また、RFPや見積依頼時に“サステナブル認証取得”を条件提示しやすくなり、そのままデータを新規バイヤー教育やサプライヤー指導にも活かせます。
アナログ業界の昭和的慣習を打ち破るために
製造業界の現場には、今も「顔パス」「酒席での約束」「御用聞き」という昭和型の慣習が深く根付いています。
これらは日本独自の“信用”文化や危機対応力の土台となった一方、データドリブンな意思決定、サステナビリティや透明性への対応という点では大きな壁です。
newji取引先管理のようなツールは、人間同士の信頼や現場力を完全に否定するものではありません。
むしろ「デジタルの力で、現場担当者の経験値・暗黙知・ノウハウをデータ化」することで、属人性から脱却し“組織力”に昇華させます。
「うちの工場はデジタル化なんて無理」と思う方もいるかもしれません。
しかし段階的に使いながら“不都合な情報の隠ぺい”“不適切な慣れ合い取引”を是正し、サステナブル調達の新基準に適応することが今まさに求められているのです。
サプライヤー・バイヤー両方の視点からnewjiの価値を考える
newji取引先管理を利活用することで、サプライヤー(供給側)とバイヤー(購買側)双方が得られる価値は大きく異なります。
サプライヤー側のメリット
・自社のサステナブル経営アピールや認証取得状況を積極的に可視化できる。
・新規取引・大型プロジェクト受注時、適格性の証明が迅速にできる。
・バイヤー企業のガバナンス強化方針にいち早く対応し、信頼を得られる。
バイヤー側のメリット
・監査、取引先選定時にデータをすぐに提出できる。
・サプライチェーンリスクの発見が素早く、計画的なリスク分散施策が打てる。
・内部統制・ガバナンス体制の証拠を容易に社内外へ説明できる。
製造業の未来をサステナブルに – 私たちのラテラルシンキング
どこにでもある“台帳管理”や“現場主義”にこだわるだけでは、時代の波に呑み込まれてしまう危機感。
一方で、現場の知恵や巧みな調整力といった昭和の英知を全否定するのも違う。
私が現場経験の中で学んだのは、「最新のデジタル管理」と「現場力の融合」によるラテラル(水平的)な発想の大切さです。
サステナブル認証の一元管理は、単に法令対応や監査資料のためではありません。
現場担当者の目線から「日々の業務がどうラクになるのか」「新しい取引先を開拓しやすくなるのか」まで追求しましょう。
データの蓄積はやがて“ナレッジ”となり、組織の信用力・競争力・ブランドを飛躍的に高めてくれます。
まとめ – サステナビリティ経営への具体的な第一歩
newji取引先管理によるサステナブル認証情報の一元管理は、製造業が時代の荒波を乗り越え、世界で戦う“組織力経営”を実現するための具体的な第一歩です。
アナログ文化が主流の現場でも、「一人ひとりの困りごと」を真摯に拾いあげながら、デジタルツールの導入と現場知の融合で新しい価値を生み出せます。
今こそ、調達購買・生産管理・品質管理・工場オートメーションすべてに携わる現場の皆さんが、“サステナビリティ”という未来を新たな常識として手に入れるときです。
あなたの会社も、今日から「サステナブルな調達現場」という新時代の標準へ。
データで守り、現場知で攻める。
製造業発展の新たな地平線は、すでにここから始まっています。
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